鬼から人々を守る為に戦い戦い続けている鬼殺隊。
鬼殺隊を支えているのは柱という最高位の剣士たちですが、一般隊士と呼ばれる隊士たちも自らの命を懸けて日々鬼と戦っています。
一般隊士たちの活躍はあまり描かれていませんが、鬼との最終決戦である無限城戦では、一般隊士たちの支えが無ければ無惨を倒すことができませんでした。
そこで今回の記事では、無限城戦を支えた無名隊士(いわゆるモブ隊士)たちの活躍について解説していきます!
- 無名隊士とは?
- 無限城戦での無名隊士たちの活躍とは?
- 原作とアニメで違いはあるの?
などが気になった人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。
※記事の中には『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 』第一章 猗窩座再来』のネタバレを含みますのでご注意ください!
無名隊士(モブ隊士)とは

無名隊士とは、多くの場合は炭治郎とその同期や柱たちを除いた隊士たちのことを意味します。
中には炭治郎たちの先輩として登場した隊士や、漫画の幕間で名前が判明した隊士も。
無限城編まで生き残って活躍している無名隊士たちについて見ていきましょう。
村田

まず1人目はモブの鏡とも言われている村田。
那田蜘蛛山編で初登場し、この時の階級が炭治郎たちよりも上だったため、炭治郎たちの先輩隊士に当たります。(最終的には階級は炭治郎たちより下になりますが‥)
怪我をした炭治郎のお見舞いに行ったりと心優しい青年で、村田も家族を鬼に殺されたことがきっかけとなり鬼殺隊になりました。
冨岡と同期で、最終決戦の途中で気絶した冨岡の世話を焼いていたのも村田です。
柱稽古では岩柱・悲鳴嶼行冥の稽古まで到達しており、モブ隊士の中ではかなりの実力者であることが分かります。

使う呼吸は炭治郎や冨岡と同じ水の呼吸です。ただ村田は呼吸を使っても水のエフェクトが発生しないため、呼吸の熟練度は2人には及ばないようです‥!
野口、島本、長倉、吉岡

次は野口、島本、長倉、吉岡の4名です。
この4人も悲鳴嶼の稽古までたどり着いているので、モブ隊士の中でも実力者かと思われます。
悲鳴嶼の稽古は直接悲鳴嶼から指導を受けるものではなかったため、隊士たちは自分の好きなタイミングで稽古に取り組んだり休憩を取っていたりしていました。
そして炭治郎たちが食事をしているシーンで4人も一緒にご飯を食べており、その時に名前が判明します。
炭治郎が作ってくれるご飯がとても美味しかったようで、まるで母の味だと大絶賛。
このことがきっかけになり、炭治郎たちと親しくなったみたいです。
竹内

無限城での戦いで登場した隊士です。
無限城では村田や隊士として紛れていた愈史郎と共に行動していました。
隊士たちの子孫が登場する最終回でも竹内の子孫が登場しているので、モブ隊士の中では村田の次くらいに重要な位置にいると言っても過言ではありません。
柱稽古で注目を浴びる
無名隊士たちは原作ではあまり出番はなく、見せ場もそれほど多くはありませんでした。
ですが柱稽古がアニメ化され、アニオリで無名隊士たちの意識の変化が丁寧に描かれたのです。
このことがきっかけとなり、無名隊士はこの後の無限城でも活躍するシーンが追加されるのでは?とファンの間で話題になりました。
柱稽古で無名隊士たちが多く描かれた場面を見ていきましょう。
宇髄天元の稽古

最も無名隊士たちが登場したのは、元音柱・宇髄天元の基礎体力向上訓練です。
1番初めにスタートする稽古が宇髄の稽古となっているので、登場したモブ隊士の数も多くなっていました。
突然始まった柱稽古に参加した隊士たちでしたが、過酷すぎる稽古に弱音を吐いてばかり。
さらに夜の見回りに参加すれば朝の稽古が免除になるという理由から、夜の見回りをしたいと言い出す隊士たちもいました。
意識の低かった隊士たちですが、直接宇髄と撃ち合いをすることで「宇髄や柱、炭治郎たちなら無惨に勝てるかもしれない」と思えるようになります。
それからは稽古にも真剣になり、前向きな姿勢で取り組むようになりました。
時透無一郎の稽古

