鬼滅の刃には、鬼から人々を守る為に戦っている鬼殺隊という組織が存在します。
主人公の炭治郎もこの鬼殺隊に入っており、日々鬼と戦っているのです。
鬼殺隊に入隊するには、最終選別という試験を突破しないといけなくて、合格するには命懸けとなるほど危険な試験です。
そのあまりの危険さに、やり方がおかしいのでは?という読者も存在します。
今回の記事では、なぜ最終選別のやり方がおかしいと言われているのか、詳しく解説していきます!
- そもそも最終選別って?
- 最終選別はどのようにして行われているの?
- 最終選別を突破するには何か条件があるの?
などが気になった人は、是非この記事を読んでみてくださいね。
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【鬼滅の刃】最終選別とは?
最終選別とは、鬼殺隊に入隊するための試験のことを意味します。
志願者のほどんどが育手という隊士を育てている人たちからの推薦です。
炭治郎も育手である鱗滝のもとで修業し、鱗滝に認められてから最終選別に参加していましたね。
推薦された志願者たちは、鬼が嫌いな藤の花が年中咲いている藤襲山(ふじかさねやま)に向かい、最終選別に挑みます。
伊之助は育手を介さず、情報を頼りに自らの力で呼吸を習得していましたが、そういった人は滅多にいないようです。
突破の条件は藤襲山で七日間生き残ること
最終選別の内容はシンプルで、この藤襲山で七日間生き残ることが出来れば合格とされ、鬼殺隊士として入隊が認められるのです。
藤襲山には鬼殺隊によって生きたまま捕らえられた鬼が閉じ込められており、ここで七日間生き抜くことが出来ないと、脱落ということになります。
脱落=死亡ということになるため、最終選別を受けることができるチャンスは1度きりです。
鬼がいるにも関わらず、鬼を〇体倒したら突破!というわけではありません。
鬼を倒さなくても突破することができるので、一見簡単そうに思えますよね?
しかし鬼がいる藤襲山で七日間も生き残るというのはかなり難しく、炭治郎が参加した最終選別では、参加者は20人ほどいたにも関わらず、合格したのはわずか5名だけでした。
炭治郎も合格したものの、怪我をしており生き残ることがどれだけ難しいかが分かります。(お館様の発言から、それでも5名生き残ったのは多い方のようです…)
最終選別突破後に物資の支給が行われる
合格後はすぐに隊士として任命されるため、隊服や鎹鴉はその場で支給されます。
日輪刀の下となる玉鋼も一緒に行われますが、日輪刀は担当の刀鍛冶から後日届けられるしくみです。
日輪刀が届いて鎹鴉からの指令が来たら、いよいよ鬼殺隊として鬼と戦うことがスタートとなります。
最終選別がおかしいと言われる理由
簡単に最終選別について説明したので、それを踏まえて最終選別がおかしいと言われる理由について解説していきます!
鬼殺隊士への第一歩とされる最終選別ですが、一体どこがおかしいと言われているのでしょうか?
①合格の条件が「生き残ること」だけである
最終選別を突破するには、藤襲山で七日間生き残るという1つの条件をクリアするだけです。
七日間生き残ることが出来れば、鬼を1体も倒していなくても最終選別を突破することが出来ます。
鬼殺隊を志す人の中にこんな考えの人はいないと思いますが、他の参加者たちを犠牲にしてうまく鬼から逃げ切るという方法でも、合格とされてしまうのです。
まだ位が下の隊士たちはチームとなって行動することがほとんどなので、もしこんな考えの人が鬼殺隊にいたら大勢の犠牲者が出てしまい、鬼殺隊にとってはマイナスになってしまいます。
②手鬼のような予定外の鬼が存在している
最終選別では、藤襲山にいる鬼たちは人を2、3人しか食べていないと説明されます。
鬼の強さは食べた人間の数で決まってくるため、2、3人食べた鬼は、鬼の中では比較的弱い方だとされています。
最終選別に挑むのは、ほとんどが鬼との戦いを経験したことない人達なので、鬼の強さについては配慮されていたみたいです。
しかし、藤襲山には手鬼という50人もの人を食べている鬼まで配置されていました。
2、3人食べた鬼と50人食べた鬼では強さに違いがありすぎます。
戦いに慣れていない人が、いきなりあんな鬼を倒せ(もしくは逃げ切れ)と言われても無理がありますよね…。
鱗滝が育てた子供たちも実力がある子たちがほとんどでしたが、この手鬼によってみんな殺されてしまいました。(手鬼が鱗滝が育てた子供たちを狙っていたため)
事前の説明と違う状況に遭遇した時の判断力の高さを最終選別を通して見ているのでは?という意見もありますが、手鬼レベルの鬼はやりすぎじゃないかなと思ってしまいます。
被害はあまり出ていないから問題視されていない?
