「鬼滅の刃」無限列車編にて活躍し、多くの名言を遺した炎柱・煉獄杏寿郎。
柱たる故の責任感や正義感の強さもさることながら、登場シーンは少ないながら、印象深いキャラクターである杏寿郎の名言に心打たれた方も多いのではないでしょうか。
今回は、杏寿郎の名言を英語版『Demon Slayer』を元に、名場面と共に英語訳をご紹介していきたいと思います。
煉獄杏寿郎の名言・英語版『Demon Slayer』より
①うまい!うまい!うまい!
DELI-CIOUS! DELI-CIOUS! DELI-CIOUS!
Demon Slayer:Kimetsu no Yaiba Vol.7
炭治郎たちと杏寿郎の合流シーンでの、印象深い杏寿郎の食いしん坊シーンですね。
”Tasty”なのかと思いましたが、”Delicious”の方が「実に美味しいや非常に美味」等、杏寿郎の連呼する”うまい”に匹敵する形容詞となるようです。
②この煉獄の赫き炎刀がお前を骨まで焼き尽くす!!
MY BRIGHT RED FLAME BLADE…
…WILL BURN YOU TO THE BONE!!
Demon Slayer:Kimetsu no Yaiba Vol.7
杏寿郎がただの食いしん坊ではないことを知らしめた作中での最初の戦闘シーン。
実際は、車掌に魘夢の血鬼術のかけられた切符を切り込まれた後なので、夢の中での出来事となりますが、杏寿郎の本気が露わになりました。
③よもやよもやだ
I CAN’T BELIEVE IT!
Demon Slayer:Kimetsu no Yaiba Vol.7
杏寿郎が魘夢の血鬼術を解き、夢から覚めるシーン。
杏寿郎独特の少し古風な口調ですが、上品で家柄の良さをも感じられる言い回しです。
名セリフでもある”よもやよもや”が”I can’t believe it!”と簡潔に訳されていますね!
④柱として不甲斐なし!!穴があったら入りたい!!
SOME HASHIRA I AM!
IF THERE WERE A HOLE…I’D HIDE IN IT!!
Demon Slayer:Kimetsu no Yaiba Vol.7
発せられている言葉とは裏腹に、杏寿郎の自信と闘争心に満ち溢れた表情が印象的なシーンです。
”穴があったら入りたい”と言う名セリフも、直訳だと杏寿郎の本意が伝わっているか心配ですが、海外では卑猥な意味と捉えられたりされたとか…。
⑤俺は炎柱 煉獄杏寿郎だ
I AM THE FLAME HASHIRA RENGOKU KYOUJUROU.
Demon Slayer:Kimetsu no Yaiba Vol.8
上弦の参・猗窩座が現れ、鬼にならないかと誘われた後、その闘気から柱だなと問われ、答えるシーン。
柱は英語では”Pillar”という名詞があり、ここでは作中での固有名詞として”HASHIRA”と訳されていますが、シーンにより使い分けされています。
⑥老いることも死ぬことも 人間という儚い生き物の美しさだ
GROWING OLD AND DYING
IS THE BEAUTY OF THE FLEETING CREATURE CALLED A HUMAN BEING.
Demon Slayer:Kimetsu no Yaiba Vol.8
幼くして最愛の母を亡くしている杏寿郎だからこそ言える、感情の籠ったセリフのシーン。
そして、杏寿郎は、このセリフと共に、鬼へと誘う猗窩座の誘いをきっぱりと断りました。
「老い」や「死」など、マイナスなイメージを持つ言葉も、杏寿郎の人を想う深く強い心をもってすると、愛しく尊いこととなるところに、杏寿郎の人を想う度量の広さを感じますね。
⑦俺は俺の責務を全うする!!ここにいる者は誰も死なせない!!
I WILL FULFILL MY DUTY!
I WON’T LET ANYONE HERE DIE.
