竈門炭治郎の涙腺崩壊シーンが見たい!
鬼滅の刃を見て涙腺崩壊してしまった人は多いのではないでしょうか。
今回はそのなかでも主人公「 竈門炭治郎 」にスポットをあて、涙腺崩壊シーンを紹介します。
この記事をみて、 あの感動シーンを思い出しましょう。
竈門炭治郎の涙腺崩壊シーン
涙腺崩壊シーン①竈門炭治郎と禰豆子、そして富岡義勇
第一話の冒頭で、竈門炭治郎は、母・妹弟5人を惨殺され、唯一まだぬくもりが残っていた妹の禰豆子(ねずこ)を必死に助けようと町の医者まで行く途中、禰豆子が鬼になってしまいます。
そこへ、鬼狩りの水柱・富岡義勇(とみおかぎゆう)が駆け付け、禰豆子の首を刎(は)ねようとします。
待ってくれ 禰豆子は誰も殺してない!!
俺の家には嗅いだことのない誰かの匂いがした
みんなを殺し…たのは多分そいつだ
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第1巻
炭治郎は、禰豆子を人間に戻し絶対に治すことや、その方法を探し、家族を殺した奴も見つけ出すと、義勇に必死に禰豆子を殺さないでくれと懇願します。
直後、義勇からは
生殺与奪(せいさつよだつ)の権を他人に握らせるな!!
惨めったらしくうずくまるのはやめろ!!
そんなことが通用するならお前の家族は殺されてない
※生殺与奪とは、相手を思いのままにするという意味
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第1話
などと叱咤され、絶望する炭治郎。
ですが、表に出ている厳しい言葉とは裏腹に、義勇の心の内は愛のある励ましで溢れていて、とても切ないです。
泣くな 絶望するな そんなのは今することじゃない
お前が打ちのめされてるのはわかってる
家族を殺され妹は鬼になり つらいだろう 叫び出したいだろう わかるよ
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第1話
怒れ 許せないという 強く純粋な怒りは 手足を動かすための揺るぎない原動力になる
脆弱(ぜいじゃく)な覚悟では 妹を守ることも治すことも 家族の仇を討つこともできない
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第1話
それから、義勇は、あえて禰豆子を傷つけ、炭次郎を奮い立たせようとし、炭治郎は石と斧を使って反撃します。
その時、炭治郎が自分を犠牲にして、義勇を倒し、禰豆子を救おうとした覚悟を知ります。
その一瞬の隙に、禰豆子が炭治郎に近づきます。
炭治郎を喰われると思った瞬間、そこには、身を挺して、威嚇しながら炭治郎を義勇から守ろうとする禰豆子の姿がありました。
こいつらは何か違うかもしれない
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第1巻
と、兄妹の絆に可能性を感じ、二人に、自分の師範である鱗滝左近次(うろこだきさこんじ)のいる狭霧山(さぎりやま)へ行くように告げます。
その後、炭治郎は、家族をお墓に埋葬し、手を合わせます。
それから二人は手を繋いで走り出すのですが、その後ろ姿がとてもとても寂しくて悲しいです。
終始、雪の中でのこの1話は、物語の発端となる重要な場面がたくさん含まれています。
冷たい寒さにも震えながら、また冷たく厳しい現実との葛藤と一生懸命に戦う炭治郎の姿や、それとは対照的に登場する人物たちのそれぞれの優しい想いが垣間見られ、なんだかとても切なくて、本当に辛く悲しくて、涙なくして見れないシーンです。
涙腺崩壊シーン②錆兎と真菰
炭治郎と禰豆子が育手の師範の鱗滝左近次のいる狭霧山に来て一年が経った頃、目の前にある大きな岩を斬れたら、鬼殺隊の最終選別に行くのを許可すると言われます。
半年経っても斬れず、心の中で弱音を吐いてしまった自分を鼓舞するように、岩に得意の頭突きをしていると、突然、何の匂いもなく、叱咤する声が聞こえてきます
うるさい 男が喚(わめ)くな 見苦しい
どんな苦しみにも黙って耐えろ お前が男なら 男に生まれたなら
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第1巻
と木刀を持ち、狐の面を付けた少年が現れ、名を名乗ることもなく、かかってこいと勝負を挑んできます。
俺はお前より強い!! 岩を斬ってるからな!!
