【最新情報!!】
2022年4月16日に行われた『鬼滅の宴-遊郭編』につきましてはこちらの記事をご覧ください。
2022年4月17日に行われた『鬼滅の宴-無限列車編』につきましてはこちらの記事をご覧ください。
ここからは、2019年に行われた『鬼滅の宴』についてご紹介いたします。
2022年のお正月、アニマックスで『鬼滅の宴』を放送いたします。
・2022年1月3日(月)14時~ ※放送終了しました
また放送の情報が入りましたら、お知らせいたします。
『鬼滅の宴(うたげ)』とは、蝶屋敷を舞台にした「無限列車の任務に赴く前日の夜」という設定で繰り広げられる朗読劇です。
メインキャラクターを演じる声優さんたちによる、このイベントのオリジナルの朗読劇と、すでにテレビアニメで放送されている名シーンの生アフレコが中心。
今回はその内容について紹介したいと思います。
鬼滅の刃・特別朗読劇『鬼滅の宴』コンテンツ
「お勧め場面は全部!」と言いたいほど、本当に充実しています。
①月夜の回顧録【一】
炭治郎と善逸登場
屋根の上で炭治郎役の花江夏樹さんが「全集中・常中の呼吸」をしているところから始まります。
これまでのシーンを静かに振り返りながら、「禰豆子を・・・(人間に戻す)」と決意を新たにする炭治郎。
その瞬間、あのやかましいキャラクターが登場します。
ここにはまだ禰豆子はいませんが、「炭治郎がひとこと『禰豆子』とつぶやいただけで(いくら聴覚に優れているとはいえ)鼻の下を伸ばしてすっ飛んできた」という設定で、善逸役の下野紘さんが登場します。
善逸のウザくてうるさくて思い込みの激しいキャラを、舞台の端から端まで走り回って全力で表現する下野さん、ある意味「善逸以上の善逸」をやり切ってくれています。
それを見た花江さん、いや炭治郎は、こんな顔。
伊之助登場
善逸のあまりの騒がしさに「夜中だぞ!」と炭治郎がたしなめていたところ、何かが近づいてくる足音が聞こえます。
「猪突猛進!猪突猛進!」の声と共に、ふすまを豪快に突き破って伊之助役の松岡禎丞さんが登場。
大怪我から快復し、全集中・常中の呼吸もできるようになった伊之助は、前にも増して自信満々。
しかし、蝶屋敷に運ばれてきたばかりの頃の「あのセリフ」は黒歴史のようで、「そんなことは言ってねぇ!」と、しきりに「なかったこと」にしたがっています。
ところが炭治郎にモノマネをされ(似てます!)「全っ然 似てねぇ!正しくは・・・
だっ!!」・・・自爆?
ちなみに松岡さんが、いや伊之助が最初に破ったふすまは、事後処理部隊の隠(かくし)の皆さんが処理&交換をしてくれて、ここでの役割分担も完璧です。
そこからお互いの「これまで」について話すことに
炭治郎、善逸、伊之助の3人は、鼓の屋敷で初めて同じ任務に就きましたが、那田蜘蛛山も含め、任務地ではゆっくり話す時間などありませんでした。
また『藤の花の家紋の家』に滞在していたときは、人間社会を知らない伊之助がうるさかったり、善逸が禰豆子に舞い上がりっぱなしだったりで、やはりゆっくり話す時間はあまりなかったようです。
しかし、ここ蝶屋敷では一緒に訓練に励み、お互いのこともよくわかってきていて、これまでのことを話すのには良いタイミングだったのでしょう。
②月夜の回顧録【二】
ここでは、善逸のセリフから「それぞれが鬼殺隊に入った理由」を語ります。
俺は、女に騙された借金の肩代わりをしてくれたじいちゃんが育手だったから。
俺の山に入ってきた鬼殺隊士をボコボコにしていろいろ聞いた。
善逸と伊之助は、本編でこれらのことを語るシーンがありましたが、炭治郎は自分のことを二人に話したことがありませんでした。
ちゃんと話すよ。俺と、禰豆子と、家族のこと。
生アフレコ:第1話『残酷』より
炭治郎が語り始めると、禰豆子役・鬼頭明里さんが「人間の時の禰豆子」として登場します。
