鬼殺隊が鬼と戦うために会得必須とされている全集中の呼吸。
呼吸を極めることで身体能力が向上し、両人的な力を持つ鬼と渡り合えるようになります。
全集中の呼吸はいくつか流派があり、中には自分の力で新しい流派を生み出すという隊士も。
今回の記事では全集中の呼吸の流派はいくつあるのか、どのように派生していったのかなどを詳しく解説していこうと思います!
- 全集中の呼吸はいくつの流派があるの?
- 全集中の呼吸の始まりは?
- 呼吸が派生した順番は?
などが気になった人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
全集中の呼吸とは

鬼殺隊に入るための最終選別を突破するため、ほぼ全員の隊士たちが会得している「全集中の呼吸」。
全集中の呼吸を会得できると身体能力を大幅に向上するため、人間よりもはるかに強い力を持った鬼の首が斬れるようになるのです。
呼吸を極めることで肉体を強化するだけでなく、血管の位置を把握して傷口を閉じたり、毒の巡りを遅らせたりと自分の体の中を操作することもできるようになります。
呼吸を極めた隊士の日輪刀は、刀身が呼吸に合わせた色に変わるため、日輪刀を見るとどのくらい呼吸を極めているか、どんな呼吸法が合っているかが分かるみたいです。

例えば水の呼吸なら水色、炎の呼吸なら赤のように刀身に色がはっきりと出ます。そのため柱たちの日輪刀は色が強く出ており、一般隊士たちの日輪刀は普通の刀のような色をしているのです。
全集中の呼吸・常中
全集中の呼吸の会得は一般隊士たちの必須事項ですが、もっと強くなるためには「常中」の会得が必要になります。
常中はその名前の通り、「ずっと全集中の呼吸を維持し続ける」ことです。
戦う時に全集中の呼吸を使うだけでも体にかなりの負荷がかかりますが、それをずっと維持しなければならないのはかなりきついですよね。
寝ている時でさえも全集中の呼吸を続けていなければならないため、生半可な覚悟では会得はできないでしょう。
そのため常中を会得している隊士は少なく、作中で常中を会得していると判明したのは炭治郎、善逸、伊之助、カナヲと柱の9人だけでした。

柱であるしのぶや煉獄は、常中について「会得は難しいが初歩的なもの」と発言しており、基本的であるものの柱になる為には必須とも言えるでしょう。
”日の呼吸”がきっかけとなり全集中の呼吸が生まれる

全集中の呼吸は鬼殺隊士として会得必須と説明しましたが、実は鬼殺隊が結成された時は全集中の呼吸はありませんでした。
今では当たり前となっている全集中の呼吸ですが、隊士たちが使うようになったのは戦国時代からです。
鬼殺隊は平安時代ごろに誕生しており、それまでは鬼殺隊は全集中の呼吸なしで鬼と戦っていました。
全集中の呼吸を鬼殺隊に伝えたのは継国縁壱という剣士で、縁壱はなんと生まれながらにして全集中の呼吸・常中を使うことができていました。
縁壱が使っていたのは「日の呼吸」でしたが、縁壱は隊士によって指導方法を変えていたため、それぞれの隊士たちに合った独自の呼吸法が生まれていったのです。
そのため日の呼吸は始まりの呼吸とも言われています。

十二鬼月を無惨が作ったのが江戸時代でした。鬼殺隊が全集中の呼吸を会得したことに危機感を覚えた無惨が、鬼殺隊に対抗するために十二鬼月を作ったのかもしれませんね。
日の呼吸は鬼殺隊から消えてしまう
日の呼吸によって多くの呼吸法が誕生し鬼殺隊は強くなりましたが、大正時代では日の呼吸の使い手はいませんでした。
始まりの呼吸と言われるものであれば、何人かの隊士が使っていそうですが使い手もおらず、日の呼吸の存在を知っている人さえいなかったのです。
これは無惨が関係しており、戦国時代に無惨と黒死牟によって日の呼吸の型を知る剣士を皆殺しにしたためです。
無惨は縁壱と対峙したことがあり、無惨は首を斬られ縁壱に一撃も攻撃を当てることができずに敗北します。
肉体を分裂させて何とか縁壱から逃げた無惨でしたが、縁壱の剣技が完全にトラウマになってしまったのです。
また縁壱のような剣士が生まれてこないようにするため、日の呼吸について知っている人たちはすべて殺されてしまったので鬼殺隊には始まりの呼吸である日の呼吸が伝承されませんでした。
全集中の呼吸はいくつ流派がある?