Demon Slayer:Kimetsu no Yaiba Vol.8
猗窩座との対峙により、左目は潰れ、肋骨は砕ける負傷を受けてしまった杏寿郎が更なる闘気を燃やし、猗窩座に宣言する印象的なシーン。
正義感が強く、人を想う杏寿郎だからこそ言えた発言であり、自分の命を懸けて、責務を全うすることを宣言すると共にその気迫から覚悟も感じられます。
⑧弟の千寿郎には自分の心のまま 正しいと思う道を進むよう伝えて欲しい 父には 体を大切にして欲しいと
I WANT TO TELL… …MY BROUTHER SENJUROU… …TO TAKE THE PATH THAT HE THINKS IS RIGHT, TO FOLLOW HIS HEART.
AND TELL… …MY FATHER TO TAKE CARE OF HIMSELF.
Demon Slayer:Kimetsu no Yaiba Vol.8
自分の死期を悟った杏寿郎が、炭治郎に家族への遺言を託すシーン。
このような状況ですら、自分のことより遺された人を案ずる杏寿郎。
自分はもうすぐ死ぬから、喋れるうちにと炭治郎に託す杏寿郎に胸が詰まる思いがします。
⑨胸を張って生きろ
LIVE WITH YOUR CHEST HIGH.
Demon Slayer:Kimetsu no Yaiba Vol.8
最後に炭治郎と禰豆子と伊之助そして善逸に向け、自らの経験を踏まえ、思いを託すシーンです。
自分のいない未来で、後輩たちが直面するであろう困難に立ち向かえる心の強さを持つためのアドバイスの第一声です。
鬼の禰豆子が無限列車の中で鬼から人を守る姿を見た杏寿郎は鬼殺隊の一員として認める発言をした後にこの言葉を炭治郎に投げかけました。
⑩己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと 心を燃やせ 歯を食いしばって前を向け
NO MATTER HOW WEAK OR UNWORTHY YOU FEEL…
…KEEP YOUR HEART BURNING, YOUR TEETH AND MOVE FORWARD.
Demon Slayer:Kimetsu no Yaiba Vol.8
自らの経験から学んだことを後輩に繋ぐシーン。
この言葉は、杏寿郎が幼い頃から自分自身が葛藤し、自問自答しながら模索し続け、感じてきた経験からのアドバイスです。
苦境に立たされた時、現代を生きる私たちの心にも響く言葉ですね。
⑪今度は君たちが鬼殺隊を支える柱となるのだ 俺は信じる 君たちを信じる
SOMEDAY YOU GUYS WILL BECOME HASHIRA AND BE THE PILLERS OF THE DEMON SLAYER CORPS.
THAT’S WHAT I BELIEVE.
I BELIEVE IN YOU.
Demon Slayer:Kimetsu no Yaiba Vol.8
杏寿郎の炭治郎たちに向けた最期の言葉のシーンです。
最後の最後まで、何と希望に満ち溢れた、暖かく人の心を包み込むような包容力のある言葉でしょう。
自らの死が目の前に迫っているというのに…。
同じ志を持つ鬼殺隊の柱としても、人としての先輩としても、とても素晴らしい人柄を持つ杏寿郎が炭治郎たちに遺した最後のアドバイスでした。
まとめ
今回は、杏寿郎の名言を英語版『Demon Slayer』を元に、名場面と共に英語訳をご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
明るくチャーミングな魅力を全開に登場した最初のシーンからは想像もできなかった結末に、何度観ても涙が出てしまうという方も少なくないのではないでしょうか。
杏寿郎の幼い頃からの経験や、育ってきた環境も大きく影響を及ぼし、上品な品格も感じられる名言の数々ですが、英語での表現となると少し簡潔に感じられる部分もありましたね。
原作コミックをお読みになられた方も、鬼滅の刃を、英語版『Demon Slayer』にてお楽しみになられるとまた違った楽しみ方もできると思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
引き続き鬼滅の刃をお楽しみください。
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