ただし、ここはまだ朗読劇のオリジナルシーンで、炭治郎と禰豆子とで少し会話した後に、テレビアニメと同じシーンのアフレコが始まります。
家族との幸せなシーンと突然の悲劇
母親の優しい声と、弟や妹の可愛い声が響き、幸せを感じていた炭治郎。
テレビアニメのシーンそのままの、温かい家族の会話が続きます。
「その日は帰りが遅くなったから、俺は翌朝家に帰ったんだ。そしたら、家族が皆殺しにされていた」
冨岡義勇との出会い
ここからは、冨岡義勇役・櫻井孝宏さんが加わります。
動くな。 俺の仕事は鬼を斬ることだ。勿論、お前の妹の頸も刎(は)ねる。
このシーンでは、禰豆子のうなり声や刺されたときの悲鳴を、鬼頭さんが生アフレコで披露してくれます。
「殺さないでくれ!」と感情的に叫ぶ炭治郎と、無表情のまま炭治郎の訴えをはねのける義勇。
しかし、うずくまって頭を下げる炭治郎に、ついに義勇の感情も爆発。
ここからしばらく続く義勇のセリフ、それを演じる櫻井さんの熱演はすごいです。
そして反撃に出た炭治郎を一撃、そこからまた静かなシーンに戻ります。
狭霧山(さぎりやま)の麓に住んでいる「鱗滝左近次」という老人を訪ねろ。冨岡義勇に言われて来たと言え。
そこから、炭治郎と禰豆子の戦いが始まったのです。
想像を超える炭治郎の壮絶な過去に、しばし絶句する善逸と伊之助。
しかし、それが炭治郎への一層の理解につながり、その後の友情も深まったようです。
鼓屋敷で出会うまでの朗読劇
最終選別での善逸と伊之助
話は最終選別のところまで進みます。
怖すぎて何も覚えてません。
あの山の鬼は全て倒したぜ。目にした鬼は問答無用で全てぶっ殺した!
そして炭治郎は善逸に「本当のところはどうだったんだ?」と聞いています。
善逸が戦っているときのことを「何も覚えていない」というのは冗談や謙遜だと思っていたようですが、
「ホントに覚えてないんだよ!」
ブリッジして訴える下野さん、いや善逸。(ちなみにこのセリフのときのブリッジは、下野さんのアドリブだったそうです)
生アフレコ:第12話『猪は牙を剥き 善逸は眠る』より
3人が出会った鼓屋敷では、それぞれどんな戦いだったのか、朗読劇も交えて生アフレコで振り返ります(※善逸除く)。
鬼を倒したことを自覚していない善逸
俺、あの屋敷の中で、すんげー舌の長い鬼に襲われてさ、ホント怖くて怖くて、でも気付いたら正一くんがやっつけてくれてたんだよ。
善逸は自分が戦ったことを覚えていませんので、生アフレコではなく、自分が思い込んでいることを口にしています。
『獣の呼吸』を初披露した伊之助
屍(しかばね)を晒して俺の踏み台となれ!
まあ、んな感じでぶった斬ってやったぜ。楽勝よ。
生アフレコ:第13話『命より大事なもの』より
「俺が挫けることは、絶対にない!」
「響凱(きょうがい)! 君の血鬼術はすごかった!」
俺は長男だから我慢できたけど、次男だったら我慢できなかった。ホントにキツい戦いだったんだ。
「鬼の禰豆子」登場
静かに姿を現した禰豆子ですが、その綺麗な雰囲気を汚い高音で台無し(?)にする善逸。
デレデレの善逸が禰豆子を追いかけ回し、炭治郎がその間に割って入る、という流れです。
そして「長くしゃべって喉が渇いたから、水でも飲んでくる」と炭治郎が席を立ち、ウトウトしはじめた禰豆子と共に一時退場。
更に善逸も「厠(かわや)と、なんかよくわかんないけど汗すっげぇから拭いてくるわ」(汗の部分はアドリブ)と言って一時退場します。
生アフレコ:第18話『偽物の絆』より
まずは伊之助と義勇の朗読劇
伊之助だけが残っていると、冨岡義勇が「胡蝶しのぶを訪ねてきた」という設定での朗読劇が始まります。
お前の声とその気配・・・、そうか、那田蜘蛛山で会ったイノシシ頭だな。
・・・ん、那田蜘蛛山? そうか、お前あの時の半々羽織か!
