和柄模様で❝悪夢を断ち切れ❞!!
みなさん【鬼滅の刃】感じていますか?【劇場版 鬼滅の刃 ‐無限列車編‐】観に行きましたか?
私はもう一度あの感動を味わいたいくらい、毎日毎日【鬼滅の刃】が頭から離れずに、日々【鬼滅の刃】を感じています。【鬼滅の刃】まみれです。(笑)
今回の記事は、
【鬼滅の刃】模様に込められた願い。日本古来からある伝統和柄について
として【鬼滅の刃】のキャラクターたちのそれぞれの❝模様❞についてご紹介します。
最後まで画面に[全集中!]でお付き合いください。
【鬼滅の刃】模様に込められた願い
まずは【鬼滅の刃】について簡単にまとめました。
・【鬼滅の刃】は、吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)先生による、漫画作品です。
≪あらすじ≫
大正時代を舞台に主人公、竈門炭治郎(かまどたんじろう)が、鬼と化した妹、禰豆子(ねずこ)を人間に戻す方法を探すため戦う姿を描く和風剣戟奇譚(わふうけんげききたん)。
[*和風剣戟奇譚とは … 昔の日本を舞台とした、刀を使う戦いをおもしろおかしく描いた物語のことです。]
・2020年10月16日(金)に【劇場版 鬼滅の刃 ‐無限列車編‐】が上映されて、わずか10日間で興行収入100億円を突破し、今でも“鬼滅熱”がふつふつとしています。
そんな今も熱い【鬼滅の刃】ですが、「炭治郎の着ている羽織の模様の名前は?」、「禰豆子ちゃんのあの可愛いピンク色の着物の模様はなんていうの?」など、【鬼滅の刃】のキャラクターたちが着ている羽織や着物の“模様”について気になっている方もいらっしゃると思います。
そこで今回はキャラクターたちが着ている羽織や着物の❝和柄模様❞について調査しました!
炭治郎たちと一緒に、和柄模様を見ていきましょう!
それでは、【鬼滅の刃】の主人公、竈門炭治郎から、どうぞ!!
竈門炭治郎 市松模様
俺の羽織は、緑と黒の“市松模様”(いちまつもよう)だよ。
◆市松模様◆
特徴 | 2色の正方形(または正方形)を交互に配した模様のこと。 |
意味 | 途切れることなく続くため「永遠」「発展」「繁栄」の願いが込めれれている。 |
歴史 | 古墳時代(250年~530年)ごろからあったと言われている。 |
- 市松模様は途切れることがなく永遠に続く模様から「繁栄(はんえい)」の意味もあり、子孫繁栄(しそんはんえい)や事業拡大など縁起の良い模様として古くから沢山の人に好まれているようです。
- 英語や外来語では、「チェック」(またはチェッカー)とも呼ばれています。私が「チェック」で思う浮かんだのは、チェスボードですね。チェスボードも市松模様のように作られています。
- 市松模様の歴史は古く、市松模様を装飾した埴輪(はにわ)が存在していることから、古墳時代からあったのではないかと言われています。
ちなみに古墳時代は「市松模様」ではなく、「あられ模様」や「石畳模様(いしだたみもよう)」と呼ばれていたそうです。
「市松模様」と呼び始めたのは、江戸時代1741年ごろ、歌舞伎役者の佐野川市松(さのかわいちまつ)さんが江戸・中村座での舞台で、白と紺色の正方形を交互に配した袴(はかま)を履いたことから(特に女性に)人気が出て、着物の柄として流行し、佐野川市松さんの“市松”の名前になぞらえて、そこから「市松模様」と呼ばれ始めたようです。
市松模様の基本の色は、白と紺色で、オリンピックのエンブレムにも組市松紋(くみいちまつもん)をモチーフとして使われています。
歌舞伎役者、佐野川市松さんは、今でいうとインフルエンサーですね!!
[*インフルエンサーとは … 世間に与える影響力が大きい行動を行う人物のこと。]
俺の羽織は、緑色と黒色の市松模様で、父さん(炭十郎)の羽織は、橙(だいだい)色と黒色の市松模様だよ。
《色の持つ意味・イメージ》
●緑色●
- ポジティブ:安心安全、新鮮、平和、健康、バランス、癒し
- ネガティブ:優柔不断、受け身、保守的
緑色は、においや香りから得る安心感やリラックス感と繋がりがあり、五感の中で「臭覚」との関係が深い色だそうですよ。
[*五感 … 視覚、聴覚、触覚、味覚、臭覚]
「臭覚」といえば、炭治郎ですね!吾峠呼世晴先生はこのことも知っていたのでしょうか?
