【煉獄零巻】ネタバレ【劇場版鬼滅の刃】入場特典の内容を徹底解説!

全般

劇場版『鬼滅の刃』無限列車編(2020年10月16日公開)の入場者特典として、全国合計450万名に配布された特製冊子『煉獄零巻』(れんごくぜろかん)。

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

非売品のため、配布終了後の入手は困難。

コミックに比べるとかなり薄い冊子ではありますが、内容はとても濃く、読み応えがあります。

そのため、この記事もかなりのボリュームになっていますが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

煉獄零巻「0巻」の構成(記事内にネタバレ含みます)

総ページ数

厚みは5mm程度ですが、キャラクターズブックのようなカラーページがないため、総ページ数は84となかなかのボリュームです。

その84ページの中に盛り込まれている内容がこちら。

  • 原作者・吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)先生書き下ろしの読み切り漫画
  • テレビアニメ(第1話~第26話)の概要
  • 外崎春雄監督とキャラクターデザインの松島晃氏の対談
  • キャスト(声優)のインタビュー

表紙カバーの下はどうなっている?

原作コミックをお持ちの方であれば、そこも気になるところではないでしょうか。

コミックのカバーの下に描かれているのは、どれもほっこりする素敵な画ですものね。

しかし残念ながら(?)この冊子のカバーの下は、カラーカバーと全く同じ絵柄でした。

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

「もしかして表紙の下の絵には、猗窩座(あかざ)がどこかに隠れていたりしないのかな?」などと思って探してみましたが、そんなことはありませんでした。

煉獄零巻の内容を詳しく紹介

「鬼滅の刃」特別読み切り(全19ページ)

©吾峠呼世晴/集英社 煉獄零巻

無限列車編の主人公ともいえる炎柱・煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)が、鬼殺隊士となって初めての任務に赴いたときの物語です。

父の真意

この物語は、杏寿郎が当時の炎柱だった父親の槇寿郎(しんじゅろう)からこう言われている場面から始まります。

「お前も千寿郎もたいした才能はない。くだらん夢を見るな。炎柱は俺の代で終わりだ。お前は炎柱になれない」

出典:煉獄零巻

人を守りたい、誰かの力になりたいとの一心で精進してきた自分や、今まさに庭で一生懸命木刀を振っている弟の千寿郎(せんじゅろう)の頑張りには価値がないのか、と戸惑う杏寿郎。

それでも、弟の前ではそんな迷いは見せず、明るく振る舞います。

©吾峠呼世晴/集英社 煉獄零巻

この直後、「頑張ります。俺、きっと兄上みたいになります!」という弟の言葉に、最終選別である少年に言われた同じセリフがよみがえりました。

「俺もあなたみたいに強くなって、仲間を・・・みんなを助けられる人になりたい」

そのとき、なぜだかその少年が死んでしまいそうに見えて「一緒に頑張ろう」と答えるまでに少し躊躇した自分がいたことを思い出します。

©吾峠呼世晴/集英社 煉獄零巻

初めての任務

杏寿郎が現地に到着すると、先に向かっていた鬼殺隊士9人と子供5人の亡骸がありました。

小さい子供がひとりだけ生き残っていて、すでにやられていた鬼殺隊士の一人の胸の中で泣いています。

彼らを殺したのは異能を使う鬼でした。

©吾峠呼世晴/集英社 煉獄零巻

そうやって悶えているうちに、笛の音とともに現れる犬にかみ殺されることになるのです。

笛の音を聞いた杏寿郎も両手で激しく耳を押さえますが、鬼の言っていたような術(じゅつ)にはかからず、一撃で鬼の首をはねます。

©吾峠呼世晴/集英社 煉獄零巻

実はすでに死んでいたと思われていた鬼殺隊士が、最後の力を振り絞って指文字で鬼の能力を杏寿郎に伝えていたのです。

そして、その「指文字で杏寿郎に伝えてくれた隊士」は、最終選別で「みんなを助けられるようになりたい」と言ったあの少年でした。

©吾峠呼世晴/集英社 煉獄零巻

その一瞬の判断で、ひとりの子供の命を救うことができました。

©吾峠呼世晴/集英社 煉獄零巻

鬼殺隊報号外 大正コソコソ噂話

無限列車編は、下弦の壱(いち)・魘夢(えんむ)の血鬼術により眠らされ、夢を見る場面から始まっていくと言って良いでしょう。

その内容にちなんで、主要キャラたちが眠っている状態で、大正コソコソ噂話が紹介されています。

なお、「大正コソコソ噂話」とは本編では語られていない小ネタのこと。

キャラクターをより深く知るのに有益な情報で、実は原作やテレビアニメでも、結構重要なパートなのです。

竈門炭治郎(かまどたんじろう)

©吾峠呼世晴/集英社 煉獄零巻

眠ったときにどんな夢を見ますか?