那田蜘蛛山のシーンのアフレコ
「刺さった!・・・刺さったけど・・・なんだ?!コイツ・・・ビクともしねぇぞ!」
「ス・・・スゲェ・・・。こんなスゲェ奴・・・初めて・・・見た・・・」
そしてこのシーンはここまで続きます。
尚、このシーンが炭治郎と善逸が席を外している間に行われたのは、「伊之助は、他の二人の前で自分が弱かったところを語りたくないと思っているはず」という、キャラクターの心情を考慮した結果なのだそうです。
③キメツ学園物語
『鬼滅の刃』のキャラたちが、その性格はそのままに、現代の中高生や教師として登場する物語。
ここで披露されたのは、すでにテレビで放送されていたストーリーにアレンジを加えた特別版です。
第一話・自己紹介
基となったのはこちらで、『キメツの宴・特別編』では善逸の部分が大きく変更されています。
第二話・体育の時間
この第二話だけ、基の動画はないようです。
最終話:朝の服装チェック
こちらは基の動画があって、『キメツの宴・特別編』では伊之助と炭治郎も登場します。
ちなみに、櫻井さんはこの「キメツ学園物語」での冨岡先生のキャラをとても気に入っているそうです。
冨岡先生が突っ込みを入れる「間(ま)」は、本編の義勇よりも櫻井さん自身に近いとか。
尚、『キメツ学園物語』の設定などの詳しいところは、こちらの記事をご覧ください。
④キャストトーク
ここまででおよそ一時間。
これまでずっとキャラクターを演じてきた声優さんたちが、ようやく素の状態でお話できる場面になりました。
休憩時間を取るために、ここでは2組に分かれてトークを行っています。
【前半】花江さん、鬼頭さん、櫻井さん
この3名ですと、やはり第一話『残酷』が思い浮かびますね。
櫻井さんいわく、「キャストがそれぞれのキャラクターと憑依(ひょうい)している」と。
羽織を着ていることもあるのでしょうが、確かに、キャラクターが乗り移ったように感じて、ほとんど違和感がなかったです。
【後半】下野さん、松岡さん、鬼頭さん
鬼頭さんは前半に続いてそのまま参加しています。
松岡さんは、放送前に最終回(第26話)の映像を外(別のアフレコ現場に向かう途中)で見ていて、その場で泣いてしまったそうです。
いや、この場面ではないと思いますが、とにかく感動して、次のアフレコ現場にいた下野さんに「鬼滅の最終回、泣けますよ」と報告したほどだったとか。
⑤月夜の回顧録【三】
生アフレコ:第17話『ひとつのことを極め抜け』より
ここでは、善逸の活躍シーンを振り返ります。
といっても、善逸本人は自分の覚醒時を覚えていないので、炭治郎を通訳にはさみ、チュン太郎が教えてくれる、という流れです。
『雷の呼吸・壱ノ型』霹靂一閃・六連
善逸が満月をバックに浮かび上がるところは、テレビアニメ屈指の名場面ですよね。
でも善逸自身は「きっとあの鬼はしのぶさんが倒してくれたんだよ」と言っています。
生アフレコ:第19話『ヒノカミ』より
俺は伊之助と別れたあと、ある鬼に出会ったんだ。そいつは十二鬼月の下弦の伍の鬼でさ、戦いの最中に刀も折れてしまって・・・。本当に、死を覚悟した戦いだった・・・。
一度は水の呼吸で糸を斬ることに成功しますが、強度を増した糸で反撃され、死を覚悟した炭治郎は走馬灯を見ます。
そのとき出てきた父・炭十郎の舞うヒノカミ神楽を思い出して技を放ったのでした。
「ヒノカミ神楽・円舞!」
「血鬼術・爆血!」
「俺と禰豆子の絆は、誰にも引き裂けない!」
そしてそこから中川奈美さんの『竈門炭治郎のうた』へと続き、生歌が披露されます。
『竈門炭治郎のうた』フルバージョンはこちらになります。
⑥新たなる任務
生アフレコ:第26話『新たなる任務』より
鎹烏(かすがいがらす)からの伝令を受けた3人は、無限列車へと向かいます。
勝負だ、土地の主!
俺たちも行こう!
「禰豆子は、必ず・・・」
煉獄杏寿郎がサプライズ登場
このイベントで、『無限列車編』が2020年に劇場公開になることが発表されました。
そして煉獄杏寿郎役の日野聡さんがサプライズ登場。
このイベントに日野さんが参加することは、この瞬間まで伏せられていたそうです。
お客さんがどう反応してくれるか、日野さん本人はずっと心配だったそうですが、大歓声を浴びて、そんな心配はに杞憂に終わったのでした。
そして、炭治郎・善逸・伊之助の3人は、それぞれが煉獄さんから力強い言葉をもらい、それを胸にこれからも鬼に立ち向かう、という締めくくりになっています。
まとめ
この『鬼滅の宴』は、声優さんたちも仰っていましたが、それまでの「アニメの朗読劇イベント」とはかなり違っていたそうです。
コメディーパートも入れつつ、動きながらお芝居をし、実際にテレビアニメで放送された内容のアフレコをステージで行う、それは「イベント」というより「舞台」という感覚だったとか。
もしも今後、またこういったイベントが開催されるなら、是非行ってみたいと思いますが、抽選倍率はかなり高くなりそうですよね。
最後に、「鬼滅の刃」の世界観が詰め込まれた、このイベントのBD&DVD発売が決まった時の告知動画をご覧ください。
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