鬼滅の刃・無限列車編で、惜しまれつつも、命をかけて主人公である竈門炭治郎達、後輩や乗客を守り抜いた炎柱・煉獄杏寿郎。
同じ柱の仲間である、恋柱・甘露寺蜜璃。
二人は、特別な関係、師範と弟子の関係だったということを知っていますか?
こちらでは、鬼滅の刃【外伝】©平野稜二・吾峠呼世晴/集英社の”煉獄杏寿郎外伝”に記されている内容を中心に、二人の関係をご紹介します。
煉獄杏寿郎の新たな一面や人柄、猗窩座との戦いで見せた責任感と正義感の強い精神力,蜜璃との交流の中で、人の心の変化にも気が付きさりげなく支えてくれる男気のある面なども垣間見られます。
甘露寺蜜璃は煉獄杏寿郎の継子?
稽古中の一場面です。
相変わらずの明朗快活な杏寿郎の様子が伺えます。
まだ幼さの残る弟の千寿郎はこの頃は、稽古の合間のおやつのお菓子を作っていたようです。
優しい性格が表れていますね。
その後、杏寿郎も、千寿郎の持ってきたお菓子に大好物の薩摩芋のお菓子もあると知ると即休憩に。
無限列車の車内でも牛鍋弁当を11個も食べた、大食漢で食いしん坊な杏寿郎らしい場面です。
蜜璃も相撲取り3人分のご飯を平らげる大食いなので、そんなところも杏寿郎とは共通点があります。
そんな二人の為に嬉しそうにお菓子を差し出している千寿郎。
3人の雰囲気が本当に朗らかで、楽しそうで、稽古は確かに厳し過ぎたとしても、信頼関係はとても深いものを感じますね。
蜜璃の最終選別突破を祝う杏寿郎。
蜜璃には内緒で、自分と同じ羽織を用意しているなんて、なんて素敵なんでしょう!!
杏寿郎は、気持ちにも余裕があり、育ちの良さも感じる好青年です。
割とぶっきらぼうなイメージもありますが、こんな素敵な一面もありますね。
また、この時の杏寿郎は、鬼殺隊の甲(きのえ)で、鬼殺隊の中では最上階級です。
ちなみに、階級は、上から甲・乙(きのと)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと)の10階級です。
ここから、階級が甲で、十二鬼月を倒すか、鬼を50体以上倒すという条件を満たすと、柱となります。
継子とは、柱に才能を見込まれ、次期柱候補として柱の跡を継ぐ剣士のことです。
厳密に言うと、この時点ではまだ炎柱は父・槇寿郎(しんじゅろう)でしたので、杏寿郎は甲ではありましたが、柱ではないので、単なる師弟関係と思うのですが…。
鬼滅の刃公式ファンブック”鬼殺隊見聞録・吾峠呼世晴/集英社のP.87の鬼殺隊裏情報板によると
恋の呼吸は炎の派生です。蜜璃オリジナルになります。
蜜璃は初め煉獄さんに弟子入りして継子になったのですが、オリジナリティが溢れすぎて独立してしまいました。
鬼滅の刃公式ファンブック 鬼殺隊見聞録/集英社
とのことなので、公式に認められた継子で間違いなさそうです!!
◆煉獄杏寿郎/○面倒見が良いが、継子がいなかった理由は?:稽古が辛すぎてみんな逃げたからです。
柱に継子がいない理由はだいたいそれです。
鬼滅の刃公式ファンブック 鬼殺隊見聞録/集英社
ここでの継子がいなかったというのは、蜜璃以外にということなのでしょう。
師範と弟子・杏寿郎と蜜璃
ここからは、この当時の杏寿郎と蜜璃の交流の様子をお伝えしていきます
蜜璃と杏寿郎の隊服エピソード
先ほどご紹介した場面の後、杏寿郎が最終選別突破のお祝いにお揃いの羽織を贈り、蜜璃が隊服と合わせて衣装合わせをします。
なんだその恰好は!!と言った時の杏寿郎の言動は当時10代後半だったであろう年相応な反応が垣間見られますね。
けれど、変わらない快活さと天然で明るく受け止めています。
いやらしさが皆無なところが、杏寿郎らしく、本当にさわやかな好青年です。
天然で空気が読めないような印象もある杏寿郎ですが、困っている人や傷ついている人に対して、すかさずその気持ちを察知して、心強く寄り添う優しさを持っています。
それにしてもこの隊服、戦闘中も別の意味でハラハラしちゃいますね!
