
水の呼吸(みずのこきゅう)
伍ノ型(ごのかた)
“干天の慈雨(かんてんのじう)”
[*水の呼吸 … 【鬼滅の刃】に登場する能力、技術である〖全集中の呼吸〗の流派の1つ。]
みなさん【鬼滅の刃】日々感じてますか?
【劇場版 鬼滅の刃 ‐無限列車編‐】は観ましたか?心を燃やしてますか?🔥
TVアニメ【鬼滅の刃】遊郭編、2021年に「ド派手に」開幕しますね!
しかも!【劇場版 鬼滅の刃 ‐無限列車編‐】がまだ上映中にも関わらず『Blu-ray&DVD化』されました!嬉しいです!
さて、今回の記事は、鬼と互角に戦うための剣戟(けんげき)、〖全集中の呼吸〗の1つである、水の呼吸・伍ノ型・“干天の慈雨”に注目したいと思います!
『“干天の慈雨”の意味は?』、『なぜ“悪鬼滅殺(あっきめっさつ)”なのに痛みがない剣技があるのか』など、“干天の慈雨”について考察していきます。
題して、
【鬼滅の刃】“干天の慈雨”とは?
考察してみると[狐]との繋がりがあった!
として、“干天の慈雨”についてご紹介します。
画面に[全集中!]でお付き合いください。

“干天の慈雨”とは?考察してみた!
まずはじめに【鬼滅の刃】について簡単に説明します。
- 【鬼滅の刃】は、吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)先生による、漫画作品です。略称は「鬼滅」。
- 吾峠呼世晴先生は「眼鏡をかけたワニ」を自画像とすることから、“ワニ先生”とも呼ばれています。

- “週刊ジャンプ”(集英社)にて2016年11号から2020年24号まで連載。
- 単行本の巻数は、既刊23巻まで出版され、完結。(2020年12月)。
- 2020年10月16日(金)に【劇場版 鬼滅の刃 ‐無限列車編‐】が上映され、約2ヶ月で興行収入300億円を突破!
- 《興行収入歴代1位!》という“快挙”を成し遂げた。現在も400憶円突破しそうな勢い。
- TVアニメ【鬼滅の刃】~遊郭編~ が2021年に「ド派手に」開幕!!
- 【劇場版 鬼滅の刃 ‐無限列車編‐】がまだ上映中にも関わらず『Blu-ray&DVD化』!!

≪あらすじ≫
- 大正時代を舞台に主人公、竈門炭治郎(かまどたんじろう)が、鬼と化した妹、禰豆子(ねずこ)を人間に戻す方法を探すため戦う姿を描く和風剣戟奇譚(わふうけんげききたん)。
[*和風剣戟奇譚とは … 昔の日本を舞台とした、刀を使う戦いをおもしろおかしく描いた物語のことです。]
それでは初めは、“干天の慈雨”の『読み方』と『1字1句』の意味を見ていきましょう。

干 | [音]カン [訓]ほ(す)・ひ(る) [外]おか(す)・かか(わる)・もと(める)・たて 意味:ひる。ほす。水分を抜く。乾く。 ・してはいけない事をする。(同意語:犯) ・手に入れようと努力する。(同意語:求) ・防ぐたて。(同意語:盾) ・かかわる(例:干渉)。干支(えと)。 |
天 | [音]テン[訓]あめ・あま[外]そら 意味:世界をおおうもの。 地上を離れた、はるか遠く高いところ。おおぞら。 |
の | てにをは(助詞)。格助詞(かくじょし)。 他「が」「を」「に」「へ」「と」など。 語と語の関係を示したり、細かい意味を添えたりする語。 (例:野良ネコ「が」、魚「を」くわえてった) |
慈 | [音]ジ[訓]いつく(しむ) 意味:いたわり育てる。父母が子を愛する心。愛を持って接する。 [仏教]生きとし生けるもの(この世に生きているものすべて)に、 深い友愛(ゆうあい)の心、慈(いつく)しみの心をもつこと。 またそれらに楽を与えたいという心をもつこと。 [*友愛 … 兄弟(兄弟姉妹)間の愛。友人間の愛、友情などを意味する。] |
雨 | [音]ウ[訓]あめ・あま 意味:大気から水の滴(しずく)が落下する現象で、降水現象および天気の一種。 また、落下する水滴(すいてき)そのもの(雨粒)を指すこともある。 |

「慈」という漢字には、
[仏教]の概念(がいねん)(考え方)の意味もありました。

これは、日本一慈しい鬼退治。
(にほんいちやさしいおにたいじ)

