テレビアニメの無限列車編・第1話で、煉獄さんのカラス「要(かなめ)」が、煉獄さんのことを「杏寿郎様」と呼んでいましたね。
これはすごく納得、「要」が煉獄さんをとても慕っていたのがわかります。
しかし、違和感を覚えたところもありました。
それは煉獄さんが隊員に「炎柱」と呼ばれていたこと。
そして鬼に怪我をさせられた少年の救護にかけつけた女性の隊員は「煉獄様」と呼んでいました。
いずれも聞き慣れない呼び方でしたね。
そこで今回は、メインキャラたちは『柱』をなんと呼んでいるのか、そして柱たちはお互いをどう呼んでいるのかを調べてみました。
鬼滅の刃『無限列車編・第1話』、煉獄さんを「炎柱」と呼ぶ違和感
煉獄さんは、確かに炎柱です。
にもかかわらず、テレビアニメの無限列車編で隊員に「炎柱」「煉獄様」と呼ばれていることに違和感を覚えてしまった理由、それはおそらく、主人公の竈門炭治郎が「煉獄さん」と「さん付け」で何度も呼んでいるのを劇場版で見ていたからでしょう。
では、作中で『柱』は皆から何と呼ばれているのか、詳しく見ていきましょう。
メインキャラたちは『柱』を何と呼ぶ?
竈門炭治郎:基本的に「さん」付け
炭治郎は、ほとんどの柱を「さん付け」で呼んでいます。
蟲柱・胡蝶しのぶだけ「しのぶさん」と下の名前で呼んでいて、他の柱には苗字に「さん」をつけています。
唯一「さん付け」ではない柱
炭治郎が「さん付け」にしていない柱、それは、自分より年下の霞柱・時透無一郎で、呼び方は「時透くん」です。
そして無一郎は炭治郎のことを「炭治郎」と呼んでいますね。
途中で呼び方を変えた柱
これは那田蜘蛛山の場面で、炭治郎は冨岡義勇のことを「冨岡さん」と呼んでいます。
ところが、ある時を境に「義勇さん」と呼ぶようになりました。
それはこの場面、『柱稽古』が行われていた時期です。
炭治郎が冨岡義勇の屋敷を訪ねたのは、お館様から「病で動けない自分に代わって、義勇と話をしてやってほしい」とお願いされたからでした。
お館様が「義勇」「義勇」と呼んでいたことに感化されたのでしょうか。
それとも、下の名前で呼んだ方が親しくなれると思ったのでしょうか。
いずれにしても、このとき屋敷の前で「義勇さん」と呼んで以降、炭治郎が義勇を「冨岡さん」と呼ぶことはなく、ずっと「義勇さん」と呼んでいます。
我妻善逸:基本的に「さん」付け
善逸が柱を呼んでいる場面は少ないですが、炭治郎と同じように「煉獄さん」「しのぶさん」と呼んでいます。
しかし、稽古がめちゃくちゃ厳しい風柱と岩柱のことは、少し恨みの気持ちも込めているのか「オッサン」です。
もちろん、本人たちに向かって言っているわけではありません。
あの善逸が彼らを目の前にしてそんなこと言えるわけありませんからね、伊之助ならともかく(?)。
嘴平伊之助:独自の呼び方
「あだ名付け」の名人?
義勇に対する「半々羽織」は、名言にランクインさせても良いほど秀逸です。
しかし、煉獄さんに対する「ギョロギョロ目ん玉」、悲鳴嶼さんに対する「玉ジャリジャリ親父」は、語呂がいまいち。
特に悲鳴嶼さんに対しては、最後の鬼舞辻無惨戦で「数珠のオッサン」と呼び方が変わっていますので、伊之助の中でも定まっていなかったのでしょう。
伊之助のネーミングセンスにつきましては、こちらの記事で調査&考察していますので、是非ご覧ください。
意外と気に入ったらしい音柱の「自己申告ネーム」
宇髄に対する「祭りの神」はなかなかカッコいいですが、これは宇髄が自分で「祭りの神だ」と言ったから素直にそう呼んでいるだけなんですよね。
ただ、緊迫した場面では普通に「宇髄」(呼び捨てですが)と言っているところもありました。
あ、これは「鬼殺隊の伊之助」ではなく「遊女の猪子(いのこ)」でしたね。
原作でこれだけ可愛いのですから、アニメでさらにどこまで可愛くなるか、楽しみです。
唯一の例外が胡蝶しのぶ
伊之助が珍しく正しい名前で呼んでいるのが蟲柱・胡蝶しのぶで、「しのぶ」と(やはり呼び捨てですが)呼んでいます。
ただし、さすがの伊之助も、本人の前で呼び捨てにはしていないのではないかと思います。
そして、なぜ胡蝶しのぶのことだけちゃんと名前で呼んでいるのか、というより「なぜ名前を間違えずに呼べているのか」につきましては、母親のことが関係しているのかも知れませんね。
それにつきましては、こちらの記事をご覧ください。
栗花落カナヲ:「○柱様」
