鬼殺隊当主であるお館様・産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)の妻である産屋敷あまね。
耀哉のそばで彼をサポートし看病を行うだけでなく、病で動けなくなった耀哉の代わりに柱合会議に参加するなど陰で鬼殺隊を支えている存在です。
容姿も美しく、はじめてあまねを見た無一郎は、あまりの美しさから「白樺の木の精」と思ったほどです。
まさに理想の奥さんともいえるあまねですが、その生涯は衝撃とも言えるものでした。
こちらの記事ではあまねが産屋敷家に嫁いだ理由や、どのような人物であったのか、どのような最期を迎えたのを紹介していきます。
- あまねはどのような人物なのか?
- 産屋敷家に嫁いだ理由は?
- 鬼殺隊内ではどのようなことをしていたのか
- あまねはどんな最期を迎えた?
このようなことが気になったら、是非記事をチェックしてみてくださいね!
産屋敷あまねとは
鬼殺隊九十七代目当主・産屋敷耀哉の妻であり、年は27歳、旧姓は神籬(ひもろぎ)あまね。
耀哉とは歳が4つ離れており、あまねの方が年上でした。
代々神職の家系であり、白髪は生まれつきのようです。
夫や子供たちの息災のため、毎日欠かさずに穢れを落とすための水浴びを行っていました。
耀哉との間には5人の子供がおり、子供たちは五つ子です。(男の子1人、女の子4人)
子供たちは顔があまねに似ており、髪飾りや髪色でしか判別できないほど全員顔がそっくりです。
産屋敷ひなき | 炭治郎と禰豆子の処分を決める際の柱合会議で耀哉を支えおり、頭に赤い紐の髪飾りを付けています。 |
産屋敷にちか | ひなきと同じく柱合会議で登場。頭に黄色い紐の髪飾りを付けています。 |
産屋敷輝利哉 | 唯一の男児で、鬼殺隊九十八代目当主。炭治郎たちが参加した最終選別で案内役として登場しており、髪色が黒。 |
産屋敷くいな | 無限城編以降は輝利哉のサポートを務める。気の強い性格で、輝利哉の心が折れそうな時も一括している姿が描かれています。 |
産屋敷かなた | 輝利哉と共に炭治郎たちが参加した最終選別で案内役を務めました。その際に玄弥に手を上げられたが、のちに和解できたようです。 |
アニメでは劇場版「無限列車編」の冒頭にオリジナルシーンが追加されており、耀哉とあまねがお墓参りをするシーンがありました。
ちなみに神職(しんしょく)というのは、神社に仕えて神事を執り行う職にある人の総称のことですよ。
産屋敷家に嫁いだ理由
鬼殺隊の当主との結婚となると、危険な環境に身を置くことになります。
最前線で戦うことはないとはいえ、いつ鬼の襲撃にあうか分かりません。
それなのになぜ、あまねは耀哉と結婚することになったのでしょうか?
耀哉の寿命を少しでも伸ばすため
産屋敷家は皆病弱に生まれ、長く生きることができない呪いを背負っています。
その為、産屋敷家は寿命を少しでも伸ばすために代々神職の一族から妻を貰っていました。
それでも一族の誰一人として30歳を迎えることはできていません。
あまねと耀哉の結婚も耀哉の寿命を延ばすことが目的で、後継ぎを途絶えさせないために産屋敷家に嫁ぐことになったのです。
2人は耀哉が13歳、あまねが17歳の時に結婚しています。
あまねは結婚に対し、はじめは迷いがありましたが耀哉の一言で結婚を決めました。
貴方が嫌なら私からこの話は断ります
©吾峠呼世晴/集英社 コミック16巻
立場上、あまねの方から結婚を断ることはできない状態でした。
あまねが結婚を迷っていることに気付いた耀哉は、そんなあまねの立場を気遣い、耀哉はあまねの気持ちを確認して自分から断ると言ってくれたのです。
早く妻を迎えて後継ぎを残さなければいけないにもかかわらず、自分のことよりも相手のことを気にかけてくれる耀哉に惹かれたのですね。
鬼殺隊としての活動
耀哉の優しさに惹かれ、結婚を決めたあまね。
鬼殺隊当主の妻として、あまねも鬼殺隊の一員として色々な活動をしていたようです。
あまねが鬼殺隊で行っていた活動について見ていきましょう。
剣士の子孫に会うため、山奥まで足を運ぶ
実はあまねは無一郎の命を救った人物でもあります。
あまねは体を動かすことが難しい耀哉の代わりに、始まりの呼吸の剣士の子孫であった時透兄弟に会うために山奥まで足を運んでいました。
兄の有一郎があまねに対してきつく当たっても、あまねは2人の元へ通い続けました。
そしてある日あまねが時透兄弟を訪ねた時、倒れていた2人を発見します。
有一郎はすでに亡くなっていましたが、無一郎は事切れる寸前の状態でした。
重傷の無一郎は産屋敷邸で治療が行われ、なんとか一命を取り留めることができたのです。
重傷だった無一郎を見つけた際の対応も素晴らしく、状況を冷静に判断して周りに指示を出している姿がアニメでは描かれています。