【鬼滅の刃】のキャッチコピーにも「慈」という漢字を使われていますね。
読み方は“やさしい”と読んでいますが、調べても「慈しい(やさしい)」と出てこなかったので、【鬼滅の刃】は、あえて「慈しい」を「やさしい」と読ませているようです。
“干天の慈雨”の意味

- 日照り続きのときに降る、恵みの雨。
- 待ち望んでいた物事の実現、困っているときにさしのべられる救いの手にたとえる。
- 鬼殺隊(きさつたい)が人食い鬼と戦うために編み出した、水の呼吸の伍ノ型。
- 優しい雨に打たれているように、痛みなく頸(くび)を斬る技。
- 主に相手(鬼)が罪を悔(く)いて頸を差し出したときに使用する。
- 鬼に慈悲(じひ)を与える技は、呼吸法の中でも“干天の慈雨”のみ。
[*慈悲 … いつくしみ。あわれむ。仏教用語で“苦しみを取り除き”楽しみを与えること。]

鬼は人間だったんだから。
俺と同じ人間だったんだから。
醜(みにく)い化け物なんかじゃない。
鬼は虚(むな)しい生き物だ。
悲しい生き物だ。
“干天の慈雨”登場場面
- 単行本4巻31話[自分ではない誰かを前へ]
- アニメ16話[自分ではない誰かを前へ]

皆さん、ご存知(ぞんじ)でしょうか?
炭治郎が初めて[水の呼吸・伍ノ型・“干天の慈雨”]を使おうとした相手(鬼)は、那田蜘蛛山(なたぐもやま)の母蜘蛛(ははぐも)ではないことを。
炭治郎が初めて[水の呼吸・伍ノ型・“干天の慈雨”]を使おうとした相手(鬼)は、実は、初任務のときの、沼の鬼(ぬまのおに)に使おうとしていたのです。
なぜ、頸(くび)を差し出していない沼の鬼に、慈悲の剣妓[水の呼吸・伍ノ型・“干天の慈雨”]を使おうとしたのか?

それは、炭治郎が“やさしい”少年だから、です。
頸を差し出していない沼の鬼にも苦痛を与えないようにと、炭治郎の“やさしさ”が出た場面でもあります。
ただ、沼の鬼は容赦(ようしゃ)なく襲(おそ)ってくるので型を変え戦うことになりました。
炭治郎に[水の呼吸]を教えた育手(そだて)の、元[水柱(みずばしら)]・鱗滝左近次(うろこだきさこんじ)も炭治郎のことを“優しすぎる”と評価していました。

この子(炭治郎)は、“思いやり”が強すぎる。
鬼を前にしても“優しさ”の匂いが消えない。
鬼にすら“同情心(どうじょうしん)”を持っている。
[*同情心 … 相手を哀れむ心。他者の苦痛に対し共感する感情。思いやりの心。]
この後に炭治郎は「判断が遅い」と叱責(しっせき)されます。鱗滝さんの名台詞、名場面です。(笑)
[*叱責 … 人の失敗や過(あやま)ちなどの悪い点を責めて非難(ひなん)すること。]
そして、なぜ“悪鬼滅殺”なのに痛みがない慈悲の剣妓[水の呼吸・伍ノ型・“干天の慈雨”]があるのか?

“干天の慈雨”は炭治郎のような技ですね。
ワタシの推測ですが、きっと、伍ノ型を編み出した人が、炭治郎のように心の“やさしい”持ち主だったから、だと思います。
(もしかして、鱗滝さん?だったりして…。)
[水の呼吸]について

炎と水の剣士は、どの時代でも必ず[柱]に入っていた。
- [炎]
- [水]
- [風]
- [岩]
- [雷]
この五つが基本の呼吸だ。
水の呼吸は初心者に最(もっと)も扱いやすいため、多くの鬼殺隊士に使用されています。
[水の呼吸]剣技一覧

- 壱ノ型‣水面斬り(みなもぎり)
- 弐ノ型‣水車(みずぐるま)
- 参ノ型‣流流舞い(りゅうりゅうまい)
- 肆ノ型‣打ち潮(うちしお)
- 伍ノ型‣干天の慈雨(かんてんのじう)
- 陸ノ型‣ねじれ渦(ねじれうず)
- 漆ノ型‣雫波紋突き(しずくはもんづき)
- 捌ノ型‣滝壺(たきつぼ)
- 玖ノ型‣水流飛沫・乱(すいりゅうしぶき・らん)
- 拾ノ型‣生生流転(せいせいるてん)

[水の呼吸]剣士一覧(登場順)
- 竈門炭治郎
- [水柱]・冨岡義勇(とみおかぎゆう)
- 元[水柱]・鱗滝左近次(うろこだきさこんじ)
- 錆兎(さびと)
- 真菰(まこも)
- 村田(むらた)
- 神崎アオイ(かんざきあおい)
余談[水の呼吸]で斬られた鬼たちの感想
母蜘蛛と【鬼滅の刃】公式ファンブック2より
- 優しい雨にうたれているような感覚
- 少しも痛くない、苦しくもない
- ただ、あたたかい
- 痛いのは痛いけど、比較的(他の呼吸に比べて)楽(らく)
- 俺のこと嫌いじゃないってことがわかる
- 一瞬でスッとやってくれる

“干天の慈雨”と「狐」の関係


“干天の慈雨”って、なんか「天気雨(てんきあめ)」みたいだよね。

テンキアメ?
なんだそれ?喰えるのか?