炭治郎は鍛錬や戦いの夢を見ることが多いようです。夢の中で何度も反芻(はんすう)して、上手くできなかったが次はもっと上手くできるよう分析したり、予測できうる様々な戦いの立ち回り方などを夢に見ています。明晰夢(めいせきむ)のような感じです。

出典:煉獄零巻

竈門禰豆子(かまどねずこ)

©吾峠呼世晴/集英社 煉獄零巻

鬼の禰豆子は眠っているときに夢を見ますか? 見ているとしたら、どんな夢ですか?

禰豆子はいつも家族の夢を見ているようです。善逸や伊之助など、優しくしてくれたり、可愛がってくれた人なども夢に出てきます。

出典・煉獄零巻

我妻善逸(あがづまぜんいつ)

©吾峠呼世晴/集英社 連合零巻

善逸だけは列車に慣れていたようでしたが、列車に乗ったことがあるのですか?
善逸は都会っ子でした。当然列車なども乗ったことがあります。なので師匠との山の中での修業は炭治郎や伊之助の10倍くらいきつかったと思います。不便な田舎がそもそも好きじゃないらしいです。

出典:煉獄零巻

嘴平伊之助(はしびらいのすけ)

©吾峠呼世晴/集英社 煉獄零巻

伊之助の夢の中に登場するウサギ姿の禰豆子に名前はありますか?
ウサギ禰豆子の名前はピョン子だそうです。女の子なので、ポン次郎(炭治郎)とチュウ逸(善逸)に対してよりは気配りをしています。

出典:煉獄零巻

煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)

©吾峠呼世晴/集英社 煉獄零巻

作品を通して非常に印象的な人物ですが、モデルはいますか?
煉獄さんのモデルはいます。煉獄さんだけでなく、鬼滅に出てくるキャラクターは殆ど実在のモデルがいます。だいたいは作者個人の知り合いで一般の方です。

出典:煉獄零巻

煉獄家男性の髪は何故あのような色なのですか?

煉獄家には古くから観篝(かんかがり)というしきたりがあり、子供を授かった妻は、お腹に赤ちゃんがいる間、7日おきに2時間ほど大篝火(おおかがりび)を見ます。それにより煉獄家男子の髪の色は焔色(ほむらいろ)になるそうです。ですが一般的には妊娠中に大きな火を見ると体に良くないとされていますので真似しないようにしてください。

出典:煉獄零巻

下弦の壱(いち)・魘夢(えんむ)

©吾峠呼世晴/集英社 煉獄零巻

人間だったころの魘夢は、どのような人物でしたか?
魘夢は人間時代、子供の頃から夢と現実の区別がつかず、周囲を困惑させていました。大人になってからは医者でもないのに催眠療法などを悪用して、病気で余命が少ない人に健康になったと思い込ませて、後から実は全部嘘だったとバラしたり、最低なことを繰り返していたようです。

出典:煉獄零巻

TVアニメ『鬼滅の刃』竈門炭治郎 立志編「血風剣戟(けっぷうけんげき)冒険録」

テレビアニメの第1話から第26話までを、6つのパートに分けて解説したものと、「キャラクター相関図」、「スタッフインタビュー」が含まれます。

『0巻』は全ページモノクロですが、テレビアニメの解説では『0巻』に掲載されていた画の一部をカラーで紹介していきます。

キャラクター相関図

まだあまり複雑なものではなく、名前付きで紹介されているのはこちらの7名のみです。

©吾峠呼世晴/集英社 煉獄零巻

血風剣戟冒険録・壱(いち) 兄妹の絆(第1話~第5話)

