【鬼滅の刃】刀鍛冶の里編がつまらないと言われる理由。なぜ善逸と伊之助が登場しないのかを考察※

全般
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

鬼滅の刃『遊郭編』に続く『刀鍛冶の里編』は、物語の中で「つまらない」という声が聞かれるパートです。

その理由のひとつとして挙げられるのが、主要キャラであり、人気キャラでもある我妻善逸と嘴平伊之助が参戦しないこと。

では、なぜ刀鍛冶の里での戦いに、善逸と伊之助は参戦していないのでしょうか?

今回はこの「刀鍛冶の里での善逸&伊之助不在の理由」を考察してみたいと思います。

刀鍛冶の里編が「つまらない」と言われる理由

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

鬼滅の刃は鬼を倒す物語ですが、同時に描かれるのが少年たちの成長ぶり。

主人公の竈門炭治郎、その同期の我妻善逸と嘴平伊之助、この3人はいずれも10代半ばで、強い相手と戦うごとに、剣士としても人間としても大きく成長していきます。

そんな3人の戦いぶりと成長、そしてたまに入るギャグシーンを楽しみにしているファンにとって、善逸と伊之助の活躍の場がない『刀鍛冶の里編』を「つまらない」「物足りない」と思うのは当然かもしれません。

それでも、あえてこの2人を登場させなかった理由を3つ考えてみました。

善逸と伊之助の不在理由①:炭治郎は任務で行ったのではないから

まず、そもそもなぜ炭治郎は刀鍛冶の里へ向かったのか、その経緯を見ていきましょう。

炭治郎の目的は「鋼鐵塚さんに会うため」

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

炭治郎、善逸、伊之助の3人は、遊郭での戦いのあと、みな意識不明の状態に陥っています。

その中で最初に意識を取り戻したのが善逸で、次が伊之助、いちばん重体だった炭治郎は目覚めるまでに2か月を要しました。

ただし、それは意識を取り戻しただけで、まだ戦いに行けるほど傷が快復したわけではありません。

刀鍛冶の里へは、まだ体が万全ではない状態のときに向かっていますので、戦いに行ったわけではないことは明らかですね。

鋼鐵塚さんに会いに行った理由

鋼鐵塚さんは、炭治郎が鬼殺隊士になったときから担当してくれている刀鍛冶で、炭治郎はとても信頼していました。

遊郭で日輪刀を刃こぼれさせてしまったため、新しい刀を鋼鐵塚さんにお願いしていたのですが、2か月たってもまだ刀は届いていない状態。

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第12巻

炭治郎は前に一度刀を折ってしまったことがあり、今回は刃こぼれ。

鋼鐵塚さんを完全に怒らせてしまったと思い、蝶屋敷のきよちゃんの勧めもあって、鋼鐵塚さんと直接話し合うため、刀鍛冶の里へ向かうことにしたのです。

隠された場所にある『刀鍛冶の里』

刀鍛冶の里は鬼の襲撃から守るために隠されていて、ごく限られた人しか場所を知らないため、行きたいからといって簡単に行かせてもらえる場所ではありませんでした。

しかしお館様は、おそらく炭治郎を快く里へ送り出してくれたのではないかと思われます。

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第12巻

まだ完全に傷の癒えていない炭治郎にとって、温泉のある刀鍛冶の里は療養にも最適だったからです。

ただし、すでに完全回復していた善逸と伊之助には任務がありますので、一緒に行くことにはなりませんでした

ちなみに、炭治郎にゆっくりしていくよう勧めてくれているのは、里の長(おさ)鉄珍様で、鉄珍様の言っている「蛍」とは鋼鐵塚さんのことです。

刀鍛冶の里への行き方

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第12巻

刀鍛冶の里へは、目隠しをされた上で隠たちにおんぶされて運ばれます。

また、隠たちは途中で何度も別の隠と交替することになります。

こんな面倒なことをする理由は、運ばれる隊士にも運んでいる隠にも、里の明確な場所を把握させないためでした。

刀鍛冶の里がどういうところなのかは、こちらの記事で詳しく解説しています。

善逸&伊之助の不在理由②:戦力が足りていたから

炭治郎が刀鍛冶の里に着いたとき、そこにはすでに3人の鬼殺隊士が滞在していました。

恋柱・甘露寺蜜璃、霞柱・時透無一郎、そして不死川玄弥です。

恋柱・甘露寺蜜璃

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

蜜璃は新しい日輪刀を打ってもらうために刀鍛冶の里に来ていましたが、刀が出来上がったときに一度、里を出ています

その後に上弦の鬼2体が里を襲撃、そこから近い地区を担当していた蜜璃に伝令が行ったのでした。

