【鬼滅の刃】『藤の花の家紋の家』は、かまぼこ隊の原点!ひささんの存在も大きな鍵に!

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©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

『藤の花の家紋の家』、それは炭治郎たち「かまぼこ隊(炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助)」が、4人全員で同じ時を過ごした最初の場所です。

その前から個別で鬼殺隊士としての任務にはついていましたが、この『藤の花の家紋の家』を出て4人が一緒に行動し始めてからの任務は、那田蜘蛛山、無限列車、そして遊郭と、どんどん過酷さを増していきます。

今回は、そんな4人の仲間としての連帯感を生む原点となった場所『藤の花の家紋の家』と、お世話をしてくれた「ひささん」を中心に解説していきます。

尚、「かまぼこ隊」につきましてはこちらで詳しく解説されていますので、ぜひ併せてご覧ください。

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『藤の花の家紋の家』とは?

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鬼殺隊士の休息の場所

鬼を狩る鬼殺隊士たちは、任務後、休息を取って次の任務に備えることになります。

そしてその休息を取る場所のひとつが『藤の花の家紋の家』です。

この家の一族は過去に鬼殺隊に助けられており、その恩返しとして、鬼殺隊士たちに休息の場を提供してくれているのです。

藤の花の家紋の家は一軒だけではない

鬼殺隊士たちに休息の場を与えてくれるこの『藤の花の家紋の家』は、炭治郎たちがお世話になったところだけではなく、他にも何か所かありました。

鎹烏(かすがいがらす)が任務地から近いところにある家に案内してくれて、それはどこであっても、無償で寝床や食事の世話をしてくれていたのです。

何ヶ月も静養が必要な場合は、蝶屋敷に運ばれてくることになります。

遊郭にも登場

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第9巻

遊郭編では、炭治郎・善逸・伊之助の3人を「女の子に変装」させてくれました。

不細工なメイクだったのは、おそらくわざと(もちろん宇髄の指示)だと思われます。

特に伊之助はそのままで十分可愛いため、潜入させたいお店以外から声がかかってしまうと厄介なので、敢えて不細工にする必要があったのでしょう。

メインキャラクターたちの「初めてづくし」の場所

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炭治郎、善逸、伊之助の3人は、鼓の屋敷で初めて同じ任務に就きました。

しかし屋敷の中ではバラバラに行動していて、3体いた鬼も、それぞれが一人で倒しています。

そのため、まだ仲間意識はほとんどない(特に伊之助は全くない)状態で、藤の花の家紋の家に向かうことになりました

竈門炭治郎が初めて休息を取った場所

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第4巻

鼓の屋敷に向かう前、浅草で骨折していた炭治郎は、本当はもっと早く休息を取りたかったに違いありません。

なのにすぐ次の任務にかり出されていましたので、鬼殺隊士はどんな状態でも任務に行かねばならないのだと思い込んでいたのかも知れませんね。

骨折していたのは炭治郎だけではなかった

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藤の花の家紋の家に到着した時点で、3人とも肋骨が折れていたのです。

炭治郎は浅草ですでに折れていましたが、善逸は禰豆子の箱を守っているときに伊之助に折られました。

そして善逸がボコボコにされているところを見た炭治郎が怒って、伊之助の肋骨を折ったのです。

まあ、伊之助的には、骨折よりも「頭突き」の方が痛かったようでしたが。

我妻善逸が初めて禰豆子と出会った場所

中身を知らずに守った「箱」

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善逸は、この箱の中に「鬼が入っている」ということを鋭い聴覚で感じ取っていましたが、なぜ炭治郎が鬼を連れているのかは知りませんでした。

しかし、今まで聞いたことがないくらい優しい音がする炭治郎が、その箱のことを「命より大事なもの」と言っていて、その理由を聞くまでは誰にも手出しはさせないと、必死で守ったのです。

禰豆子が可愛すぎてびっくり

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禰豆子が箱から出てくる直前は「鬼が出てくる!」とものすごくビビっていた善逸でしたが、その姿を見て、あまりの可愛さに衝撃を受けます

その衝撃が大きすぎて、炭治郎が「妹なんだ」と説明する前に勝手に勘違いし、炭治郎に対して刀を抜いてしまったほどでした。

その後は禰豆子一筋

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それまでは、見境なく女の子にデレデレしていた善逸でしたが、禰豆子に出会ってからは「本命は禰豆子ちゃんだけ」になりました。

無限列車編での夢の中のセリフにもありましたね、「ここに入ってきていいのは禰豆子ちゃんだけなんだよ」と。

嘴平伊之助が初めて「ほわほわ」と感じた場所

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炭治郎たちが休息を取っていたこの『藤の花の家紋の家』で、実際にお世話をしてくれていたのは、このおばあさんでした。