家族を鬼に殺された炭治郎は、僅かにぬくもりの残っていた妹の禰豆子を背負い、雪山を下りようとしていましたが、その途中で禰豆子は鬼になってしまいます。

「幸せが壊れる時にはいつも血の匂いがする――

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

鬼の頸を斬るためにやってきた、鬼殺隊の水柱・冨岡義勇(とみおかぎゆう)が禰豆子に向かって刀を振り上げます。

しかし、炭治郎の禰豆子を守ろうとする捨て身の姿、そして何より禰豆子が炭治郎を守ろうとする姿を見て、冨岡は禰豆子を生かしたまま、炭治郎とともに自身の師匠である鱗滝左近次(うろこだきさこんじ)に預けることにします。

「こいつらは、何か違うのかも知れない」

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

鱗滝左近次は炭治郎に厳しい修行を課しますが、その修行をやり切った炭治郎は、鬼殺隊士の「最終選別」に参加、そして見事に突破したのでした。

「よく生きて戻った!!!」

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

外崎春雄監督とキャラクターデザイン・松島晃氏の対談

©吾峠呼世晴/集英社 煉獄零巻

『鬼滅の刃 兄弟の絆』は、テレビ放映に先駆け、2019年3月に全国11劇場にて公開されています。

第1話から第5話を編集して先行上映されたパンフレットで語られた制作スタッフのこだわりや作品に込められた思いの原点を、再編集して特別収録されたものです。

外崎監督は雪山にロケハンに行かれた

外崎監督:第1話の絵コンテが上がったところで栃木の雪山でロケハンを行いました。レイアウトの参考になるような写真をいっぱい撮りました。美術のみなさんが、撮影してきた写真をかなり忠実に再現してくださって、ロケハンして良かったなと思いました。

ほかに参考にされた資料は?

外崎監督:吾峠先生が参考にされていた資料を教えていただきました。同じ資料を使って本編制作を行っています。

着物の模様を作画してみての感想は?

外崎監督:「炭治郎の着物の市松模様をアニメーションで描くのは大変そうだな」と思ったんですけど、実際に作画をしたら、想像以上に大変な作業になりました。

松島氏:原画さんが意識を持って丁寧に描いてくださるので、(作画上はウソをつかないと再現できないあの模様が)作画上のミスがほとんどない状態で上がってきて、本当に助かっています。

アクションシーンについては?

外崎監督:ufotableは以前に剣術を使った作品を制作していたので、スタッフがみんな日本刀の所作に詳しく、刀を収める所作などは、こちらから特に指示を出さなくても、スタッフがしっかりと描いてくれました。

第6話以降の見どころは?

外崎監督:炭治郎が鬼殺隊に入り、物語が本格的に動き出します。善逸や伊之助をはじめとした魅力的なキャラクター、新しい鬼、新しい技もどんどん出てくるので、是非楽しんできただけると幸いです。

血風剣戟冒険録・弐(に) 初任務編(第6話~第10話)

初任務で異能を使う沼の鬼を打ち破った炭治郎は、次の任務地・浅草で、家族の仇であり、全ての鬼の始祖である鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)に遭遇します。

「こいつが―― 鬼舞辻無惨――」

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

炭治郎に正体を気づかれたことを知ると、鬼舞辻は通りすがりの人を鬼に変え、その混乱に乗じて姿を消します。

鬼になった人を助けようとしていた炭治郎は、暴行を加えていると勘違いされて警察に捕まりそうになりますが、それを救ったのは、鬼舞辻を倒すことを望んでいる鬼・珠世(たまよ)と愈史郎(ゆしろう)でした。

「あなたは鬼となった者にも『人』という言葉を使ってくださるのですね」

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

炭治郎が、医者でもある珠世に「鬼になってしまった人を人間に戻す方法はありますか?」と尋ねると、珠世は「あります」と答えますが、それには「禰豆子の血」「できるだけ強い鬼の血」この2つを調べる必要があり、炭治郎はそれに協力することを約束しました。

しかしその話の途中で鬼舞辻が放った鬼・矢琶羽(やはば)と朱紗丸(すさまる)が現れ、炭治郎たちに襲いかかります。

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

珠世と愈史郎の助けもあり、2体の鬼を倒すことができた炭治郎。

珠世からは「禰豆子さんは私たちが預かりましょうか?」と提案されますが、それを断り、何があっても禰豆子と共に行くことを選択したのでした。

血風剣戟冒険録・参(さん) 鼓の屋敷編(第11話~第14話)

