口元を包帯で覆い、鏑丸（かぶらまる）という名の蛇を連れた蛇柱・伊黒小芭内。
蛇のように粘着質でネチネチとした言動の反面、仲間を鬼から守る為、自らが矢面に立ち、敵を一掃する頼もしい姿も見られました。
今回は小芭内の会得している蛇の呼吸について、特徴や型の詳細について、シーンと共にご紹介していきたいと思います。
【蛇柱・伊黒小芭内】蛇の呼吸の特徴
蛇の呼吸の極意
蛇の呼吸の変幻自在な剣技は、正確な太刀筋があってこそ。
極限まで磨き上げることで、狭い隙間をすり抜ける”うねる”一撃を可能にしている。
©吾峠呼世晴／集英社 鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐
小芭内の会得している蛇の呼吸は、自在に迂曲する太刀筋が特徴で、それを可能にするためには極限まで磨き上げた正確な太刀筋が必須であると公式ファンブックに記載があります。
女の蛇の鬼に服従し、蛇鬼が人を殺して奪った金品で生計を立てる家に生まれ、小芭内自身も生贄として狙われていました。
必死の思いで脱出したところを当時の炎柱（煉獄杏寿郎の父・槇寿郎）に助けられたことがきっかけとなり、鬼殺隊に入り、鬼を憎み、自分の命を懸け必死に戦ってきました。
辛い過去を背負いつつ、その辛さを自分の心から一掃しようと、必死に剣技を磨く小芭内の姿が想像に難くないですね。
蛇の呼吸の剣技
壱ノ型・委蛇（いだ）斬り
型名の「委蛇」の言葉に違わず、予測不能な軌道を描く一刀。
鬼舞辻との戦いでは、水柱・富岡と同時に斬りかかり、技を繰りだしている。
©吾峠呼世晴／集英社 鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐
無限城での戦いで、柱みんな死んだふり作戦を破り、無惨に立ち向かう小芭内が、水柱・富岡義勇と共闘し、無惨の頸を狙い、繰り出した技。
愈史郎によって操られた鳴女の視覚からの情報で死んだと思っていた小芭内に斬りかかられ、思わぬ不意打ちに無惨は「目障りな」と一瞬の焦りを見せました。
弐ノ型・狭頭（きょうず）の毒牙
凄まじい闘気と共に斬りつける斬撃。
新しく上弦の肆の座に就いた鳴女に放ったが、無限城内を自在に動かす血鬼術に阻まれてしまった。
©吾峠呼世晴／集英社 鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐
半天狗に代わり、新たに上弦の肆となった鳴女を見つけた蜜璃と共に、鳴女の頸を狙い繰り出した技。
空間を操作する血鬼術で小芭内の攻撃は阻まれてしまいました。
参ノ型・塒（とぐろ）締め
まるで大蛇が捕食する獲物を締め付けるかの如く、攻撃を仕掛ける技。
あらゆる角度から相手を斬りつけていく。
©吾峠呼世晴／集英社 鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐
赫刀を発現させた小芭内が酸欠で失神しかけた所に間一髪で、伊之助・カナヲ・善逸が参戦。
カナヲと善逸と共に小芭内が無惨に向け、繰り出した技。
無惨は、小芭内の赫刀で斬られると再生が遅くなり、愈史郎の血鬼術で姿を消しているカナヲ達に対しても余裕がなくなってきたのか、苛立ちを隠しませんでした。
肆ノ型・頸蛇双生（けいじゃそうせい）
最終決戦で地中に逃げようとする鬼舞辻に対して使用した。
その攻撃は、双頭の大蛇が絡み合うようにも見え、軌道が非常に読みにくく、避けるのは極めて困難。
©吾峠呼世晴／集英社 鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺隊見聞録・弐
巨大な赤ん坊の姿に変貌した無惨が、太陽の光から逃れようと地面に潜ろうとした瞬間、水柱・富岡義勇と風柱・不死川実弥と共に、畳みかけるように繰り出した技。
もう全員が限界、小芭内もこれ以上無理だと思いましたが、巨大化した無惨の体に取り込まれてしまった炭治郎の日輪刀の内側からの攻撃も伴い、無惨は陽の光に塵となりました。
伍ノ型・蜿蜿長蛇（えんえんちょうだ）
大蛇と見まがうほどの大幅なうねりで斬撃を与える
©吾峠呼世晴／集英社 鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺隊見聞録
彦屋敷邸からの轟音に駆けつけた小芭内たちに、初めて無惨が目の前に姿を現しました。
無惨を柱皆で一騎討ちにしようと近づいたところ、鳴女の血鬼術により、無限城に落とされてしまいます。
蜜璃と小芭内の面前に現れた大量鬼を小芭内が一網打尽にした技。
ネチネチと粘着質な部分が目立つ小芭内ですが、恋心を抱いている蜜璃の前ではとてもジェントルマンな振る舞いを見せ、蜜璃はすっかりときめいていました。
まとめ
今回は小芭内の会得している蛇の呼吸について、特徴や型の詳細について、シーンと共にご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
まとめると
- 蛇の呼吸は、自在に迂曲する太刀筋が特徴で、それを可能にするためには極限まで磨き上げた正確な太刀筋が必須である
- 蛇の呼吸の作中披露された剣技は壱～伍まであり、それぞれに蛇のような変貌自在な剣技で、小芭内の日輪刀の波打つ刃を生かすうねる攻撃
- 赫刀発現後に放った参ノ型・塒締めは、無惨の攻撃後の再生を遅らせた
憎むべき鬼の力で私腹を得ていた家系に生まれた小芭内が、蛇鬼から解放された後、壮絶な鍛錬を重ね、会得した蛇の呼吸は極限まで磨き上げられたものでした。
幼少期に沢山の失望と絶望を、身の危険を感じながら経験した小芭内の心を思うと、胸が痛みます。
小芭内の、柱合会議でのネチネチ具合には辟易した方も多かったと思われます。
しかし、幼少期の絶望から、柱を目指し、自分のような境遇の者を作らせない為に尽力する小芭内を思うと、鬼や鬼を容認する者に容赦ない態度を取るのも理解できるような気がしますね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
引き続き鬼滅の刃をお楽しみください。
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