口元を包帯で覆い、蛇と共に戦う剣士、蛇柱・伊黒小芭内。
話しかけにくい柱番付では、風柱・不死川実弥に次いで2位の小芭内(公式ファンブック・鬼殺隊見聞録より)。
作中、ネチネチと粘着質な印象の強い小芭内ですが、どのような性格をしているのでしょうか。
今回は、伊黒小芭内の性格を作中の登場シーンを追いながら、考察していきたいと思います。
伊黒小芭内の性格
ネチネチと粘着質で意地悪
小芭内、柱合裁判での初登場シーン。
鬼を連れて戦う剣士、竈門炭治郎と妹・禰豆子、そして炭治郎と禰豆子を容認していた水柱・富岡義勇に対する隊律違反をネチネチと責め立てます。
伊黒さん 相変わらずネチネチして蛇みたい しつこくて素敵
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第6巻 第45話
恋柱・甘露寺蜜璃からも、ネチネチ具合を素敵だと思うかは別として、指摘されています。
お館様から炭治郎と禰豆子を鬼殺隊員として認めて欲しいと進言されるも、ネチネチと否定する小芭内。
風柱・不死川実弥が自分の稀血で禰豆子を挑発すると、禰豆子を守ろうとする炭治郎を息ができないほど肘で強く押さえつけます。
蟲柱・胡蝶しのぶからも強く押さえすぎとの指摘を受けるほどでした。
お館様:それから実弥 小芭内 あまり下の子に意地悪をしないこと
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第6巻 第45話
お館様にも、下の子に意地悪をしないよう、わざわざ注意を受けており、かなり粘着質な性格を持っている様子です。
上弦の陸・妓夫太郎と堕姫の討伐後、負傷した音柱・宇随天元に対しても、ネチネチと嫌味を連ねる小芭内の姿があります。
ふぅん そうか ふぅん
陸ね 一番下だ上弦の 陸とはいえ上弦を倒したわけだ
実にめでたいことだな 陸だがな 褒めてやってもいい
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第11巻 第97話
後輩だけじゃなく、同じ柱で年上の天元に対してもネチネチ意地悪な小芭内です。
今回の戦いで左目と左手を失っていることを責め立てる小芭内に、天元はあっさりと引退を宣言するのでした。
ネチネチと粘着質な意地悪は誰に対しても、ではないことが後にわかりますが、何とも不快な性格を持っていることは確かですね。
嫉妬心が強い
禰豆子の太陽克服後に始まった柱稽古。
刀鍛冶の里で、恋柱・甘露寺蜜璃と共に戦った炭治郎が、蜜璃の柱稽古を終えて、小芭内の元を訪れると、お前を待っていたと不気味に伝えます。
実は蜜璃に思いを寄せている小芭内は、蜜璃と親しくする者全てに激しい敵意を示します(笑)
小芭内は、炭治郎が小芭内の柱稽古の訓練終了となると、酷い形相で捨て台詞を吐き捨てました。
最後に言い放った、蜜璃と馴れ馴れしく喋るなという捨てセリフは嫉妬心からの小芭内の本心でしょう。
想い人にはとことんジェントルマン
恋柱のことが気になり始めたのはいつ頃?靴下を贈った理由は?:
蜜璃には一目惚れしました。可愛すぎて度肝を抜かれたそうです。
鏑丸もパニックになってなぜか伊黒を嚙みました。
靴下は、蜜璃が隊服を恥ずかしがってもじもじしていたからプレゼントしました。
©吾峠呼世晴/集英社 公式ファンブック 鬼殺隊見聞録
蜜璃に一目惚れだった小芭内は、自分とお揃いの縞々柄で、蜜璃のヘアーカラーの黄緑のニーハイソックスをプレゼントしています。
短いスカートに胸がざっくりと開いた隊服を恥ずかしがる蜜璃に、太ももの上まで覆うニーハイソックスを贈るなんて、とても気が利いていますね。
あのネチネチ意地悪が嘘のような気遣いを見せる小芭内に驚きますが、蜜璃からすると、小芭内はみんなに親切だと勘違いしていたそうです(笑)
無限城での戦いでも、常に蜜璃をサポートする小芭内の姿があります。
現れた大量の鬼を、蛇の呼吸・伍ノ型・蜿蜿長蛇で一掃します。
そして、優しい声がけも忘れず、振る舞いまでジェントルマンです。
無惨戦において、激しく負傷した蜜璃をすぐさま隠しの元へ届け、手当を頼む小芭内。
まだ戦えると反論する蜜璃を労い、後は頼むと言い残した小芭内は戦闘へと戻っていきました。
自分の命も危ない中、想い人の蜜璃には生きて欲しかったという小芭内の思いが込められているシーンです。
戦闘に戻る小芭内は、蜜璃に対する思いを心の中で告白し始めます。
鬼殺隊の柱同志としてではなく、何気ない普通の出会いだったらと願う小芭内。
無惨を討伐して自分は一度死に、生い立ちにまつわる汚い血族の血を浄化してから、改めて蜜璃と出会えたら、その時には自分から思いを告白したいと願います。
想い人の蜜璃にはとても親切で気遣いのできるジェントルマンな姿は、ネチネチ意地悪小芭内の意外な一面です。
口は悪いが、正義感と責任感はとても強い
小芭内は、義勇と共に無惨と戦っている炭治郎の危機に、間一髪蜜璃と共に現れます。
それも、一度だけではなく何度も身を挺して炭治郎を守る小芭内の姿がありました。
足手纏いの厄介者などと突き放すような発言とは裏腹に、炭治郎の危機にすかさず現れる小芭内。
自分も視力を失い、危険な状態にも関わらず、炭治郎を援護しています。
風柱・不死川実弥の攻撃により無惨の顔に亀裂が入り、裂けた顔が大きな口に変貌し、後ろには下がれない炭治郎に襲い掛かると、またも小芭内が駆けつけ身を挺して炭治郎を守りました。
鬼を連れていることや蜜璃と親しいことで嫌いな後輩だった炭治郎を、必死に守った正義感と責任感はやはり柱の覚悟、鬼に対する執念をも感じます。
まとめ
今回は、伊黒小芭内の性格を作中のシーンを追いながら、考察してきましたがいかがでしたでしょうか。
まとめると
- ネチネチと粘着質で意地悪な性格は、後輩や同僚の柱に対してもで、お館様に注意を受けるほどだった
- 蜜璃に思いを寄せている小芭内は、蜜璃と親しくする者全てに嫉妬心丸出しの敵意を表わしていた
- 想い人の蜜璃にはとことんジェントルマンで、常に気にかけ、優しい気遣いをしていた
- 後輩の炭治郎を何度も身を挺して助ける姿があり、口は悪くとも、強い正義感と責任感を持っていた
ネチネチと嫌味な性格の印象が強い小芭内ですが、蜜璃といる時に見せる一面は、優しい好青年でしたね。
無惨戦で見せた、仲間を守るために自分が常に前に出て戦う姿にも圧倒されました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
引き続き鬼滅の刃をお楽しみください。
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