いや、食べ物じゃなくて…空!天気のこと。
晴れているのになぜか雨が降ってることを「天気雨」って呼ぶんだよ。

「天気雨」は、他にも「狐の嫁入り(きつねのよめいり)」って言ったりもするよ。

なんで狐が結婚するんだ?

ここからは俺が説明するよ!
(ドヤ顔)
- 日光がさしているのに降る雨。日照り雨。きつねのよめいり。

なんで「狐の嫁入り」っていうんだ?

昔は、怪奇現象(かいきげんしょう)の1つとして不思議がられていたんだ。
- 説明のつかない現象を、「狐に化かされているのではないか?」「狐の嫁入り行列を人間から隠すために、雨を降らせているのではないか?」と恐れ、“天気雨”のことを「狐の嫁入り」と呼ばれるようになったそうです。

他にも「狐の嫁入り」と呼ぶ理由は、昔話が由来しているのではないか、とも言われているんだ。

昔、日照りが続く村で生贄(いけにえ)を差しだすことになったのですが、村人を選ぶことができませんでした。
そこで、人に化けた狐を生贄にすることに決めます。
狐を騙(だま)すために村の男と祝言をあげさせ、嫁入りにきた狐を生贄にするという計画です。ですが、人に化けた狐と男は次第に惹かれ合います。
耐えきれなかった男は、生贄の計画を狐に話します。
狐はその男が好きだったので、「いいえ、いいんです」と、それを承知で受け入れ、生贄になることを選びました。
狐が生贄として捧げられたとき、晴れわたる空には雨が降り、まるで「狐が泣いているようだった」として「狐の嫁入り」と言われるようになりました。

「狐」っていえば、鱗滝さんの作ってくれた、狐のお面の[厄除の面(やくじょのめん)]を思い出すな。


“干天の慈雨”、天気雨(狐の嫁入り)、鱗滝左近次、厄除の面(狐)…。
共通点は[水]ですね。あ!
昔話の『狐の嫁入り』に出てきた“村の男”って、もしかして鱗滝左近次さんだったんじゃ!

え!?そうなの!?

きっと、狐にこう言われたんだ。

私を生贄にするときは、必ず皆さんに“狐のお面”を着けてください。
私を生贄にしたことが私の狐一族にわからぬように。
そして左近次さん、あなたには天狗のお面をつけてください。
あなたの顔は優しすぎるので。

絶対違うと思う。

関係ないとも言い切れないかも。

え?

「天狗」と「狐」を調べていたら、「飯縄権現(いづなごんげん)」という白狐に乗った烏天狗(からすてんぐ)にたどり着いたよ。

“烏天狗”!俺知ってるぞ!
おかきのじじいが言ってたんだ。
「山から太鼓のような音が聞こえると雨が降る」んだって。
岐阜県揖斐郡徳山村(現・揖斐川町)では「天狗太鼓」といって、山から太鼓のような音が聞こえると雨の降る前兆だという[9]。
天狗 – Wikipedia

「雨」!
「天狗」も「水」に関係している!
“干天の慈雨”に繋がってる!

「天狗」が「太鼓」鳴らしてんだってよ。
ゴロゴロゴロ…ドドドン…ドカン!ってな!

それ、雷(かみなり)じゃね?
まとめ
今回は、【鬼滅の刃】“干天の慈雨”とは?考察してみると[狐]との繋がりがあった!として[水の呼吸・伍ノ型・“干天の慈雨”]についてご紹介しました!
干天の慈雨は、
- 意味は、“日照り続きのときに降る、恵みの雨”!
- 炭治郎のような“慈(やさ)しく”て、慈悲深い剣技!
- 考察していくと[狐]と繋がっていた!
“干天の慈雨”を考察し、調べていたら、最後は「天狗」までたどり着きました。
そして[天狗太鼓]が鳴ると、雨が降る。全部「水」に関係していました。
昔から雨を降らすには[狐]が必要不可欠だったのかもしれません。
今回はここまでです。
最後まで[全集中‼]でお読みいただきありがとうございました!
それではまた、【鬼滅の刃】の活躍の時まで。
関連記事