●黒色●
- ポジティブ:高級感、威厳、プロフェッショナル、自己確立、意志の強さ
- ネガティブ:重苦しい、威圧感、暗闇、悲しみ、恐怖
黒色は、光を通さない無限に広がる宇宙のように可能性があることも意味します。
●橙色(オレンジ色)●
- ポジティブ:陽気、社交的、冒険心、親しみやすい、向上心
- ネガティブ:落ち着きがない、いい加減、わがまま
橙色の“橙”は、「代々、果実を伝える木」の意味から成り立った文字だそうですよ。
代々伝わるものといえば、竈門家には『ヒノカミ神楽』が代々伝わっていますね!
竈門家代々伝わる“果実”は「ヒノカミ神楽」ですね!(鳥肌が立ちました。)
ちなみに、色にはパワーがあるって知っていますか?
例えば、
- 緑色は「頑張りすぎて疲れているとき」に、
- 黒色は「自分の気持ちに集中したいとき」に、
- 橙色(オレンジ色)は「元気になりたいとき」に、
小物や待ち受け画面などに、取り入れるといいみたいですよ。ご参考までに。
竈門禰豆子 麻の葉模様
んー!んー!んー!!
よしよし禰豆子、そうだな、
禰豆子の着物は、ピンク色の麻の葉模様(あさのはもよう)だな。
ふんふん♪
◆麻の葉模様◆
特徴 | 6角形の幾何学模様。麻の葉に似ていることから「麻の葉模様」と呼ぶ。 |
意味 | 麻の葉は成長が早いので「子供の健やかな成長」の願いが込められている。 |
歴史 | 平安時代(794年~1185年)ごろからあったと言われている。 |
[*幾何学模様(きかがくもよう) … 三角形、四角形、六角形などの単純な図形を連続して組合わせ配してできた模様のこと]
- 麻の葉模様は、実は「植物の麻の葉」をモチーフにした模様ではなく、幾何学模様の一種で、幾何学模様の形が「植物の麻の葉」に似ていたので、そこから「麻の葉模様」と呼ばれ始めたそうです。
- また、魔除けの意味がある、三角形の「うろこ模様」にも見えることから麻の葉模様には❝魔除け❞の意味も含んでいます。
- 麻の葉は、4ヶ月で4mにもなるほど成長が早く、真っすぐにグングン成長するため、「子供の健やかな成長」の願いが込められ、江戸時代では、麻の葉模様は赤ちゃんの産着(うぶぎ)の模様の定番になったそうです。
- 近年では安産祈願のお守りにも麻の葉模様が使われているところもあります。
- 麻の葉模様は、平安時代の仏像装飾に麻の葉模様が見つかったことから、平安時代からあったのではないかと言われています。
ちなみに禰豆子の帯(おび)の色は、赤と白の市松模様で、帯紐(おびひも)は橙色(オレンジ色)なんだよ。気づいてたかな?
ふんふん!
そうだね、禰豆子。
禰豆子の口枷(くちかせ)の竹にも「真っすぐ成長する」って意味があるよね。
《色の持つ意味・イメージ》
●ピンク色●
- ポジティブ:幸福感、優しさ、恋愛、柔らかい、可愛い
- ネガティブ:夢見がち、依存、優柔不断、甘え、子供っぽい
ピンク色は「優しい気持ちになりたいとき」や「仲直りしたいとき」に取り入れるとおすすめです。
●赤色●
- ポジティブ:情熱的、リーダーシップ、自信、達成感、エネルギッシュ
- ネガティブ:気が強い、暑苦しい、目立ちたがり屋、攻撃的、他人を支配
赤色は「自信が欲しいとき」や「リーダーシップを発揮したいとき」に取り入れるとおすすめです。
●白色●
- ポジティブ:純粋、浄化、理想、神聖、スタート、リセット
- ネガティブ:完璧主義、潔癖、緊張、冷たい、空虚
白色は「考えがまとまらず迷いが多いとき」や「新しいことをはじめたいとき」におすすめです。
我妻善逸 うろこ模様
ねずこちゃーーーーーん🌼
!?