全集中の呼吸は継国縁壱によって伝わり、隊士たちに合わせた指導を行うことで日の呼吸から派生した呼吸法が生まれていきました。
炭治郎たちの時代には、下記のような流派が存在しています。
| 流派 | 使い手 |
| 日の呼吸 | 継国縁壱、竈門炭治郎 |
| 水の呼吸 | 竈門炭治郎、冨岡義勇、鱗滝左近次、錆兎、真菰、村田、神崎アオイ |
| 雷の呼吸 | 我妻善逸、桑島慈悟郎、獪岳 |
| 炎の呼吸 | 煉獄杏寿郎、煉獄槇寿郎 |
| 風の呼吸 | 不死川実弥、粂野匡近 |
| 岩の呼吸 | 悲鳴嶼行冥 |
| 蛇の呼吸 | 伊黒小芭内 |
| 花の呼吸 | 胡蝶カナエ、栗花落カナヲ |
| 蟲の呼吸 | 胡蝶しのぶ |
| 音の呼吸 | 宇髄天元 |
| 霞の呼吸 | 時透無一郎 |
| 獣の呼吸 | 嘴平伊之助 |
| 恋の呼吸 | 甘露寺蜜璃 |
| 月の呼吸 | 黒死牟 |
登場した流派は全部で14種類あり、日の呼吸からかなり派生したことが分かりますね。
使い手が圧倒的に多いのが水の呼吸ですが、水の呼吸は水のように変幻自在な型が多く、どんな敵にも対処できることから最も多くの隊士が使うようになっていったためです。
隊士は基本的には1つの呼吸を会得していますが、炭治郎は水の呼吸を会得した後に、先祖代々伝わる神楽を呼吸法に応用することができたため、2つの呼吸を状況に合わせて使い分けています。
全集中の呼吸が派生した流れは?
全集中の呼吸は全部で14種類あり、日の呼吸から派生していったことが分かりましたが、どんな流れで派生していったのでしょうか?
呼吸の派生について見ていきましょう!
①日の呼吸からの派生した呼吸

日の呼吸から派生し、現在では月の呼吸以外が基本の呼吸と呼ばれています。
| 水の呼吸 | 型の数が多く、どんな敵にでも対応できる万能な呼吸。基本の呼吸の中でも歴史が古く、どの時代にも柱が存在していた。 |
| 雷の呼吸 | 足に力を集中させることで、高速の斬撃を繰り出すことができる呼吸。型を発動させたときには雷鳴のような音が聞こえる。 |
| 炎の呼吸 | 足の踏み込みが重要で、攻撃的な型が多いのが特徴。水の呼吸と同じく歴史が古く、代々煉獄家が炎柱を務めていた。 |
| 風の呼吸 | 荒々しい斬撃を放ち、炎の呼吸と同じく攻撃特化の型が多いのが特徴。他の呼吸とは違い、発生したエフェクトにも殺傷力がある。 |
| 岩の呼吸 | 基本の呼吸の中で最も攻守に優れた呼吸であり弱点が少ない。しかし強靭な肉体でなければ使いこなすことが難しいため、使い手はかなり少ない。 |
| 月の呼吸 | まだ人間だった頃に黒死牟が生み出した呼吸。鬼となってからも使用し、型の数は全部の呼吸の中でも最も多い。 |
基本の呼吸はすべて日の呼吸から派生しているため、すべて戦国時代に登場したという事になります。
その中でも水の呼吸と炎の呼吸は歴史が古いとされているため、基本の呼吸の中での誕生した順番は水・炎>雷・風・岩・月となりそうです。
②基本の呼吸から派生した呼吸