お前は何も身につけてない 何も自分のものにしていない
特に鱗滝さんに習った呼吸術”全集中の呼吸”
お前は知識としてそれを覚えただけだ
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第1巻
師範の鱗滝との結びつきを匂わせながらも、炭治郎はその少年に全く歯が立たないまま、気絶してしまいます。
目が覚めると、目の前に真菰(まこも)という少女が現れ、さっきの少年は錆兎(さびと)だと教えてくれます。
私たち 鱗滝さんが大好きなんだ
この言葉は真菰の口癖だった
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第1巻
錆兎と真菰が炭治郎の修行に付き合うようになってから半年経った日、初めて炭治郎の刃が錆兎に届き、錆兎の狐の面が割れます。
錆兎の狐の面を斬ったはずの炭治郎の刀は岩を斬っていました。
厳しく叱咤激励しながら、炭次郎の剣術の鍛錬に付き合い続けた錆兎と全集中の呼吸について教えたり、優しくサポートしてきた真菰。
この、錆兎のとても優しく物悲しい、何とも言えない表情がとても心に残ります。
鍛錬を達成した炭治郎に託す思いを持ちつつ、簡単にはいかない厳しい所へ送り出さなければならない切ない思いなど、色々な感情が織り交ざっている複雑な表情をしています。
そしてこの後、炭次郎が全く同じような表情を見せる場面が出てきます。
涙腺崩壊シーン③和巳(かずみ)
最終選別に生き残り、鬼殺隊の剣士となった炭治郎が鬼狩りの最初の仕事で向かったのは、少女が毎夜毎夜消える町。
炭治郎はそこで、婚約者里子を攫(さら)われた和巳と出会います。
和巳は、婚約者を失った上に消えてしまったことを信じてもらえず苦しんでいました。
人攫いの正体は沼鬼で、異空間の沼を地面や壁に作り、さらに三体に分身したりとかなり手強い相手だったけれど、禰豆子と協力し、首を斬り、討伐します。
討伐後、和巳に駆け寄り、安否を確認するために、大丈夫ですかと問う炭治郎に
婚約者を失って 大丈夫だと思うか
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第2巻
と答える和巳。
失っても失っても 生きていくしかないです
どんなに打ちのめされようと
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第2巻
と答えた炭治郎に、お前みたいな子供に何がわかると詰め寄る和巳に見せた炭治郎の表情がこちら。
大事な人を失った人にしかわからない、力ないけれど、同じ苦しみを抱えていることをそっと寄り添って共感しつつ、自分もその辛さを抱えながら生きてくしかないことを伝えるような、そんな切ない微笑みです。
涙腺崩壊シーン④血鬼術・爆血
那田蜘蛛山での上弦の伍の鬼・累(るい)との戦いの際、累がかけた血鬼術・刻糸牢(けっきじゅつ・こくしろう)で走馬灯を見始める炭治郎。
炭治郎は、父との記憶から、ヒノカミ神楽・円舞を繰り出し、相打ちになっても禰豆子を守ろうとします。
禰豆子……禰豆子 禰豆子起きて
今の禰豆子ならできる 頑張って
禰豆子…お兄ちゃんまで死んじゃうよ
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
累の糸で吊るされ拘束されて血を流し気を失っていた禰豆子は母の声に導かれ、目を覚まします。
禰豆子は、流れていた血を使い血鬼術・爆血を発動し、炭治郎の攻撃の援護をし、絶体絶命の危機から救い出します。
兄妹の連携プレーにより、炭治郎は、禰豆子の血が付いていた刀でもう一度ヒノカミ神楽を繰り出します。
俺と禰豆子の絆は誰にも引き裂けない!!
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第5巻
累の頸が斬れたと思うのも束の間、自分の糸で斬ったと頸を戻す累でしたが、その後、駆けつけた富岡義勇によって討伐されます。
神回とも呼ばれているシーンです。
涙腺崩壊シーン⑤魘夢の夢の中
無限列車と一体化した下弦の壱の鬼・魘夢の血鬼術によって、眠らされた炭治郎の夢は、今は亡き、何者かに惨殺された家族との何も惨劇がなかった日常の幸せな時間でした。
夢の中でも、炭治郎は、家族に鬼から守れなかったことを謝ります。
楽しい幸せな夢を見る炭治郎。
それは、魘夢の、人の夢の中に侵入し、夢の領域の周りの無意識領域の中にある”精神の核”、これを破壊し、その人を廃人にするための血鬼術によるもので、つまりは攻撃の一種です。
夢の中で、禰豆子の木箱が木の陰に現れたり消えたりし、その後、水面に映る自分の姿から、これは夢で、攻撃を受けていることに気付かされます。
夢から抜け出そうとうなされる炭治郎に気が付いた禰豆子が起こそうと試みるもなかなか起きません。
むくれた禰豆子が頭突きをすると、石頭の炭治郎なので、禰豆子がおでこから流血。
そこから、禰豆子の血が、夢の中へ炎となって侵入し、鼻の効く炭治郎は禰豆子の匂いや血を認識し、覚醒し始めます。
ごめん…行かないと 早く戻らないといけない ごめんな
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第7巻
炭治郎は、自分に夢を見せている鬼が近くにいるなら早く斬らなければと家族を置いて走り出します。
母と弟の六太の横を通りすぎた炭治郎の心の中の声が堪りません。
ああ……ここにいたいなあ ずっと
振り返って戻りたいなあ
本当なら ずっとこうして暮らせていたはずなんだ ここで
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第7巻
炭治郎は、本当ならと、現実では叶わなくなったことに思いを巡らします。
でももう俺は失った!!
