コミックスの累計が1億5000万部を突破した鬼滅の刃。(電子版を含む)
2020年10月に公開された劇場版「無限列車編」では国内の興行収入ランキング1位となり、興行収入は400億円を突破しました。
連載は終了しているものの、2021年には劇場版の続きとなる「遊郭編」がアニメ放送されることが決定しており、まだまだ勢いは続きそうですね!
実は作者の吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)先生は、鬼滅の刃が初連載作品なのです。
そして吾峠呼先生と共に鬼滅の刃を生み出した編集者がいたことをご存じでしょうか?
今回の記事では、陰ながら鬼滅の刃を支えていた凄腕編集者について解説していきます!
- 鬼滅の刃が連載するきっかけを作ったのは編集者?
- 編集者がいなかったら○○の呼吸は生まれなかった
- 炭治郎の優しさを表現するシーンはカットされそうになっていた!?
- 編集者がいなかったら単行本のおまけページはなかったかもしれない
1つでも気になったものがあったら、是非この記事を読んでみてくださいね。
鬼滅の刃の連載立ち上げを担当した編集者とは
鬼滅の刃の連載立ち上げを担当したのは片山達彦さんという方です。
実はこの方は少年ジャンプの凄腕編集者と呼ばれています!
なぜかというと、片山さんが立ち上げ担当した作品は鬼滅の刃だけではなく、「呪術廻戦」や「ブラッククローバー」などといったアニメ化・映画化された人気作があるからです!
【祝!】いつも #呪術廻戦 を応援いただきありがとうございます!
— 呪術廻戦【公式】 (@jujutsu_PR) May 31, 2021
この度シリーズ累計発行部数が5000万部を突破しました!(デジタル版含む)
また6月4日(金)発売のコミックス第16巻は初版発行部数200万部に!
ますます勢いを増す本作を、これからもどうぞよろしくお願いいたします! pic.twitter.com/RpIby6K1GO
<映画化決定>#ブラッククローバー の映画化が決定!
— ブラッククローバー_テレビアニメ公式 (@bclover_PR) March 29, 2021
キャラクターデザイン #竹田逸子 描き下ろしの映画化記念ビジュアルも公開✨
詳細は後日発表!お楽しみに!#ブラクロ pic.twitter.com/wTzwytAvLg
どちらもジャンプを代表する人気作品です!ヒット作の立ち上げを担当しているなんて凄腕編集者と呼ばれる理由が分かりますね。
鬼滅の刃連載のきっかけを作った
ジャンプの連載を決める会議でなかなか結果が出せず、吾峠呼先生は2015年に連載することができなかったら漫画家を辞めると言っていたそうです。(鬼滅の刃連載開始は2016年2月)
その時に片山さんは吾峠先生がジャンプの新人賞で佳作を取った作品「過狩り狩り」をベースにしてはどうだろうと提案しました。
吾峠先生もその提案を受けれ、過狩り狩りにいる他のキャラクターを主人公とした作品が現在の「鬼滅の刃」となりました。
まさに漫画家と編集者が力を合わせて出来上がった作品ですね。
片山さんが編集を担当していたのは立ち上げ~10話ごろまでです。担当が変わるとなった時に2人は今後の展開をできるだけ決めておこうと最後まで協力して作品を作り上げていました。
名シーン、名台詞の誕生にも関わっている
鬼滅の刃と言えば、名シーンや名台詞が多いことでも有名ですよね。
片山さんは作家さんを労り、褒めてくれるタイプだったようですが、作品の内容についてははっきりと言うべきことは言う人だったようです。
吾峠先生が付けた呼吸の名称がすごかった
水の呼吸 壱ノ型 水面斬り!
鬼滅の刃と言ったら、キャラクターたちが使う「呼吸」がかっこいいですよね!
水の呼吸、炎の呼吸、風の呼吸…など様々な呼吸法がありますが、実はこの呼吸の名称は、当初はとんでもない名称になっていました!
その名も「鱗滝式呼吸術」です。
え…?って思った方がほとんどだと思います、私も驚きました(笑)
そして片山さんもそう思ったようで、名称を聞いてすぐにはっきりと「ださい」と伝えました。
吾峠先生は本気でこれがかっこいいと思っていたようで、ださいと言われてとても驚いたみたいです。
このやり取りのおかげで現在の「○○の呼吸 〇ノ型」という決め台詞が生まれました。
エピソードの取捨選択が苦手だった吾峠先生をフォロー
主人公の炭治郎は、誰に対しても思いやりを持って接する心優しい少年です。
そんな炭治郎の優しさを表すシーンは数ありますが、最終選別で戦った手鬼に対し、手を握る場面は特に印象に残るシーンですよね。
相手は自分の大切な恩人である錆兎や真菰を殺した鬼ですが、炭治郎は体が崩れていく手鬼の手を取り、次生まれてくるときは鬼にならないようにと祈っていました。
このシーンで炭治郎がどれだけ優しい人かが分かります。
しかし吾峠先生はこのシーンを「このシーンいらないですよね」と言っており、片山さんが慌てて「いやいやそこがいいとこなのに!?」と驚いたそうです(笑)
キャラクターの細かい設定は編集者との会話から生まれていた
鬼滅の刃の単行本の幕間には、本編には入っていないキャラクター達の設定などが書かれています。
これは吾峠先生がジャンプを読んでいた人も単行本を楽しめるようにという想いで書いていたみたいで、私もジャンプを読んで単行本を買っていましたが、このおまけページを楽しみにしていました!
こんなに細かい設定があったのには、吾峠先生と片山さんとのあるやり取りがきっかけになっているようです。
片山さんはキャラクターについて、よく吾峠先生に「何でこのキャラクターはこうなったんですか?」と質問をしていたようです。
このやり取りから吾峠先生はキャラクターの細かい設定まで考えるようになり、その内容を単行本の幕巻に載せていたみたいです。
片山さんは自分がキャラクターの設定などが単純に気になったので聞いただけだったみたいですが、このやり取りがなかったら「大正コソコソ噂話」などは誕生していなかったかもしれませんね。
まとめ
鬼滅の刃の立ち上げを担当した編集者・片山達彦さんが作品にどのような影響を与えていたのかを解説いたしました。
作者・吾峠先生のアイデアだけでなく、編集者を担当した片山さんアドバイスなども鬼滅の刃という作品に大きな影響を与えていました。
本当に作者と編集者は二人三脚で作品を作り上げているということが分かりますね!
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