あまねが時透兄弟のもとへ通うのを諦めてしまっていたら、無一郎も兄と一緒に亡くなってしまっていたかもしれませんね…。
耀哉の看病
産屋敷家は呪いによって、全員30年以上生きられない体になっています。
耀哉も呪いの影響で、失明し、最終的には体を動かすことが難しくなってしまいました。
あまねは常に耀哉のそばで看病を行い、献身的に支えています。
時には子供たちにと協力し、共に耀哉の看病を行うことも。
耀哉の代役で柱合会議に参加する
刀鍛冶編の後、耀哉はついに体を動かすことが難しい状態になってしまいました。
甘露寺や無一郎が痣を発現させ、発現方法の報告を行った柱合会議では、耀哉の代役をあまねが務めています。
柱たちは献身的に耀哉を支えているあまねのことを、耀哉と同じくらい尊敬しているようです。
鬼殺隊の状況も把握している
痣の発現については、甘露寺と無一郎の鎹鴉が報告をしていたため判明していましたが、2人は痣というものに自覚はありませんでした。
しかし産屋敷家には痣についての記述が残されており、それが2人の身体能力の底上げをしているという事が分かったのです。
あまねは産屋敷家に残っている手記などから情報を読み解き、痣の謎についてたどり着いていたのです。
当主の妻として耀哉のサポートをするだけではなく、きちんと産屋敷家に伝わる情報なども把握していたのでしょう。
産屋敷あまねの最期
鬼殺隊当主の耀哉の妻として、鬼殺隊を支えていたあまね。
最終決戦前に死亡してしまいますが、その最期を詳しく紹介していこうと思います。
無惨が産屋敷邸に来ることを耀哉が予知
禰豆子が太陽を克服し、鬼の出没がぱたりと止んだのです。
そして刀鍛冶の里での戦いで柱の2人が覚醒し、痣を発現させることに成功します。
あまねは耀哉に代わり今後の方針や痣について話し合う柱合会議に参加。
しかし耀哉は無惨がもう少しでここにたどり着くことを予知していました。
そこで耀哉は自らを囮として使い、無惨と戦うことを決意します。
耀哉は自分が無惨によって殺されることで、鬼殺隊の士気が上がるとも考えていたのです。
作戦は柱の中で最も古参である悲鳴嶼行冥のみに伝えられており、悲鳴嶼は複雑な心境でありながらも耀哉の想いを尊重することを決めました。
あまねも作戦を知っており、最後まで耀哉と共に過ごすことを決意します。
爆発に巻き込まれ、耀哉や子供たちと共に死亡
耀哉の予測通り、鳴女によって発見された産屋敷邸に無惨がやってきます。
無惨と耀哉が話をしているときも、あまねは凛とした姿で哉のそばに居続けました。
そして耀哉が無惨との話を終えると、あまねはそっと耀哉に寄り添ったのです。
それが合図のように屋敷は爆破され、あまねは最後は夫の耀哉と共に爆発に巻き込まれ死亡しました。
おそらく耀哉は自爆に誰も巻き込みたくないと考えていましたが、あまねは最後まで傍で支えたいと思っており、自らの意志で死を選んだと考えられます。
この爆破では2人の子供であるひなきとにちかも命を落としました。2人はこの作戦のことを知っても耀哉やあまねたちから離れようとせず、自らの意思で爆破されたのです。
あまねの最期は何巻何話?
あまねの最期は、コミックスでは16巻の138話「急転」、アニメでは柱稽古編の8話「柱・結集」に描かれています。
アニメでは爆破のシーンがかなりリアルに描かれていて、爆破の威力のすさまじさが伝わります。
耀哉とあまねの関係性も見えてくるので、原作でしか見たことない方はぜひアニメでも見てみてください!
アイキャッチではなくなった耀哉とあまね、そしてひなきとにちかが笑い合っている絵が登場しました。表情をあまり出さない産屋敷一家に心を打たれます…。
まとめ
産屋敷あまねの最期とその生涯について解説しました。まとめると…
・代々神職の家系に生まれ、旧姓は神籬(ひもろぎ)。
・17歳の時に当時13歳だった耀哉と結婚し、5つ子を授かる
・鬼殺隊内では耀哉の看病を行うだけでなく、柱合会議で耀哉の代役なども務めていた
・無惨の襲来の際に、囮として自爆した耀哉と2人の娘と共に亡くなる
神職の家系であったため、耀哉と出会ったあまね。
はじめは迷っていた耀哉との結婚でしたが、最終的には耀哉の人柄に惹かれて結婚を決意。
そしてあまねは鬼殺隊当主の妻として、献身的に耀哉をサポートするだけではなく、産屋敷家に残されている記録にも目を通し、陰で鬼殺隊を支え続けました。
そこには「産屋敷家に嫁いだのだから」ということでなく、「耀哉の力になりたい」という想いが強かったように見えます。
27歳という若さで亡くなりましたが、大好きな人たちと一緒に過ごすことができてきっとあまねは幸せだったはずです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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