右頬に大きな傷跡のある狐面をつけた宍色の髪の少年。
素顔にも同じ位置に傷跡があります。
そんな特徴的な風貌の錆兎は、炭治郎や水柱・富岡義勇の成長に大きな影響を与えています。
作中、登場した回数は少ないですが、人気の高いキャラクターの錆兎のカッコいい名言の数々をご紹介します。
錆兎のカッコいい名言:炭治郎
名言①
うるさい 男が喚(わめ)くな 見苦しい
どんな苦しみにも黙って耐えろ お前が男なら 男に生まれたなら
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第1巻
炭治郎は、最終選別の課題である大きな岩と対峙しています。
半年が経ち、くじけそうになる炭治郎の前に突然現れた狐面の少年が放ったセリフです。
錆兎の初登場シーンです。
きつい物言いですが、男気溢れる錆兎からすると、ごく当たり前のことを言っているのかもしれません。
名言②
鈍い 弱い 未熟 そんなものは男ではない
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第1巻
少年は、岩から降り、木刀片手に炭治郎に襲い掛かります。
確固たる男像を持っている錆兎。
優しすぎる炭治郎にあえて厳しくし、鬼と戦う厳しさを教える為、挑発しているような気もします。
名言③
錆兎:さあかかってこい
炭治郎:でも…君は木刀で俺は真剣だ
錆兎:ハハ ハハハ ハハハハ!!
それは心配していただいてありがたいことだ お前は俺に怪我をさせると思っているわけだ
心の底から安心しろ 俺はお前より強い!!岩を斬ってるからな!!
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第1巻
炭治郎に心配されたことは心外だったのか強い口調と木刀裁きで、炭治郎に凄んでいます。
けれど、言葉とは裏腹に、錆兎は、炭治郎に的確にアドバイスしながら稽古の相手をします。
炭治郎のぶつかっている壁を突破できるよう稽古をつけている錆兎。
厳しさの中に、何かを伝えようと真剣に向き合ってる気持ちが見え隠れします。
名言④
進め!!男なら 男に生まれたなら 進む以外の道などない!!
かかって来い!!お前の力を見せてみろ!!
後は任せるぞ
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第1巻
弱音を吐く炭治郎を叱咤激励しながら、真剣に炭治郎と向き合う錆兎。
稽古の途中、失神した炭治郎を、もう一人の狐面をつけた少女・真菰(まこも)に”後は任せるぞ”と託します。
錆兎が何かの目的を持って、炭治郎を指南していることがわかるシーンです。
”後は任せるぞ”に錆兎の優しさが込められていますね。
真剣に炭治郎の鍛錬に向き合う姿勢は、格下の者を痛めつけているのとは訳が違うのがわかります。
真菰と組んで炭治郎のサポートに入り、成長の手助けをする目的で現れたことがこのシーンでわかり、錆兎を見る目も変わってきますね。
名言⑤
半年でやっと男の顔になったな
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第1巻
半年が経った日に、錆兎は真剣を持って待っています。
真正面からの勝負を挑む炭治郎とそれを受ける錆兎。
一瞬で勝負が決まり、この日初めて炭治郎の刃が錆兎に先に届きます。
そして、錆兎の被っていた狐の面が真っ二つに割れ、錆兎の素顔が明らかに…。
俺が勝った時 錆兎は笑った 泣きそうな嬉しそうな 安心したような笑顔だった
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第1巻
この笑顔が切なくて、何度見ても心に残ります。
炭治郎の成長を喜ぶ気持ちとこれから先の厳しい道を案ずる気持ちが見えます。
そんな複雑な感情が入り混じっていて、観る度に胸が詰まります。
名言⑥
努力はどれだけしても足りないんだよ 知ってるだろうそれは お前も
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第1巻
最終選別が始まり、炭治郎の前に手鬼が現れます。
他の剣士を守ろうと攻撃すると、手鬼は炭治郎の狐面を見るなり、俺の可愛い狐が来たなと言います。
それを見ていた錆兎と真菰の会話です。