もう1つモブ隊士たちの出番が多かったのは、霞柱・時透無一郎の高速移動稽古です。
無一郎の稽古は宇髄の稽古とは違い、無一郎を相手に打ち込み、直接指導してもらう形式でした。
宇髄の稽古を合格した隊士たちが無一郎の稽古に参加しているのですが、無一郎の冷たい対応に心を折られる隊士たちが大勢いるという状況です。
無一郎の容赦ない稽古に意気消沈してしまう隊士たちでしたが、無一郎は稽古を付けた後に夜にどこかへと行き、傷だらけで帰ってきていたというのを知っていました。
そして厳しく稽古をつけているのはみんなに死んでほしくないからという無一郎の本心を聞き、隊士たちの結束がまた一つ強くなったのです。
無限城戦を支えた無名隊士たちの活躍
無名隊士たちの今までの活躍や登場シーンを解説したので、無限城戦での活躍について見ていきたいと思います!
無限城戦での無名隊士たちの活躍は、原作と劇場版で大きく違うところがありました。
無名隊士たちは無限城戦でどんな活躍をしたのでしょうか?
柱の力を温存するために戦う
柱や炭治郎たちだけでなく、他の無名隊士たちも鳴女の血鬼術によって無限城へと落とされていました。
産屋敷耀哉の作戦のおかげで、無名隊士たちはバラバラに離れることはなかったようです。
すぐに状況を判断し、仲間たちと協力して鬼を倒す姿が劇場版で描かれていました。
今までは柱に頼り切りでしたが、無惨や上弦と戦えるのは柱たちしかいないという考えから、その他の鬼との戦闘は自分たちで対処し、柱たちには力を温存してほしいと告げる場面も。
その中には、宇髄や無一郎の稽古で炭治郎と共に訓練に励んでいた隊士の姿もありました。
柱たちも無名隊士たちの想いを受け止め、無惨や上弦以外の鬼については無名隊士たちに任せて先に進んでいきます。

この時に無限城にいた鬼たちは、悲鳴嶼曰く下弦程度の力を持っていたようです。血鬼術は使えないものの、無名隊士たちが下弦の力を持った鬼たちと戦えるようになっているのはすごい成長ですよね…!柱稽古の成果が出ています!
善逸の治療時に周囲を警戒

兄弟子であった獪岳が鬼になり、無限城で戦うことになった善逸。
獪岳は上弦の陸となっていて、雷の呼吸を血鬼術で強化して善逸に襲い掛かり、善逸は何とか勝利したものの重傷を負います。
そんな善逸を助けたのは、珠世の力で鬼となり、無限城戦では鬼殺隊士に扮して協力している愈史郎でした。
愈史郎が善逸を救った後治療に専念し、その周囲を無名隊士たちが見張っていたのです。
その隊士の中には、村田と竹内の姿もありました。
重傷な善逸を応援しつつ、鬼が来れば連携して倒すといった見事なチームワークを見せています。
さらに劇場版では村田が水の呼吸で鬼を倒すシーンが追加されているので、気になった人はぜひ劇場版で確認してみてくださいね。
勝利のために自分の命を差し出す
善逸の治療を終えた後に、鳴女の血鬼術によって善逸と村田は別の場所へ落とされてしまったのです。
そのため竹内は愈史郎と2人で行動することになりました。
その後は鳴女と戦っていた甘露寺と伊黒と合流し、愈史郎は鳴女の隙をついて意識を乗っ取ることに成功します。
しかし鳴女が乗っ取られていることに気付いた無惨は、鳴女を通じて愈史郎を吸収しようとしたのです。
愈史郎が押されていることに気付いた竹内は自分を食べるように愈史郎に提案しましたが、愈史郎からは黙っていろと一蹴されてしまいます。
無惨の攻撃から柱を守る