次の任務に向かう途中、炭治郎は同期の鬼殺隊士・我妻善逸に出会い、共に任務地の鼓の屋敷へ。

そこには異能を使う鬼・響凱(きょうがい)と、猪の皮を被った正体不明の剣士の姿がありました。

「猪突猛進!! 猪突猛進!!」

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

響凱は鼓を打つことで、部屋を回転させたり距離のあるところへ爪で攻撃したりと、厄介な血鬼術を使う鬼でしたが、それを冷静に見極めた炭治郎に倒されます。

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

屋敷から出た炭治郎が見たのは、禰豆子の入った箱を必死で守るボロボロの善逸と、彼に刃を向ける猪頭の剣士でした。

そしてその剣士の正体が、同期の鬼殺隊士・嘴平伊之助であることを知ります。

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血風剣戟冒険録・肆(し) 那田蜘蛛山編(第15話~第21話)

「藤の花の家紋の家」で休息をとった炭治郎・善逸・伊之助の3人は、次の任務地である那田蜘蛛山へ向かいます。

那田蜘蛛山には「蜘蛛の鬼」がなぜか群れをなして住んでいて、すでに多数の鬼殺隊士が命を落としている危険な地でした。

「僕たち家族の静かな暮らしを邪魔するな」

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

那田蜘蛛山の恐ろしさをいちばん感じていた善逸は、炭治郎と伊之助に置いていかれてしまい、あとで一人で山に入っていったところ、毒を使って人間を蜘蛛に変えてしまう蜘蛛の鬼に襲われました。

だんだん毒におかされていく恐怖から気を失ってしまった善逸ですが、そこからが彼の本領発揮。

「雷の呼吸・壱の型――霹靂一閃(へきれきいっせん)・六連」

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

炭治郎は、那田蜘蛛山を取り仕切っている鬼、十二鬼月(じゅうにきづき)の下弦の伍(ご)・累(るい)と対峙します。

累の強さに全く歯が立たない炭治郎は死を覚悟しますが、その瞬間、父・炭十郎が舞っていた「ヒノカミ神楽」を思い出し、また、禰豆子も初の血鬼術「爆血」を発動。

「俺と禰豆子の絆は誰にも引き裂けない!!」

それでも累を倒すことはできず、今度こそダメかと思ったとき、ひとりの鬼殺隊士が現れ、累を瞬殺。

それは、かつて炭治郎と禰豆子を見逃し、炭治郎を鬼殺隊士へと導いた水柱・冨岡義勇でした。

血風剣戟冒険録・伍(ご) 柱合会議・機能回復訓練編(第22話~第25話)

鬼殺隊士でありながら、鬼である禰豆子を連れていることが隊律違反であることを問われ、炭治郎は鬼殺隊本部に連行されます。

そこで彼を待っていたのは、鬼殺隊の最高位で「柱」と呼ばれる剣士たちでした。

「あたなは今から裁判を受けるのですよ」

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

鬼殺隊の当主・産屋敷耀哉(うぶやしきかがや=お館様)の計らいもあり、命拾いをした炭治郎と禰豆子。

しかし、まだ禰豆子を良く思わない剣士たちに「禰豆子が鬼殺隊とともに戦えることを証明する」ため、更に強い鬼を倒すべく、善逸・伊之助と共に、療養先の蝶屋敷にて機能回復訓練に励みます。

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

血風剣戟冒険録・陸(ろく) 新たなる任務(第26話)

機能回復訓練を終えた炭治郎・善逸・伊之助の3人は、次の任務先「無限列車」に向かうことになります。

お世話になった蝶屋敷の住人たちにの中には、同期の栗花落(つゆり)カナヲもいて、自分の気持ちをなかなか表せない彼女に対し、炭治郎は「これからは心のままに生きよう」励ましました。

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

そして、映画へと続く無限列車の任務へ赴いていったのでした。

劇場版『鬼滅の刃』無限列車編・無限列車乗車記録

闇を往く列車に乗り込む者、待ち受ける鬼の情報の記録と、声優さんのインタビューです。
劇場版で注目してほしいシーン、及びご自身の演じているキャラクターと他のキャラクターや声優さんに持っている印象を紹介します。