戻ることはできない!!
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第7巻
ごめん ごめんなあ 六太 もう一緒にはいられないんだよ
だけどいつだって兄ちゃんは お前のことを 想っているから
みんなのことを想っているから
たくさんありがとうと思うよ たくさんごめんと思うよ
忘れることなんて無い どんな時も心の傍にいる だからどうか許してくれ
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第7巻
もう言葉はいらないですね。
第一話冒頭の惨殺シーンも壮絶ですが、本来ならずっと続いていたはずの日常の何気ない幸せ。
それを突然一瞬にして奪う鬼への嫌悪と憎悪を鬼を討つ力にして、前を向こうとする炭治郎。
そんな炭治郎の無意識領域は、暖かくて澄み切って心地が良く、炭治郎の優しさの化身である、光る小人は、魘夢に利用された青年すらも、探している精神の核のある場所まで手を引いて案内するほどでした。
涙腺崩壊シーン⑥炎柱・煉獄杏寿郎の最期
下弦の壱・魘夢を倒し、炭治郎と杏寿郎が一息ついていると、突然、上弦の参・猗窩座(あかざ)が現れます。
杏寿郎は、その場にいた負傷している炭治郎や伊之助を庇い、杏寿郎と猗窩座との一騎打ちが始まります。
決闘の最中、猗窩座は何度も杏寿郎を鬼にならないかと誘います。
老いることも死ぬことも 人間という儚い生き物の美しさだ
老いるからこそ死ぬからこそ 堪らなく愛おしく尊いのだ
強さというものは肉体に対してのみ使う言葉ではない
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第8巻
落ち着いた淡々とした口調で断る杏寿郎に、猗窩座は、ならば殺すと激闘を始めます。
左目が潰れ、肋骨が砕け、内臓が傷ついた状態にまでなる杏寿郎。
杏寿郎は、かなりの負傷を負っているにも関らず、尚も更なる闘気を燃やして、猗窩座に立ち向かい、猗窩座の右腕が杏寿郎の胸を貫通するという絶対絶命の致命傷を負うまでになってしまいます。
杏寿郎の鬼に対する果敢に立ち向かい続ける姿勢、それには、杏寿郎の境遇ならではの理由がありました。
弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です
責任を持って果たさなければならない使命なのです
決して忘れることなきように
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第8巻
亡き母との約束です。
そんな中、夜が明け始め、陽光が射すことを恐れた猗窩座の、自らの胸に貫通している腕を逃がさないようにと、杏寿郎は、尚も必死に戦い続けます。
けれど、間一髪というところで、猗窩座は自分の腕を切り落とし逃げてしまいます。
逃げていく猗窩座に向かって泣き叫びながら、悔しい胸の内や杏寿郎の健闘を讃え続ける炭治郎に、杏寿郎が優しく語りかけ、最後に少し話をしようと言います。
杏寿郎は、ヒノカミ神楽のことや、弟・千寿郎や父への言葉を伝えた後、命を懸けて鬼と戦っていた禰豆子を鬼殺隊の一員と認めると話します。
胸を張って生きろ
己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと
心を燃やせ 歯を喰いしばって前を向け
君が足を止めて 蹲(うずくま)っても 時間の流れは止まってくれない
共に寄り添って悲しんではくれない
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第8巻
そして、杏寿郎は、炭治郎・伊之助・善逸に向けて、君たちを信じると言うと、亡き母がお迎えに来て、最後に屈託のない、満面の笑みを浮かべて、亡くなってしまいます。
悲しすぎる最期に本当に胸打たれます。
炭治郎たちに、杏寿郎が遺した言葉が優しくて、心強くて、本当に切ないです。
杏寿郎は、死への恐怖など微塵も感じさせないまま亡くなってしまいましたが、きっと杏寿郎の遺した言葉と共に、炭治郎たちの心の中でいつまでも消えることなく生き続けていくのでしょう。
まとめ
炭治郎を取り巻くキャラクターを中心に、ウルウルと目に涙が溜まってくるような涙腺崩壊シーンの一部をご紹介してきました。
知っているエピソードや、そんなこと言ってたんだなど、鬼滅の刃は一度見ただけではなかなかすべてを理解することが難しいかもしれませんね。
これを機に、コミックやアニメ、映画など、見直したり、自分なりの見解を考えてみたりして、また新たな発見などしてみてはいかがでしょうか。
心洗われる瞬間をきっと感じられると思います。
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