なお、少し前まで里にいたにもかかわらず、蜜璃は自分の担当地区と里が近いことを知りませんでした。

おそらく里から出るときも、何人かの隠が交替で運んでいたのでしょう。

しかし、鬼に襲撃されてしまったのなら、それはもう鬼から隠せていないことになりますので、このときは隠の力は借りず、蜜璃本人が最短距離で里への道を急いだのでした。

霞柱・時透無一郎

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

無一郎が里へ来た理由は、新しい刀を打ってもらうためではなく、戦闘訓練用の絡繰人形『縁壱零式』で修行をするためだったと思われます

なぜなら、縁壱零式で訓練を行っていたとき、無一郎は自分の刀を使っていたから。

ただし、訓練中に刀が折れてしまい、結果的に新しい刀を打ってもらうことになります。

そして「新しい刀が出来上がるまでの代わり」として、縁壱零式が持っていた刀の1本を勝手に持って行ってしまいました。

このときの無一郎はどこか無機質な感じでしたが、この刀鍛冶の里での戦いにより、技術だけではなく精神的にも強い柱となっていく姿が描かれます。

絡繰人形の『縁壱零式』は腕が6本あって、それぞれの腕に刀を持たせていました。つまり、刀も全部で6本あったことになりますね。時透くんは「1本ぐらいなら持って行っても構わない」と思ったのでしょうか・・・

『縁壱零式』につきましてはこちらの記事で詳しく解説しています。

不死川玄弥

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

不死川玄弥は炭治郎たち3人と鬼殺隊の同期ですが、彼らと同じ任務に就いたことはこれまで一度もありませんでした。

最終選別のときには「早く刀をよこせ!」とイラついており、蝶屋敷で炭治郎と再会したときもわざとぶつかってきたりして、仲間に対して好意的ではないところが伺えるキャラです。

根に持っていた最終選別でのこと

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

最終選別の時、早く刀が欲しいばかりに白髪の子に手を上げた玄弥。

「その手を離さなければ折る」と炭治郎に言われても離さず、その結果、骨がきしむまで握られています。

このことをずっと根に持っていたのですが、炭治郎とは考え方に相違があったようですね。

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第12巻

上弦との対戦経験がある炭治郎に嫉妬していた

玄弥が風柱・不死川実弥の弟だということが明かされるのは、この『刀鍛冶の里編』です。

そして玄弥が鬼殺隊に入ったのは、昔、誤解して責めてしまった兄の実弥に謝るため。

「柱である兄に会うには、自分も柱にならなければならない」、そう思っていた玄弥は、早く柱になるために努力をしていました。

しかし、呼吸が使えず劣等感を持っていて、それが炭治郎たちへの嫉妬にも繋がっていたと思われます。

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第13巻

玄弥は最初、炭治郎のこのセリフに懐疑的でした。

しかし、炭治郎が鬼殺隊に入った目的は、鬼にされてしまった妹の禰豆子を人間に戻すことで、柱になることには全くこだわりがなかったのです。

一緒に戦ううちに炭治郎の純粋な思いを知った玄弥は、徐々に心境が変化。

戦いが終わる頃には、仲間として打ち解けられるようになりました。

玄弥が刀鍛冶の里に来ていた理由は不明ですが、善逸と伊之助なしで戦い抜けた大きな要因のひとつが、この不死川玄弥の存在だったのです。

善逸&伊之助の不在理由③:強くなった3人が一緒にいる必要はなくなったから

それぞれが強くなっていった遊郭編までの戦い

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

鼓の屋敷での任務以降、炭治郎と行動を共にする機会が何度もあった善逸と伊之助。

倒しに行く鬼の強さ(弱さ)によっては単独で任務に赴くこともありましたが、十二鬼月かもしれないと思われる強い鬼のところへ向かうときは、3人一緒でした

それは、まだ階級の低かった彼らに単独で向かわせるのが難しいということだったのでしょう。

しかし強い相手との戦いを重ねるにつれ、3人は着実に力をつけていきました。

下弦の壱・魘夢戦

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

無限列車編において、炭治郎・善逸・伊之助の3人は、先に任務に就いていた炎柱・煉獄杏寿郎と合流し、下弦の壱・魘夢(えんむ)と戦っています。

魘夢戦での最大の功労者が煉獄杏寿郎であることは、消滅寸前の魘夢が真っ先に「あいつのせいだ!」と言ったことからもわかりますが、禰豆子も含めた5人全員の力であったことは間違いありません。

