最終決戦では、鬼でありながら鬼殺隊と共に鬼舞辻無惨を倒すために戦ってくれた珠世と愈史郎(ゆしろう)。
珠世は胡蝶しのぶと共に無惨を弱体化させるための薬を完成させ、愈史郎は血鬼術を使って戦いの状況を随時鬼殺隊に伝えるなど、2人がいなかったら鬼殺隊の勝利はなかったでしょう。
最後の戦いでは、珠世は自らの命を捨てて無惨に薬を打ち込み、無惨によって殺されてしまいました。
何よりも珠世のことを1番に考えている愈史郎ですが、実は愈史郎は最後まで珠世に告白することはありませんでした。
あんなに珠世のことが好きだったのに、告白しなかったというのは不思議ですよね。
そこで今回の記事では、愈史郎が珠世に告白しなかった理由について解説していきます!
- そもそも愈史郎と珠世の関係は?
- 愈史郎が珠世に告白しなかった理由は?
- 現世で2人は結ばれたの?
などが気になった人は、是非この記事を読んでみてくださいね!
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愈史郎(ゆしろう)と珠世の関係
告白しなかった理由の前に、まずは愈史郎と珠世の関係について簡単に説明していきます!
愈史郎は望んで珠世に鬼にしてもらった
人を鬼にするのは鬼の始祖である無惨にしかできませんが、珠世は長年の研究によって、人を鬼にすることに成功しました。
そして、珠世によって初めて鬼となったのが愈史郎です。
ちなみに研究にかかった年数は200年以上もかかっています。
愈史郎は人間だったころ不治の病にかかっており、医者として人間に紛れて生活していた珠世から人でなくなっても生きたいかと聞かれました。
このまま…病で貴方は命を落とすでしょう
©吾峠呼世晴/集英社 コミック3巻
ですが 人でなくなることは …つらく苦しい
鬼として長年生きている珠世は、鬼の生き方の辛さを愈史郎に伝えた上で、それでも鬼となって生きたいか愈史郎に問いかけました。
愈史郎は鬼となって生きることを選び、珠世によって鬼となったのです。
ちなみに愈史郎が炭治郎と出会ったときの実年齢は35歳です。鬼となった時の年齢は明かされていませんが、炭治郎と年齢が近そうなので大体15歳くらいでしょうか?実年齢35歳で炭治郎に対してあの対応なのはちょっと大人げないですね…。
鬼となってからは珠世の手伝いなどをするように
愈史郎は鬼となってからは珠世と共に行動するようになりました。
珠世は普段は医者として振舞っているため、愈史郎は助手として医学にも精通しています。
それだけでなく、珠世の依頼で鬼の血を採血するために短刀を作成したりなど器用な一面も。
短刀は鬼に刺さったら自動で血を採ってくれて、柄の所に血が溜まる仕組みです。
初めて短刀を使った炭治郎も使い勝手の良さに感動していました。
いつから珠世に好意を抱いていたのか
今では異常と思われるほどの好意を珠世に抱いている愈史郎ですが、いつから珠世のことが好きだったのかは分かっていません。
初めは自分を救ってくれた崇拝に近い気持ちで接していたものが、珠世と日々生活していて少しずつ好意に変わっていったのかもしれません。
炭治郎も珠世に微笑まれて顔を赤くしていましたし、あんなに素敵な女性が側にいたら好きになるのも納得ですね。
愈史郎は珠世のことが好きすぎて、毎日「珠世様観察日記」というものを書いているみたいです。驚くことに分単位で書かれており、1日で7~10ページ消費しているとのこと。こんなに珠世のことが好きなのに、好意があることを指摘されると真っ赤になって黙り込んでしまうらしいです。
愈史郎が珠世に告白しなかった理由
2人の関係性も分かったところで、愈史郎が珠世に告白しなかった理由について解説していきます!