十二鬼月の討伐
炎柱である父・槇寿郎に出た柱合会議の招集でしたが、代わりに出席した杏寿郎が、そこでお館様より、帝都付近に出没の十二鬼月の討伐任務を承り、蜜璃と共に任務に向かいます。
杏寿郎は、柱になる条件を満たすためにも、意気揚々と気合十分な様子です。
向かう途中、蜜璃に、子供がぶつかってきて転んでしまい、その母親から誤解を受け、髪色のことまで、心無い言葉を浴びせられます。
何 あんた その髪色 やだ…刀まで差して
わかった 人攫(さら)いだな!
©平野稜二・吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 外伝
するとすかさず杏寿郎が、明朗に誤解を解きます。
以前、お見合い相手に言われた心無い言葉を思い出して落ち込んだ様子の蜜璃に気付いた杏寿郎は
見た目など些末な問題だ!気に病む必要はない!
©平野稜二・吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 外伝
と心強く、蜜璃の肩を叩いて、励まします。
天然で空気が読めないような印象もある杏寿郎ですが、困っている人や傷ついている人に対して、すかさずその気持ちを察知して、心強く寄り添う優しさを持っていますね。
その後、杏寿郎と二手に分かれた蜜璃は、杏寿郎に助けを求める気持ちを持ちながら、先を進んでいると、下弦の弐の佩狼(はいろう)の血鬼術の影狼(かげろう)に襲われそうになっている、先程の親子と遭遇します。
自分しか助ける者がいない中、杏寿郎に教えてもらったことを思い返し、実は羽織を贈られたあの日、自分が鬼殺隊に向いていないんじゃないかと、相談しようとしていたことを思い出します。
なんてストレートで心強い言葉でしょう!
杏寿郎の澄んだ心が、自信をなくしていた蜜璃の心を癒していきます。
そして、自分が自分らしくいられる場所を探していたことに気が付き、燃えるような恋心を剣に込めると、影狼を討伐し、そして自分の呼吸も見つけられます。
髪色を馬鹿にされた親子にも感謝され、
認められた 認めて貰えましたよ 煉獄さん
©平野稜二・吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 外伝
蜜璃は、自分をずっと信じてくれていた師範である杏寿郎の言葉を思い返し、自分を信じることができたおかげで、自信を持つことができ、自分が自分らしくあるように、成長することができました。
杏寿郎も死闘の末、十二鬼月を倒し、蜜璃と共に帰還します。
このシーンをみると、無限列車からもこんな風に炭治郎達と帰還してほしかったと思ってしまいますね。
ホッとしては生死を案じることの繰り返し、弟の千寿郎と父の槇寿郎は、いつもこんな気持ちで杏寿郎の帰りを待っていたのだと思うと胸が張り裂けそうになります。
その後、杏寿郎は炎柱となります。
母上 あの日点いた心の炎は 今でも絶えずこの胸に
煉獄家の長男として責務を果たしてみせます 必ず
©平野稜二・吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 外伝
母・瑠火との約束を守り、たくさんの人たちを助けた杏寿郎。
本当に立派な精神と鍛えぬいた体で、炎のように、周りにいる人を明るく照らし続けました。
コミックや映画で、鬼滅の刃・無限列車編を観た方の心の中にも、杏寿郎の暖かい心の炎は灯りつづけていくと思います。
まとめ
杏寿郎と蜜璃の柱になる前の様子を追ってきましたがいかがでしたか?
継子だったかについては厳密に言うと師弟関係かなとも思いますが、公式に継子と認められてますね。
明朗快活な杏寿郎とフワフワつかみどころのない印象の蜜璃の意外な一面なども登場しました。
初々しい新たな魅力を感じながらも、杏寿郎と蜜璃のこの先の試練を思うと胸が詰まる思いがします。
コミックやアニメ、映画ももちろんですが、外伝や公式ファンブックなどで、コミックなどにはない、新たな発見やエピソードを知ると、また違った楽しみ方ができるのでとってもおすすめです!
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