なかでも、頸を探すことを命じられた炭治郎と伊之助は、実際に魘夢の頸を斬れたことが大きな経験になりました

また、列車の脱線時に大勢の乗客を守る煉獄杏寿郎を見た善逸は、その偉大さを目に焼き付けています。

上弦の参・猗窩座戦

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

下弦の壱を倒して全員無事に帰れると思ったとき、突如として現れたのが上弦の参・猗窩座。

猗窩座の強さを瞬時に感じ取った煉獄杏寿郎は、この戦いに後輩たちを参戦させていません。

もし戦いに加われば、彼らがたちまち殺されてしまうことをわかっていたからです。

伊之助も「助太刀に入りたくても足手纏いでしかない」ことを自分で理解していましたよね。

たったひとりで上弦の参という強敵に立ち向かい、その場にいた全員を守り切った立派な柱の姿は、善逸も含めた3人の心を大きく成長させたのでした。

上弦の陸・妓夫太郎&堕姫戦

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

遊郭編で音柱・宇髄天元が3人を連れて行ったのは、潜入捜査のために複数の隊員が必要だったためで、上弦の鬼と戦わせる目的ではありませんでした。

その証拠に、潜んでいるのが上弦の鬼ではないかと感じると、すぐそこを去るように命じています

しかし、炭治郎と伊之助は行方不明になっていた善逸を見捨てることができず、そのまま遊郭に残ります。

その後、上弦の陸は2体でひとつになっていることを知り、同時に頸を斬ることが求められる状況となりました。

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

そして宇髄天元を筆頭に4人で戦い、ついに上弦の鬼を倒した鬼殺隊。

100年以上成し遂げられなかった「上弦の鬼を倒す」という快挙は、無限列車編での「自分たちは上弦の鬼の前で何もできなかった」という悔しさを胸に3人が厳しい修行を重ねてきた結果でもありました。

ただし、禰豆子の血鬼術がなければ、俺と伊之助、そして宇髄さんは妓夫太郎の毒にやられていただろうから、みんなが生き残れたのは、禰豆子の功績も大きかったんだ。

強くなったからこそ、一緒の任務には就かせなかった

上弦の鬼と戦って生き残った数少ない剣士

炭治郎・善逸・伊之助の3人は確実に経験を積み、技術的にも精神的にも強くなっていました。

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第12巻

壮絶な戦いの末、左目と左腕を失った宇髄天元は、遊郭での戦いのあとに引退しています。

つまり、刀鍛冶の里編が始まる前の時点で、上弦との対戦経験があり、これからも戦い続けられる貴重な戦力だったのは、炭治郎・善逸・伊之助の3人だけだったことになりますね。

強い剣士を一極集中させないため

©吾峠呼世晴/集英社 コミック第16巻

このシーンは、「柱をお館様の護衛につけるべき」という提案に対し、お館様本人がそれを断ったときのセリフを、岩柱・悲鳴嶼行冥が他の柱たちに伝えているところです。

善逸と伊之助は柱ではありませんが、今や鬼殺隊の中でも高い実力を持った貴重な戦力。

刀鍛冶の里ではすでに柱2人が参戦していて、さらには不死川玄弥、そして鬼の禰豆子もいました。

ここに善逸と伊之助まで送り込んでしまっては、万が一、他の場所に上弦の鬼が現れたときに実力上位の剣士が足りなくなってしまいます。

強い剣士の数には限りがあり、ひとつの場所だけに注ぎ込むわけにはいかなかったのだと思います。

まとめ

これまで善逸&伊之助とともに戦ってきた炭治郎は、2人が一緒にいてくれることで、戦力的なものだけではなく、精神的にも助けられていたでしょう。

しかし、刀を打ってもらう鋼鐵塚さんに会うために訪れた刀鍛冶の里で上弦の鬼の襲撃に遭い、思わぬ形で戦いが始まっていきます。

善逸と伊之助がそこに呼ばれなかったのは、もしかしたら単純に「遠く離れたところにいたから」という理由だったのかもしれません。

しかし、彼らはもう3人一緒でなくても戦える力をつけていて、言い換えれば、3人一緒でなければならない理由がなくなったのです。

『刀鍛冶の里編』で善逸と伊之助が登場しないのは、3人が大きく成長した証だったとも言えるでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました