鬼滅の刃の無限列車編で活躍する、炎柱・煉獄杏寿郎。
そのカッコよすぎる言動に、心を奪われた人も多いのではないでしょうか。
豪快で明朗快活な面と対照的に、とても繊細に相手の気持ちに寄り添う、優しく強く暖かい心の持ち主。
今回は、そんな杏寿郎ならではの、名言や名セリフをご紹介したいと思います。
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煉獄杏寿郎のカッコよすぎる名言・名セリフ
煉獄杏寿郎のカッコよすぎる名言・名セリフ①
罪なき人に牙を剥こうものならば この煉獄の赫(あか)き炎刀が お前を骨まで焼き尽くす!!
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第7巻
無限列車に乗り込んだ炭治郎たちと合流した後で、車内に鬼が出現。
このセリフと共に、作中で初めて、杏寿郎の本気の姿が観られる場面です。
普段は明るく豪快でちょっと天然ですが、真面目で実直な杏寿郎らしい固い言葉の数々。
言葉に本気を感じ、観ているこちらまで、グッと力が入る感じがします。
煉獄杏寿郎のカッコよすぎる名言・名セリフ②
正直に言う 父上は喜んでくれなかった!!どうでもいいとのことだ
しかし!そんなことで俺の情熱は無くならない!心の炎が消えることはない!
俺は決して挫けない そして千寿郎 お前は俺とは違う!
お前には兄がいる 兄は弟を信じている
どんな道を歩んでもお前は立派な人間になる!燃えるような情熱を胸に
頑張ろう!頑張って生きていこう!寂しくとも!
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第7巻
無限列車の中で、下弦の壱・魘夢(えんむ)の血鬼術による、杏寿郎の夢の中でのシーンです。
父親の槇寿郎(しんじゅろう)に炎柱になった事を報告にいった際、自分も柱になったら認めてもらえますかと問う弟の千寿郎に真っすぐに向き合い、答えたセリフです。
こんな家族がいたら、どんなに心強いかと羨ましいほどです。
杏寿郎本人が、色々な困難や試練に立ち向かい、飲み込まれそうになっても、亡くなった母の瑠火(るか)との約束を胸に、必死に自分を奮い立たせてきた経験から出た言葉なのでしょう。
個人的に、杏寿郎の名セリフの中で一番好きなシーンです。
”お前には兄がいる 兄は弟を信じている”のくだりに、杏寿郎の決意も込められているような気がして、胸が詰まります。
煉獄杏寿郎のカッコよすぎる名言・名セリフ③
うーん!
うたた寝している間にこんな事態になっていようとは!!
よもやよもやだ
柱として不甲斐なし!!穴があったら入りたい!!
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第7巻
魘夢によって眠らされていた杏寿郎が目覚め、奮起した際のセリフです。
印象的なフレーズの『よもやよもやだ』ですが、『よもや』の意味は、”まさか。万が一にも。いくらなんでも。”といった意味です。
このシーンでは、『まさかまさかだ』とか『まさかそんなことが』という意味で使われています。
『よもやよもや』のセリフの意味に関してはこちらの記事でも詳しく説明しています。
不測の事態とはいえ、柱として、鬼の血鬼術でまんまと眠らされていたとは、恥ずかしすぎて人に顔向けができないという状況でのセリフ。
発してる言葉とは裏腹に、力強い自信に満ち溢れている言葉でもあるように感じます。
責任感の強い杏寿郎の、自分は絶対にここにいる人たちを守るんだという決意表明のようでもあります。
煉獄杏寿郎のカッコよすぎる名言・名セリフ④
老いることも死ぬことも人間という儚い生き物の美しさだ
老いるからこそ死ぬからこそ堪らなく愛おしく尊いのだ
強さというものは肉体に対してのみ使う言葉ではない
この少年は弱くない侮辱するな
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第7巻
魘夢を討伐し、お互いの怪我や仲間や乗客の安否などを確認していた杏寿郎と炭治郎の前に、突如上弦の参・猗窩座(あかざ)が現れます。
怪我をして動けないでいる炭治郎に向け、先に攻撃を仕掛ける猗窩座に対し、なぜ卑怯な真似をするのか問うと、弱者が嫌いだと言う猗窩座。
このセリフは、杏寿郎の強さを感じ取った猗窩座が、鬼にならないかと誘った時の杏寿郎の返答です。
母を早くに亡くし、その辛さを、母との約束を果たすという希望に変えて、挫けそうになりながらも、必死に耐え、心も体も鍛錬を続けてきた杏寿郎の思いが込められている気がします。
心の強さも肉体の強さも、その時のその瞬間の儚さも、時間に限りのある人間だからこそ感じられる尊いものだということを誰よりも感じながら生きている杏寿郎。
そんな覚悟さえも感じられるセリフです。
煉獄杏寿郎のカッコよすぎる名言・名セリフ⑤
俺は俺の責務を全うする!!ここにいる者は誰も死なせない!!
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第7巻
猗窩座との死闘を繰り広げる中、猗窩座の傷がみるみる完治してしまうのに対し、杏寿郎は、左目は潰れ、肋骨は砕け、内臓は傷ついた状態までダメージを受けてしまいます。
そんな状況で発せられたのが、このセリフです。
そこからの、この決死の覚悟を見せる杏寿郎が本当にカッコいいのですが、同時にとても切ない。
「次に杏寿郎が出す炎の呼吸の剣技が猗窩座の頸に届いて欲しい」と本当に願った瞬間です。
煉獄杏寿郎のカッコよすぎる名言・名セリフ⑥
もうそんなに叫ぶんじゃない
腹の傷が開く 君も軽傷じゃないんだ
竈門少年が死んでしまったら俺の負けになってしまうぞ
こっちにおいで 最後に少し話をしよう
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第7巻
猗窩座との激闘の末、猗窩座の右腕が杏寿郎の胸を貫通するという致命傷を負ってしまいます。
それでもなお、自分の胸に貫通している猗窩座の腕を夜明けまで逃がすまいと果敢に戦い続けますが、あと一歩というところで猗窩座は自分の腕を引きちぎり、逃げてしまいます。
逃げていく猗窩座に炭治郎が泣き叫びながら、杏寿郎の健闘を讃え続けるのを杏寿郎がこのセリフで止めています。
自らの死を感じている中で、こんなに優しい言葉をかけられる人はいるのだろうかと思ってしまいます。
本当に優しくて優しくて、切なくて涙涙の場面です。
煉獄杏寿郎のカッコよすぎる名言・名セリフ⑦
竈門少年 俺は君の妹を信じる 鬼殺隊の一員として認める
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第8巻
杏寿郎は、もうすぐ自分が死ぬことを告げ、最期に炭治郎に家族への伝言をお願いします。
そして禰豆子が、無限列車の中で血を流しながら、乗客の人間を守るのを目にし、命を懸けて鬼と対峙し人を守る者は鬼殺隊の一員だと、炭治郎の気持ちにそっと手を差し伸べたときのセリフです。
自分が死に瀕している時にでも尚、残される者に心添えする、何てすごい精神力と優しさに満ちた人格なのかと胸を打たれます。
煉獄杏寿郎のカッコよすぎる名言・名セリフ⑧
胸を張って生きろ
己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと
心を燃やせ 歯を食いしばって前を向け
君が足を止めて蹲(うずくま)っても時間の流れは止まってくれない
共に寄り添って悲しんではくれない
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第8巻
これは、きっと、杏寿郎が長年痛いほど感じ、経験してきたからこそ言える助言なのだと思います。
そして、自分がここで死ぬことについても、気にするなと、柱なら誰でもすることだということ、後輩の盾になるのは当たり前のことだと、残される炭治郎たちの気持ちをなだめるかのようなことも伝えていきます。
まさに先輩の鑑、剣士の鑑ですね。
全く弱音を吐くことなく、残される人の思いが少しでも軽くなるように思いやる。
大切な人を亡くした経験のある杏寿郎だからでしょうか。
本当に最後の最後まで素晴らしい人格者で涙が止まりません。
煉獄杏寿郎のカッコよすぎる名言・名セリフ⑨
竈門少年 猪頭(いのがしら)少年 黄色い少年 もっともっと成長しろ
そして今度は君たちが鬼殺隊を支える柱となるのだ
俺は信じる 君たちを信じる
©吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 第8巻
千寿郎にも真っすぐに伝えた『信じる』心を炭治郎たちにも真っすぐに伝え、未来を託します。
死への恐怖やけがの痛みなどの弱音を一切吐くことなく、これ以上ないほど高尚な対応で、後輩を守リ抜き、未来を託した後、杏寿郎には、亡き母の姿が見えてきます。
幼い日に母と約束した、弱き人を助けることは強く生まれた者の責務という教え。
そのことを思い、猗窩座との決闘中、腕が胸に貫通してもなおも、奮い立たせていました。
最期の瞬間、『やるべきこと果たすべきことを全うできましたか?』と、母・瑠火に問う杏寿郎の、一瞬不安そうな表情から、『立派にできましたよ』と言われた後の、屈託のない満面の笑顔は、20歳の青年の年相応の無邪気さの残る最高の笑顔で、いつまでも心に残ります。
自分が死ぬまでに、このような、清廉潔白で非の打ちどころがなく、本物の強くて優しい心を持つことはできないかもしれません。
けれど、少しでも近づけるような生き方ができたらいいなと思います。
煉獄杏寿郎のカッコよすぎる名言・名セリフ⑩
見た目など些末な問題だ!気に病む必要ない!
©平野稜二・吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 外伝
まだ杏寿郎が鬼殺隊の甲(きのえ)のころ、継子だった甘露寺蜜璃と十二鬼月を倒すべく、二人で向かう途中、子連れの母子の子供がよそ見をしていて、蜜璃にぶつかって転び、泣いてしまいます。
母親に人さらいではと誤解を受けると同時に髪色を批判され、落ち込む蜜璃。
杏寿郎がすかさず、自分の髪色を笑いに変え、以前お見合い相手に言われた、心無い言葉を思い出して、さらに落ち込む様子の蜜璃にかけた言葉です。
ポンと優しく肩を叩きながら、励ます様子が、とてもさわやかな好青年です。繊細に後輩の気持ちを汲み、手を差し伸べる優しい心があらわれていますね!
煉獄杏寿郎のカッコよすぎる名言・名セリフ⑪
君の膂力(りょりょく)も体の柔らかさもさることながら
奇抜な髪色だって見方を変えれば鬼の気を引き 人を明るくする立派な才能だ!
何より君には人を愛する心がある!君の育手になれて俺は幸せ者だ!誇りに思う!
©平野稜二・吾峠呼世晴/集英社 鬼滅の刃 外伝
最終選別に受かった後に、自分は鬼殺隊に向いていないのではと悩んでいた蜜璃。
そんな蜜璃の心を読んでなのか、杏寿郎がまっすぐに伝えます。
千寿郎や炭治郎たちと同様に、まっすぐに思いを伝えるところは、昔から変わらないのですね。
誠実で清廉潔白、母の教えをいつも胸に頑張ってきたのでしょう。
後輩の気持ちに寄り添い、力強くサポートする気質は、辛いことがあっても、自分を奮い立たせ鍛錬を重ねてきた杏寿郎の真髄なのでしょう。
柱になる以前からずっとずっと続けてきていたのですね。
本当に立派です。
まとめ
杏寿郎が遺した、カッコよすぎる名言・名セリフをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
皆さんそれぞれのお気に入りの名言や名セリフもあると思います。
人間の弱さや命の儚さを痛いほど知っている杏寿郎にしか言えない魂のこもった言葉や生き様を最後の最後まで貫き通していました。
杏寿郎は、人の心をも明るく照らす、本当に心に炎を灯す存在ですね。
杏寿郎のように、強くて優しくて、清廉潔白に生きることは本当に難しいことですが、心の中でそっとお手本にしてみるのもよいかもしれません。
何度見ても心を奪われる瞬間のある、鬼滅の刃のコミックやアニメ、映画を引き続きお楽しみください!!
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