竈門炭治郎(かまどたんじろう)役・花江夏樹(はなえなつき)さん

「家族と禰豆子のために戦ってきた炭治郎の爆発する感情を見てほしい」

©吾峠呼世晴/集英社 煉獄零巻
  • 炭治郎:家族思いで、相手が人間だろうが鬼だろうが、誰に対しても平等に優しく接することができる少年。
  • 禰豆子:炭治郎の原動力。そして禰豆子はシンプルにかわいい。
  • 善逸:声が大きい。残酷な物語が善逸のおかげでマイルドになっている。戦う姿はすごくかっこいい。
  • 伊之助:とにかく「強いやつと戦いたい!」という純粋さがある。だんだん人を思う気持ちが芽生えていくなど、ある意味、いちばん変化があるキャラクター。
  • 煉獄さん:頼れる兄貴。煉獄さん役の日野さんは全てのシーンに全力でお芝居される方なので、その背中を追っていくように頑張りました。
  • 魘夢:周囲の人を寝かしつけるような優しいトーンが、逆に怖かった。

竈門禰豆子(かまどねずこ)役・鬼頭明里(きとうあかり)さん

「シリアスな展開の中にある禰豆子の可愛らしさにも注目してください」

©吾峠呼世晴/集英社 煉獄零巻
  • 禰豆子:基本的には寝ているのですが、いざというときはお兄ちゃんを守るために戦ったり、力を発揮したりと頑張っている子。
  • 炭治郎:本当に優しくて一生懸命で応援したくなる。いつか報われて欲しいと思って作品を見ていました。
  • 善逸:すごくうるさいんですけど、禰豆子のことを好いてくれて、守ろうとしてくれる、とても頼もしい存在。
  • 伊之助:最初は悪いやつみたいな感じで登場しますが、炭治郎たちと出会って優しさを知り、そこから仲間思いになっていくところが可愛い。
  • 煉獄さん:演じている日野さんの声が、とても真っ直ぐで頼りがいがあるところがぴったりだと思いました。
  • 魘夢:腕っぷしが強い鬼というふうには見えませんが、とにかく不気味な恐ろしさを感じる。

我妻善逸(あがづまぜんいつ)役・下野紘(しものひろ)さん

「善逸のひと叫び、ひと叫びに命をかけています」

©吾峠呼世晴/集英社 煉獄零巻
  • 善逸:「悲鳴」と「大声」が持ち味のキャラクターだと思っている。劇場版では善逸のオーディションを受けるとき(テレビシリーズのアフレコ前)に読んだセリフがあって、それを演じることができたのも感無量でした。
  • 炭治郎:とにかく優しい。仲間にも、鬼に対しても。あと、すごく頑固。頭突きの固さと同じぐらい。
  • 禰豆子:禰豆子ちゃんがまだ箱に入っているときからずっと気になっていて、最初からずっと守ろうとしていると思います。
  • 伊之助:最初にボッコボコにされたことを善逸はまだ許していないと思いますが、仲間として、鬼殺隊士としては認めていて、炭治郎や禰豆子と同じように大事な存在になっている。
  • 煉獄さん:本当に熱い人です、煉獄さんも日野さんも。
  • 魘夢:とても残酷な性格で、強い血鬼術を使うのに優しい声をしているところが、逆に恐ろしくて印象的でした。

嘴平伊之助(はしびらいのすけ)役・松岡禎丞(まつおかよしつぐ)さん

「台本を見たとき、これは喉がもたないかもしれないと思った」

©吾峠呼世晴/集英社 煉獄零巻
  • 伊之助:野生児として生きてきた伊之助が、炭治郎たちと出会っていろんなことを学習していくときの反応はまるで子供のリアクション。感覚が鋭いので、無限列車を見たときに「なんだあの生き物は!」と言ったのも、彼なりに何かを察知していたのかな?と思ってます。
  • 炭治郎:気持ちがいつも真っ直ぐで、どんな苦境でも折れない力がある。
  • 禰豆子:鬼になっても炭治郎のことを思って、ギリギリの中で人間として踏みとどまろうとしている。竈門家の本来持っている地の強さを感じさせます。
  • 善逸:どんなことがあっても炭治郎の大事なもの、禰豆子を守ろうとする心の強さがある。そして鼓屋敷でも那田蜘蛛山でも、誰よりも早く「ヤバい」と察知していたほど、危機察知能力がずば抜けて高い。
  • 煉獄さん:ひとこと発するたびに「この人についていきたい」「この人がいれば大丈夫だ」と思わせる安心感がある。
  • 魘夢:演じている平川さんの声音がドンピシャ。つんざくような叫び声をあげるシーンでは鳥肌が立ちました。

煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)役・日野聡(ひのさとし)さん

「煉獄杏寿郎という男の強さに、想定以上の熱さをぶつけた」

©吾峠呼世晴/集英社 煉獄零巻
  • 煉獄さん:真っ直ぐで使命感に熱く、強い信念の持ち主。鬼殺隊の柱としても人としても頼れる、温かく大きな存在。
  • 炭治郎:「優しさ」で溢れている。鬼になった人も最後に浄化されている。
  • 禰豆子:「忍耐」。鬼でありながらも、炭治郎の優しさに包まれて強い忍耐力で押しとどめられている。
  • 善逸:魅力は「変化」。怯えたり女の子に浮かれたり、でも戦うときの鬼殺隊員としての格好良さなど、ギャップと奥深さがある。
  • 伊之助:まさに「根性」。体全部を使い命を削って役と向き合う松岡くんの姿は、伊之助そのもの。
  • 魘夢:柔らかく包み込むような不気味さがあって、じわじわと迫りくる恐怖がある。

下弦の壱(いち)魘夢(えんむ)役・平川大輔(ひらかわだいすけ)さん

「人間らしい感情が引き算された、魘夢というキャラクター」

©吾峠呼世晴/集英社 煉獄零巻
  • 魘夢:「女の子なのかな?」と一瞬勘違いしました。でもストーリーを読んでいくと、とにかく無惨に心酔していて、恐ろしい性格だなと。
  • 炭治郎:ちゃんと「ありがとう」や「ごめんなさい」を言うことができて、努力ができて、決して驕らず、鬼に対しても優しさがある、素晴らしい少年。
  • 禰豆子:可愛い見た目と精神力の強さ(柱合会議のときなど)にギャップのあるキャラクター。
  • 善逸:大変なことから逃げようとするところは、一般的な感覚に近い。そんな彼が強くなるシーンを見ていると「皆にもどこか光るところがあるんだよ」と教えてくれているよう。
  • 伊之助:周囲に流されることなく我が道を行くキャラクター。仲間を得たことで変わっていく姿が印象的。
  • 煉獄さん:背中で語るキャラクター。言葉にしなくても(聞けば教えてくれると思うけど)彼の背中を見ていれば伝わってくる。

スペシャルメッセージ

外崎春雄監督

©吾峠呼世晴/集英社・ufotable 煉獄零巻

キャラクターデザイン・松島晃氏

©吾峠呼世晴/集英社・ufotable 煉獄零巻

まとめ

この「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は、テレビアニメ第26話からの続きとなっています。

そのため、そこに至るまでの物語やキャラクターを知っている方が、より楽しめます。

この「煉獄零巻」も、すでにテレビアニメや原作で物語を知っている人に、より楽しんでもらえるような内容だと思いました。

実際に劇場版が公開されるまでは登場が伏せられていた「上弦の参(さん)・猗窩座(あかざ)」については、一切触れられていないところも徹底されていましたね。

最後に、表紙のすぐ次のページの右下にある、原作者・吾峠呼世晴先生のメッセージをご紹介します。

お疲れ様です。吾峠です。
映画を見に来てくださってありがとうございます!
引き続き劇場版もたくさんのスタッフさんが
一生懸命頑張って作ってくださいました。
本当にありがとうございます。
煉獄さん主人公で今回の読みきり漫画を描いたのですが、
しみじみと、良い子だな、主人公のようだなと思いました。
煉獄さんはつらい時も苦しいときも弱音を吐かず、
家族や仲間を大切にする、前向きな人でした。
皆さんも家族や、寄り添ってくれる人を
大切にしてくださいね。

出典:煉獄零巻
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