カナヲは、柱を名前ではなく「○柱様」と呼んでいます。
幼い頃に胡蝶姉妹に引き取られ、蝶屋敷で暮らしてきたカナヲは、鬼殺隊や柱とはずっと身近に接してきました。
そのため、柱に対して敬意を払う気持ちは、おそらく同期たちの中でいちばん強かったものと思われます。
ちなみに、胡蝶しのぶのことは「蟲柱様」ではなく「師範」と呼んでいます。
師匠のことを「師範」と呼んでいるのは、カナヲの他に狛治(はくじ・猗窩座の人間時代)もそうでした。また、善逸が師匠のことを「じいちゃん」と呼ぶと、本人から「師範と呼べ!」と言われていましたね。
不死川玄弥:「さん」付け
玄弥は、最終選別のときの態度はあまり良くありませんでしたが、本来はとても優しく真面目な子です。
炭治郎に対してイラついていた時期もあったものの、刀鍛冶の里で一緒に戦ったことで、それまでのトゲトゲしい態度もなくなり、玄弥の方から歩み寄ってくれるまでになりました。
弟子にしてくれた岩柱のことは「悲鳴嶼さん」と呼んでいますね。
胡蝶しのぶのことは、炭治郎や善逸のような「しのぶさん」ではなく「胡蝶さん」です。
一覧にしてみると・・・
呼んでいる場面がないところは空欄にしてあります。
が、おそらく、カナヲはしのぶ以外の柱のことを全て「○柱様」と呼んでいたでしょう。
そして玄弥は、兄の実弥以外の柱を苗字の「さん付け」で呼んでいたのではないかと思います。
「想像で埋める」ということも考えたのですが、「想像不可能な呼び方をする子」がひとりだけいますのでね。。
『柱』はお互いを何と呼ぶ?
年上には「さん付け」、年下は「呼び捨て」
柱同士の呼び方は、あまりレパートリーはありません。
基本的に、自分より年上には苗字の「さん付け」、同い年と年下には苗字の「呼び捨て」です。
いくつかの例外
不死川実弥を呼び捨てにしていた煉獄杏寿郎
実弥21歳(11月生まれ)、煉獄さん20歳(5月生まれ)なので、不死川実弥の方が年上ですね。
そして、柱になったのも実弥が先です。
ただ、この場面はお館様に対しての発言ですので、敢えて「さん」を付けなかったとも考えられます。
それでも、例えば「悲鳴嶼の言うとおりです」とは言わないと思いますので、ここは「年が近いから呼び捨てだった」ということなのでしょう。
宇髄天元を「お前」呼ばわりする伊黒小芭内
宇髄23歳、伊黒21歳、明らかに宇髄が年上で、柱になった時期も宇髄の方が早いはず。
なのになぜこんなにも上から目線なのか、全くわかりません。
でも伊黒は宇髄のことをこう思っています。
機会があってお互いの生い立ちの話をした。自分の血筋に不快感を持ち、兄弟を手にかけたと悔やんでいるが、決して暗い顔をしないので尊敬している。
えーっと・・・その「機会」とは、この場面の後ということでしょうかね?
年下だけ下の名前で呼ぶ甘露寺蜜璃
蜜瑠は年上の柱をすべて苗字の「さん付け」にしていますが、年下の柱のことは下の名前で呼んでいます。
「しのぶちゃん怒ってるみたい。珍しいわね、カッコイイわ」
「無一郎君、やっぱり男の子ね。カッコいいわ」
鬼殺隊その他
村田さん
村田さんは冨岡義勇と同期なので、義勇が水柱になってからも「冨岡」と呼んでいるようです。
しかし、蝶屋敷で柱のことを炭治郎たちに愚痴っていたとき、急に現れた蟲柱に対しては「胡蝶様」と言っていました。
村田さんは階級を気にする人ですので、年齢は関係なく、義勇以外の柱を呼び捨てにすることは多分なかったと思われます。
いろいろと奥が深い(?)村田さんにつきましては、こちらの記事で詳しく解説していますので、是非ご覧下さい。
隠(かくし)
登場機会の多い後藤さんは、場面によって使い分けていますが、柱名で呼ぶこともある珍しい人です。
他の皆さんは、苗字の「さん付け」で呼んでいるようです。
ちなみに、炭治郎のことは「炭治郎」、カナヲのことは「カナヲちゃん」、伊之助のことは「イノシシ」です。
まとめ
これまであまり気にしていなかった「柱の呼び方」ですが、調べてみるとキャラの特徴が出ていて、なかなか面白かったです。
個人的に「さん付け」で呼んでいるのは「悲鳴嶼さん」と「煉獄さん」だけ、苗字で呼んでいるのが「宇髄」と「伊黒」の二人で、あとは「義勇」「しのぶ」「実弥」「蜜瑠」「無一郎」と、下の名前を呼び捨てにしています。
皆さんは、柱たちを何と呼んでいますか?
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