50人は食べたと自ら語っていた手鬼ですが、特に何も対処なく藤襲山に放置されている理由は何なのでしょうか?
実は食べた人間の数は多いものの、手鬼は藤襲山に捕らえられてから47年が経過しているため、単純に計算すると年間では1人くらいしか食べていないことになります。
もし手鬼が志願者の半分以上を殺しているとなった場合は、さすがに鬼殺隊として見過ごさないと思いますが、年1人ほどだと気付かれない可能性が高そうです。
手鬼は藤襲山の中では圧倒的な強さがあるものの、鬼殺隊から目を付けられないようにするため、自分が決めた人間しか殺さないようにしていたのかもしれません。
③参加者のほとんどが死亡してしまう
最終選別が非合理的でおかしいと言われる一番の理由は、入隊志願者のほとんどが死んでしまうということです。
鬼殺隊は、命懸けで鬼と戦うため殉職者が多く、万年人不足の状態が続いています。
しかも、鬼の存在はほとんどの人たちには知られていないため、鬼殺隊になりたいと志願している人自体少ないのに、そこからふるいに掛けるとさらに人数は限られてきます。
実際に炭治郎が参加した最終選別では、志願者は約20人ほどでしたが、生き残ったのはたったの5人でした。
ただでさえ人不足なのに、合格基準が高いことにより、入隊を志す人が選別で死んでしまうのは鬼殺隊にとって痛手ですよね。
合格の条件を簡単にすると、隊士の質が下がるという別問題につながる危険性はありますが、志願者のほとんどが死亡してしまうよりかはいいかなと…。
人数を増やして統率が取れないことを危惧している?
もし条件を甘くした場合、合格者は間違いなく増えて鬼殺隊士の数は多くなるはずです。
しかし、もし隊士の数が増えた場合はそれをまとめることが難しくなってきます。
鬼殺隊は鬼と戦う時に、何人かが一緒になって戦うこともありますがそこでまとまりが無くなってしまったら、うまく連携できず、鬼と戦うことが困難になります。
もしかしたら、人数が増えすぎて鬼殺隊がまとまらなくなってしまうことを危険視しているからこそ、こんなに厳しい条件にしているのかもしれません。
複数人の隊士たちで那田蜘蛛山の任務を担当した村田も、命令に従わなかった人がいたと炭治郎に愚痴をこぼしていました。もしそういう人が増えてまとまりが無くなったらと思うと怖いですね…。
④参加者の強さによって生存率が変わる
炭治郎たちの時には生き残ったのは志願者の2割ほどでしたが、義勇と村田が参加した最終選別では、亡くなったのはたった1人でその他は全員合格という結果でした。
このように、参加した年によっては生存率がかなり高いこともあります。
その理由は、志願者の中にかなりの実力者が最終選別に参加していたからです。
最終選別を受けた同期の中に実力者がいれば、その人が鬼を倒してくれるので鬼との遭遇率が下がり、全体の生存率が上がります。
実際に義勇は最終選別に参加したものの、重傷を負わされてしまったため戦いから離脱してしまいます。
しかし、同期であり親友でもある錆兎が藤襲山にいた鬼をほとんど一人で倒してしまったため、義勇は鬼を1体も倒すことなく七日間生き残るという条件をクリアしました。
義勇が参加した最終選別では錆兎の活躍があり、最終選別で死んでしまったのは鬼を最も多く倒した錆兎だけでした。
実力がある人が死んで不合格になり、鬼と戦わなかった人が合格になるというのは、強い人を必要としている鬼殺隊にとってマイナスとなりますよね。
義勇のように最終選別では活躍できなくても、のちに柱となるような人材はほんの一握りのはずです。強くて責任感がある人の方が突破できない内容になっているような気さえします…。特に錆兎のような義勇や炭治郎が認めた実力者が亡くなってしまったのは悔やまれますね。
まとめ
鬼殺隊の最終選別がおかしいと言われる理由について解説しました。まとめると…
・突破の条件が「七日間生き残る」というだけであり、逃げ回っても突破することが出来る
・人間を50人食べたとされる手鬼のような規格外な鬼が放置されている
・鬼殺隊の志願者のほとんどの人が最終選別で死亡してしまう
・最終選別に参加した同期の質で生存率(突破率)が大きく変わる
特に、志願者のほとんどの人が鬼殺隊になれず、最終選別で死亡してしまうのは両者にとってマイナスでしかありませんよね。
志願者が鬼に殺されそうになったら鬼殺隊の誰かが助けに入って、その場で不合格を言い渡すとかだったら、死者も出さないでまた次も挑戦してもらえるという良いこと尽くしのような…
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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