基本の呼吸である水、雷、炎、風から派生した呼吸は下記の呼吸になります。
| 蛇の呼吸 | 水の呼吸から派生。蛇柱である伊黒小芭内が編み出した呼吸。斬撃は蛇のように曲がるが、正確な太刀筋があってこそ成せる型が多い。 |
| 花の呼吸 | 水の呼吸から派生。鬼をも魅了する柔らかい動きが特徴。派生の呼吸ではあるものの、花の呼吸はカナエやカナヲが使う前から使い手が存在した。 |
| 音の呼吸 | 雷の呼吸から派生。音柱である宇髄天元が編み出した呼吸。日輪刀には鬼にダメージを与えることができる爆薬が仕掛けられており、技を出すときに凄まじい音が響く。 |
| 恋の呼吸 | 炎の呼吸から派生。恋柱の甘露寺蜜璃が編み出した呼吸。体の柔軟さがカギとなり、新体操のような動きで刀身をしならせて斬りこむ。 |
| 霞の呼吸 | 風の呼吸から派生。動きに緩急をつけて相手を翻弄するといった特徴がある。花の呼吸と同じく昔から存在した呼吸で、漆ノ型は無一郎が独自で編み出した型。 |
| 獣の呼吸 | 風の呼吸から派生。他の呼吸とは違い、伊之助が独自で呼吸法にたどり着き編み出した。剣術にはない動きで相手に斬りかかり、野生児の伊之助だからこそ使いこなせる呼吸。 |
花の呼吸と霞の呼吸は派生でありながらも、昔からある呼吸法のようです。
そのほかの呼吸は大正時代に誕生し、各々が自分の長所を最大限に生かした呼吸になっています。
そのため派生の呼吸の誕生した順番は、霞・花>音>蛇>恋>獣となります。
③派生した呼吸からさらに派生した呼吸

先ほどの基本の呼吸から派生した呼吸からさらに派生した呼吸もあります。
それは胡蝶しのぶが使っている「蟲の呼吸」です。
蟲の呼吸はしのぶの姉であるカナエが使っていた花の呼吸から派生しています。
蟲の呼吸は鬼の首を斬ることは想定しておらず、日輪刀に仕込んだ毒を突き技で鬼に打ち込み倒すという他の呼吸と比べるとかなり特殊な呼吸です。
また、鬼によって打ち込む毒の調合を変えているため、毒の知識があるしのぶにしか使えない呼吸でもあります。
全集中の呼吸の派生した順番

基本的には、日の呼吸>基本の呼吸>基本の呼吸から派生した呼吸の順番になりますが、柱になった順番なども踏まえて詳しく見ていくと、下記のような順番になりそうです。
| 1.日の呼吸 | 始まりの呼吸 |
| 2~3.水の呼吸、炎の呼吸 | 歴史が古いと原作に記載がある |
| 4~7.雷の呼吸、風の呼吸、 岩の呼吸、月の呼吸 | 日の呼吸から派生しており、現在では基本の呼吸に当たる |
| 8~9.霞の呼吸、花の呼吸 | 基本の呼吸からの派生で、現代よりも前に使用していた剣士がいたことが判明している |
| 10.音の呼吸 | 宇髄が編み出した呼吸で、宇髄は柱の中で古参 |
| 11.蟲の呼吸 | しのぶが編み出した呼吸で、伊黒、甘露寺よりも柱になったのが早かった |
| 12.蛇の呼吸 | 伊黒が編み出した呼吸で、甘露寺よりも早く柱になった可能性が高い |
| 13.恋の呼吸 | 甘露寺が編み出した呼吸法で、伊之助よりも早く鬼殺隊になっているため |
| 14.獣の呼吸 | 伊之助が編み出した呼吸法で、鬼殺隊になったのが最近のため |
まとめ

全集中の呼吸で派生した順番について解説しました。
順番としては、日>水・炎>雷・風・岩・月>霞・花>音>蟲>蛇>恋>獣なのではないでしょうか。
日の呼吸から始まり、基本の呼吸と呼ばれる5つの呼吸から次々と派生していきました。
現在の柱の9人中4人が、独自の呼吸法を編み出して使いこなしていたのです。
基本の呼吸の方が強いのでは?というイメージもありますが、こうしてみると呼吸は使い手の才能や戦い方に応じて最適化されていったものだという事が分かりますね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!

関連記事