鳴女が死亡したことで無限城が崩壊し、地上へと押し出された鬼殺隊と無惨。
夜明けまで無惨を地上に留めておくことで鬼殺隊の勝利となりますが、無惨の力は圧倒的で、柱であっても無惨の攻撃を避けることは容易ではありませんでした。
さらに無惨は攻撃する際に自身の血を混ぜており、無惨の血は人にとっては猛毒と変わらないため一撃でも受けてしまうと死亡してしまうのです。
すでに上弦たちとの戦いで消耗している柱たちが攻撃を避けられないと判断した時に、無名隊士たちは自身の体を盾として、肉の壁になり無惨の攻撃から柱を守りました。
無惨の攻撃を受けた無名隊士たちは即死してしまいましたが、無惨を倒すため、柱を守る為に命を捧げたのです。
無名隊士たちの中には長倉に似た姿の隊士も
炭治郎も無惨と戦っているときに、無名隊士たちに庇ってもらっています。
炭治郎を庇った隊士は坊主頭で、後ろ姿が炭治郎と共に悲鳴嶼の稽古の中で食事を共にしていた長倉に似ているのです。
顔の描写はありませんでしたが隊士の中で坊主頭なのは珍しいため、長倉が無惨の攻撃から炭治郎を守ってくれたのは間違いないでしょう。
重傷を負った隊士の治療
無惨との戦いで死亡した隊士たちもいますが、重傷を負ったもののかろうじて無事であった隊士たちも大勢います。
比較的怪我が軽症であった無名隊士たちは、無惨との戦いに参加する以外にも裏で隊士たちの治療にあたっていました。
その中には愈史郎と行動していた竹内の姿もあり、無惨との戦いで重傷を負った炭治郎を解放していた村田も隊士たちの治療を行うようになります。
愈史郎が持っている薬を使い、一時は生死をさまよっていた炭治郎も彼らの治療を受け、何とか意識を取り戻し、戦線復帰することができました。
無惨の足止め
鬼殺隊が一丸となって無惨を足止めしていた結果、ついに日の出を迎えたのです。
無惨は姿を巨大な肉の塊で出来た赤ん坊のような姿に変え、日の光から逃げようとしますが、柱を中心に無名隊士たちも無惨を逃がすまいと奮闘します。
輝利哉の指示を聞きながら、的確に無惨を日陰に入らせないように動き続けました。
無名隊士たちの活躍もあり、無惨の足止めに成功して鬼殺隊はようやく鬼のいない世界を実現することができたのです。
まとめ

無限城戦を支えた無名隊士たちの活躍について解説しました。まとめると…
・無限城戦では柱の力を少しでも温存するために、自ら鬼と戦うことを申し出る
・善逸の治療中には周囲を警戒して善逸や治療をしていた愈史郎を守る
・無惨に勝つために、愈史郎の力になろうと自らの命を差し出す覚悟を見せる
・主戦力の隊士を守る為に、肉の壁になり無惨の攻撃を受ける
・愈史郎と協力し、重傷を負った隊士たちの治療を行う
・陽光から逃げようとする無惨の足止めをする
無限城戦での一番の活躍は、劇場版での鬼との戦闘のシーンでしょう。
原作では無名隊士たちが鬼と戦うシーンはほぼありませんが、劇場版では柱稽古を経て戦いへの意識が変わり、下弦程度の鬼と戦える力を見せてくれました。
その想いを柱たちもくみ取り、無名隊士たちに戦いを任せて先に進む姿には心を打たれました…!
劇場版第二章、三章でも無名隊士たちの姿が描かれる可能性は高そうなので、どんな風に登場するか今から楽しみです。
ここまでお読みいただきありがとうございました!

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