ちょっと!善逸(ぜんいつ)!!待つんだ!善逸!!
なんでそんなに恥をさらすんだ!
言い方ひどいだろ!!
◆うろこ模様◆
特徴 | 鱗(うろこ)をモチーフに二等辺三角形を規則正しく、上下左右に連続して組み合わせた模様。 |
意味 | 蛇(へび)や蝶(ちょう)の脱皮の様子から「厄を落とし再生する」という❝厄除け❞の意味が込められている。 |
歴史 | 室町時代(1336年~1573年)ごろからあったと言われている。 |
- うろこ模様は、実は「魚のうろこ」からではなく、蛇や蝶の「皮」を表し、蛇や蝶の脱皮の様子から「厄を落とし再生する」という❝厄除け❞の意味が込められている模様です。
- また、魚の鱗に似ていることから「うろこ模様」と呼ぶようになったそうです。(蛇なんだか魚なんだか、ちょっとややこしいですね。善逸みたい)
- 歴史は室町時代に中国から日本に伝わてきた茶器などの袋に「うろこ模様」があしらわれたものがあり、三角形は「魔除けの力を持つ」と言われていて、当時の武将が気に入って武具や戦陣の衣装に、そして紋章にもされるようになったそうですよ。
- うろこ模様といえば、鎌倉時代(1185年~1333年)に権力を握っていた北条家の家紋の「三つ鱗文」が有名ではないでしょうか。きっと歴史の教科書で見た人も多いはず。(たぶん)
禰豆子ちゃんの麻の葉模様と俺の羽織のうろこ模様は、似ているところがあるんだよね。
うろこ模様の三角形が一緒だったり、❝魔除け❞の意味が一緒だったり。
俺と禰豆子ちゃんにはいっぱい共通点があるんだよ!!
俺は嬉しいよ。俺たち、ついに結婚かな!?
これは運命だよね!結婚するしかないよね!禰豆子ちゃん!!🌼
!??
ちょっと善逸!!落ち着け!!(これじゃ話が進まなくなるぞ…考えるんだ炭治郎、俺は出来るやつだ)
次!次に進んでください!!善逸を押さえてから必ず戻ります!!
《色の持つ意味・イメージ》
●黄色●
- ポジティブ:明るさ、人気者、希望、ユーモア、好奇心、ひらめき
- ネガティブ:騒がしい、幼さ、甘え、寂しさ、現実逃避
黄色は「明るく楽しい気分になりたいとき」、「アイディアが欲しいとき」におすすめです。
冨岡義勇 亀甲模様
お!出たな!半々羽織!!
これは“片身替わり”という羽織だ。
これから紹介する右側の模様が、亀甲模様(きっこうもよう)だ。
そんなこともわからないのか。修行し直せ戯(たわ)け者!
はあ”――――――ん!?そんなの知ってたわ!!
「半々羽織」って言ってたのは炭治郎だからな!!
い、伊之助(いのすけ)??(善逸を押さえて、やっと戻ってこれたと思ったら、伊之助が俺のせいにしている。俺は「半々羽織」なんて言っていない…。)
みんな仲良くすればいいのに。
冨岡(とみおか)さんもいつも言葉が足りなさ過ぎですよ。
そんなんだからみんなに嫌われるんですよ。
俺は嫌われてない
!!!(これじゃまた話が進まなくなる…。考えろ、炭治郎、考えろ)
“亀甲模様”の説明をお願いします!!!
◆亀甲模様◆
特徴 | 文字通り亀(かめ)の甲羅をモチーフにした6角形の連続模様。 |
意味 | 亀の甲(6角形)が崩れない連続模様で「永遠の繁栄」の願いが込められている。 |
歴史 | 飛鳥(あすか)時代(592年~710年)ごろからあったと言われている。 |
- 亀は「鶴(つる)は千年、亀は万年」という言葉があるように、長寿吉兆の縁起が良いものとされています。
- 「永遠の繁栄」は、炭治郎の市松模様と同じく「繁栄」の願いが込められています。
- 亀甲模様自体は飛鳥時代・奈良時代に中国から日本へ伝えられたそうです。
- 6角形を英語で言うと「ヘキサゴン(Hexagon)」。(昔のクイズ番組で聞いたことがあります。)
- 当時の人は、亀の甲羅を焼いて、そのひび割れの状態の形をみて“吉”か“凶”かを占っていたらしいですよ。(私も占いが好きなので、昔も今も変わらないなぁと親近感を覚えました。)
- 近年で亀甲模様といえば醤油の「キッコーマン」!!ではないでしょうか?