珠世が夫と子供のことを今でも想っていると分かっていた
珠世に告白しなかった理由ですが、それは鬼滅の刃の公式ファンブックにて明かされていました。
愈史郎は、珠世に想いを伝えることはありませんでした。
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐
珠世が夫と子供を忘れることができないとわかっていたためです。
珠世は自分が病で長生きできないと知り、子供の成長を見届けたいという理由で無惨に鬼にしてもらいました。
しかし鬼となった珠世は、夫と子供を食い殺してしまったのです。
もちろん無惨はこうなることを知っていましたが、珠世は鬼が人を食い殺すことを知らず、鬼になってしまったのです。
そして、珠世は鬼となって400年以上経っても夫と子供のことを忘れることはありませんでした。
愈史郎はそんな珠世の気持ちに気付いていて、自分が想いを伝えることで珠世を困らせるようなことをしたくなかったのでしょう。
告白しなかったのは、珠世のことを本当に想っていたからだったんですね。
生まれ変わったら夫婦になると約束する
告白はしなかった愈史郎ですが、ある約束を珠世と交わしていました。
それは、生まれ変わったら夫婦になってほしいという約束です。
珠世は愈史郎からこう言われて、微笑んでうなずいてくれたみたいです。
大正時代には結ばれなかった2人ですが、珠世も愈史郎のことを想っていたんですね。
愈史郎が珠世の簪(かんざし)を持っていた理由
すべての戦いが終わった後、愈史郎は珠世の簪(かんざし)を手に戦いが終わったことを珠世に伝えていました。
珠世が無惨に薬を使った時には簪を付けていなかったので、おそらく戦いの前に珠世が愈史郎に渡したのでしょう。
実は日本では江戸時代から、簪のプレゼントは「あなたを守ります」という意味があるのです。
髪の毛、つまり、顔のすぐ近くに付けられるかんざしは、あなたのすぐ近くで、”一生守りたい”という意味をこめて、江戸時代にプロポーズの定番アイテムとして、贈られていました。
引用元:ケンズニュース 気になる話題を分かりやすく解説
珠世は始まりの剣士である縁壱に出会っており、戦国時代の時には鬼になっていたことが分かっているので、江戸時代の風習を知っていてもおかしくはありません。
無惨との戦いで命を落とすことを覚悟していた珠世は、愈史郎には生きてほしいという想いも込めて、自分が身に着けていた簪をプレゼントしていたのかもしれませんね。
現代で2人は結ばれる?
残念ながら、現代でも2人が結ばれることはありませんでした。
鬼滅の刃の最終回、205話「幾星霜を煌めく命」では炭治郎をはじめとした鬼殺隊の子孫たちが鬼のいない現代で幸せに暮らしている様子が描かれています。
そこには、現代を生きる唯一の鬼として愈史郎の姿もあり、画家になったことが分かりました。(厳密に言うと猫の茶々丸もいます!)
しかし珠世の姿はなく、愈史郎が描く作品として登場しただけです。
他の鬼たちも現代には生まれ変わりとして登場していることはなかったため、人の命を奪った鬼は現代に生まれ変わっていない可能性が高いです。
実は珠世は鬼となって子供と夫を食い殺した後、自暴自棄になり多くの人を殺してしまいました。
そのため、現代には生まれ変わりとして登場することはなかったと考えられます。
愈史郎は画家になり、珠世の絵だけを描き続けています。その絵はとても美しく、写真と間違われるほど!善逸の子孫は珠世の絵が初恋だったみたいです(笑)
さらに数百年後に2人が結ばれる可能性も
現代でも結ばれることはなかった2人ですが、こちらもファンブックに嬉しい情報がありました。
もしかしたら数百年後に、地獄で罪を償い、生まれ変わった珠世を見つけて、その頃には愈史郎の鬼の血も薄くなり、二人寄り添い人間として歳を重ねたのかもしれません。
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐
鬼は太陽の日に当たるか、日輪刀で首を斬られない限り不死とされていますが、愈史郎は無惨ではなく、珠世によって鬼となった唯一の存在。
そのため、もしかしたら数百年たったら人間に戻り、地獄で罪を償って生まれ変わった珠世と出会える可能性があります。
無惨を倒すために、自分たちの幸せを捨てた2人は絶対に結ばれてほしいですよね…!
愈史郎の苗字が山本である理由
現代の愈史郎は、苗字を”山本”として生活しています。
人間だった時の苗字をそのまま使っている可能性もありますが、山本をローマ字読みにして、文字を並び替えると珠世になるのです!
YAMAMOTO(山本)⇒TAMAYO(珠世)
(MとOが1つずつ余ってしまいますが…)
ちょっと無理矢理かもしれませんが、珠世にぞっこんだった愈史郎ならやりかねません(笑)。
まとめ
愈史郎が珠世に告白しなかった理由について考察を交えて解説しました。まとめると…
・愈史郎は珠世が子供と夫のことを忘れられないことに気付いていたから
・告白して珠世を困らせるようなことはしたくなかった
・告白はしなかったが、生まれ変わったら夫婦になると珠世と約束している
・現代でも2人は結ばれることはなかった
・もしかしたら現代からさらに数百年後、2人が結ばれる未来もあるかもしれない
好きだからこそ相手のことを思い、愈史郎は珠世に告白しなかったことが分かりました。
愈史郎は珠世のことをよく見ていたからこそ、珠世の想いに気付けたのでしょう。
現代でも結ばれなかったので最終回を読んだときは少しショックでしたが、ファンブックで2人が結ばれるかもしれないという情報を知って、その物語をすごい読みたくなりました(笑)。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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