そしてこのおばあさんからいちばん影響を受けたのが伊之助だったのです。

おばあさんの名前は「ひさ」さん

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このおばあさんの名前は「ひさ」といいます。

彼らの着替え、食事、布団を用意して、更にはお医者様まで呼んでくれました。

すべてが素早く、行き届いていたのは、隊士たちのお世話をするのにとても慣れていたからなのでしょうね。

そして、今までこんなきめ細やかなお世話をしてもらったことのなかった伊之助は、ひささんの優しさに対して「ほわほわ」という初めての感覚をおぼえます

尚、伊之助の「ほわほわするシーン」はこちらですべて紹介していますので、是非ご覧ください。

那田蜘蛛山で思い出した「ひささん」のセリフ

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第4巻

伊之助は、『藤の花の家紋の家』を出た後に向かった那田蜘蛛山で父蜘蛛と戦っているとき、相手のあまりの威圧感に一度絶望しかけました。

そのときこの「ひささん」のセリフを思い出し、もう一度自分を奮い立たせることができたのです。

伊之助のお気に入りは「天ぷら」

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『藤の花の家紋の家』での最初の食事のとき、伊之助は善逸に食べ方の汚さを注意されたり、炭治郎の挑発に失敗したりして、とても機嫌が悪かったのですが、ひささんが作ってくれる「天ぷら」はとても気に入ったようです

もしかすると、幼少期に食べた「おかき」を思い出していたのかも?とも思いました。

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第10巻

その後もずっと覚えていた「天ぷら」

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第16巻

これは、刀鍛冶の里編(伊之助は行っていませんが)の後に行われる「柱稽古」でのシーンです。

いちばん最後の悲鳴嶼さんのところで、この大きな岩を動かす修行があったのですが、ここまで大きな岩だと、ただ力まかせに押していたのではダメで、己の集中力を極限まで高める必要がありました。

炭治郎の場合は、大切な人(家族)の顔を思い浮かべ、そして煉獄さんの「心を燃やせ」という言葉を思い出すことで、岩を動かしていました。

そして伊之助にとって力を最大限発揮できるものは、ひささんの天ぷらを思い浮かべることだったのです。

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第16巻

その効果は絶大で、岩を動かすことに成功しています。

上弦の参・猗窩座(あかざ)撃破のヒント

「ひささん」と「猗窩座」、全く関連のなさそうな二人ですが、実は本編終盤の無限城で炭治郎が猗窩座と戦っている場面で、久しぶりに「ひささん」の姿が見られます。

それは、炭治郎の回想シーンの中に出てくる「伊之助の回想シーン」でした。

炭治郎が猗窩座戦で感じた疑問

猗窩座
猗窩座

その闘気、練り上げられている。至高の領域に近い。

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第17巻

炭治郎は、無限列車編で煉獄さんと猗窩座が戦うのを目の前で見ていました。

そして無限城では、冨岡義勇と共に自分も猗窩座と戦っていたのですが、そのときの猗窩座の動きを見て、「相手の動きを予測している」と感じています。

この疑問について考えたときに思い出したのが、煉獄さんと戦っていたときの猗窩座のセリフにあった「闘気」という言葉でした。

疑問解決のヒントになった伊之助のセリフ

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第17巻

伊之助は、その鋭い肌感覚で、敵が後ろから狙ってきているのを感じ取ることができました。

そのおかげで、遊郭での上弦の陸戦でも命を落とさずに済んだのです。

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第17巻

「殺気」とは対極にあった「ひささん」

伊之助は、自分が狙われているときは「敵が発する殺気」を肌で感じることができますが、「殺気」を発していない相手の気配を感じることは難しいようです。

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第17巻

「殺気を出さずに近づければ気付かれない」

そこから思い出した父・炭十郎の「熊退治」

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第17巻

実は、伊之助と話していたときの炭治郎は「殺気を出さずに相手を倒すことは無理」と思っていました。

しかし、かつて父の炭十郎が大きな熊を倒したとき、父親の殺気が全く感じられなかったことを思い出し、「殺気を出さずに相手を攻撃する方法」にたどり着いたのです。

まとめ

『藤の花の家紋の家』は、基本的には鬼殺隊士たちが休息を取る場でしかありません

しかし、炭治郎たちはその休息の時を仲間と一緒に過ごすことで、互いの人間性を知り、信頼感も生まれ、そのことが彼らをさらに成長させ、後の任務での良い結果にも繋がりました。

炭治郎たち「かまぼこ隊」が、この『藤の花の家紋の家』に滞在していたのは、あばら骨が完治するまでの期間でしたので、およそ1か月ほどだったと思われますが、その間に彼らの中で培われたものは、本当に大きかったのですね。

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第23巻

「ひささん」のような、隊士たちのお世話をしてくれていた人たちの想いは、お世話になった隊士たちがすべて受け取り、最後はその想いを果たしてくれました。

鬼殺隊ではなくとも、「鬼のいない平和な世」を望む気持ちは同じだったのですね。

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