※善逸辺りから話が長くなってしまったので、色の説明は省きました。(ごめんなさい)
・・・(なんで?)。
番外編
嘴平伊之助 猪
- イノシシは力強く多産で「子孫繁栄」を象徴し、イノシシの肉は万病を防ぐとされ「無病息災(むびょうそくさい)」の象徴もあり、縁起の良いものとされています。
- また、イノシシの毛は金運アップの効果がある縁起物だそうです。
- 伊之助のセリフで「猪突猛進」は、イノシシが直線的に突進するように、目標物に対してがむしゃらに進むことです。
猪突猛進!猪突猛進!!
胡蝶しのぶ 蝶
- 蝶は、サナギから脱皮して美しい翅(はね)をもつ蝶が飛び立つことから、死後、身体から抜け出した魂を極楽浄土に運んでくれるとして神聖視(しんせいし)されていました。
- 輪廻転生(てんしょうりんね)の象徴でもあるため、仏具には蝶の装飾が使われています。
[*転生輪廻 … 死んであの世に還った霊魂(魂)が、この世に何度も生まれ変わってくることを言う。]
- 中国では蝶は「長寿」のシンボルで、さらに蝶のイメージは美しく軽やかなので、美しさやめでたさの象徴にもなっており、花を慕(した)う蝶は、愛情あふれる円満な夫婦に例えられています。
- また中国の戦国時代の思想家、荘子(そうし)による「胡蝶の夢(こちょうのゆめ)」という有名な故事があります。
君には私の夢を託そうと思って。
煉獄杏寿郎 炎
【鬼滅の刃】の模様を調べていると、燃え上がる炎をかたどった文様、「火焔模様(かえんもよう)」あるいは「火炎文(かえんもん)」というものがあるのを知りました。(下記から「火炎模様」と表記)
火炎模様は、[炎柱]煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)さんの羽織と日輪刀の鍔(ツバ)の模様ですね。
- 火炎模様は、元々は西アジアで生れたゾロアスター教の聖火信仰から生まれたと言われています。
- その炎の形や明るさが、仏や菩薩の光明に取り入れられ、仏教と共にシルクロードを渡り、日本に伝わってきたとされています。
- 不動明王(ふどうみょうおう)や金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)の光背は万物を焼き尽すような荒れ狂うダイナミックな炎で『人々の煩悩を鎮め、❝災いを振り払う❞』意味を持っています。
人類が最初に手にした火は、自然火災によってもたらされたものではないかと言われています。
もしかしたら『落雷』によって起きた森林火災からかもしれませんし、火山の噴火によって流れ出た溶岩から木に燃え移ったものを手に入れたのかもしれません。
雷はな、凄いんだぜ!死ぬかと思ったよ。
雷の音がゴロゴロって聞こえて、近くに積乱雲(せきらんうん)があったら、絶対!木には近づかないようにね!!
俺みたいになりたいからって、真似をしたくなる気持ちはわかるど、
よい子はマネしないでね!!
うむ!いい心掛けだ!!
心を燃やせ!!
まとめ
今回は【鬼滅の刃】模様に込められた願い。日本古来からある伝統和柄についてとして、【鬼滅の刃】のキャラクターたちが着ている羽織や着物の“模様”について紹介しました。
模様には、それぞれの願い(意味)が込められていましたね。
今の時代だと、善逸のうろこ模様か、煉獄さんの火炎模様を身に着けたり、近くに置いておくのもいいかもしれません。
【鬼滅の刃】の模様について調べていると、
時代は違うけれど、子供(子孫)を思う気持ちや、悪夢や災いが起きたとしても、未来の私たちのために、前へ前へ進んできたからこそ、今があって。
昔の人たちが、どんなに苦しくても前へ前へ進んできたからこそ、私たちも、今ここに生きていて。
すべては繋がっているような感覚になりました。
そして、昔から変わらないもの、代々受け継がれているのは「家族の絆」だと思いました。
人の願い(想い)は、昔から変わらず、引き継がれているんだと。
泣きそうなので、今回はここまでです。
最後まで[全集中‼]でお読みいただきありがとうございました!
それではまた【鬼滅の刃】の活躍の時まで。
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