真菰も錆兎も、鱗滝から炭治郎と同じように指南を受けています。
真菰は”死ぬほど鍛える 結局それ以外できることないと思うよ”と、炭治郎にアドバイスしていました。
鍛錬に鍛錬を重ねていた二人だからこそのセリフですね。
名言⑦
負けるかもしれないし勝つかもしれない ただそこには一つの事実があるのみ
炭治郎は誰よりも硬く大きな岩を斬った男だということ
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第1巻
手鬼は50人も子供を食べたと言い、さらに狐面をつけた鱗滝の弟子を13人も食べたとほくそ笑みます。
手鬼が錆兎や真菰を示す特徴を話すのを聞いた炭治郎は、激しい怒りで斬りかかります。
反撃を受け、気を失うも、弟の三男・茂の声に起こされ、攻撃をかわします。
やっと、錆兎の本音が聞けたシーンです。
頑張ってきた炭治郎をちゃんと評価していたこと、男として成長した炭治郎を認めていることがわかりますね。
その後、炭治郎が、隙の糸を頼りに無事に手鬼の頸を斬り、討伐します。
錆兎のカッコいい名言: 富岡義勇
名言⑧
自分が死ねば良かったなんて二度と言うなよ もし言ったらお前とはそれまでだ
友達をやめる
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第15巻
お館様に頼まれ、義勇の元を尋ねた炭治郎。
その熱意に根負けし、義勇は錆兎の話を始めます。
義勇は、最終選別で錆兎は皆を守って亡くなったのに、自分は最初に襲ってきた鬼で負傷し、生き残っただけで受かったことを悲観しています。
炭治郎も、炎柱・煉獄杏寿郎とのことで、同じような経験したので、その辛さはよくわかっていました。
錆兎から託されたものを繋いでいかないのか問うと、義勇もハッとし、かつて錆兎に言われたことを思い出します。
錆兎が、義勇を叱咤激励するシーン。
錆兎も家族を亡くし天涯孤独の身でした。
二人は師範の鱗滝左近次の元で指導を受け、すぐに意気投合し仲良くなった親友同士。
錆兎が義勇を信じているからこその発言だと思います。
名言⑨
翌日に祝言を挙げるはずだったお前の姉もそんなことは承知の上で鬼からお前を隠して守っているんだ
他の誰でもないお前が…お前の姉を冒涜するな
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第15巻
義勇が落ち込む原因となった姉との悲しい別れ。
その詳細が錆兎の口から明かされる場面です。
厳しい口調ですが、義勇の姉の思いを代弁し、冷静に考えるように説得しています。
義勇を思って、あえて厳しく言っているのがわかります。
名言⑩
お前は死ぬんじゃない 姉が命をかけて繋いでくれた命を
託された未来を お前も繋ぐんだ 義勇
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第15巻
錆兎も鬼によって家族を奪われていて、命の大切さを身に染みて感じています。
錆兎は姉が大切な命を捧げてまで守ってくれた命、そして義勇の未来を大切に生きて欲しいと説いています。
姉の死を自分のせいだと悲観する義勇に、どうにか立ち直って欲しいという一心で向き合っています。
錆兎の正義感が強く心優しい性格が伝わります。
そして、錆兎が、13歳にして強い精神力を持っていたことも感じられます。
本当に素晴らしい人物だったんだろうと思います。
そして錆兎も義勇に命を繋ぎました。
義勇はそのことを、悲しすぎて思い出さないよう封印していましたが、これをきっかけに自分の未熟さを痛感し、柱稽古に参加します。
まとめ
錆兎と炭治郎、義勇との交流の中でのカッコいい名言をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
炭治郎の心身共に大きな影響を与え、義勇にも過去から脱却するきっかけを作ったり…。
作中での登場回数は少ないながら、存在感は非常に高く、人気のある理由もうなずけます。
正義感の強い男気溢れる錆兎の言葉は、時空を超えて、炭治郎や義勇に受け継がれ、そしてまた鬼滅の刃を見ている私たちの心にも届きます。
アニメやコミック、映画などで、引き続き鬼滅の刃をお楽しみ下さい!!
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