【鬼滅の刃】涙腺崩壊シーンは「炭治郎&禰豆子」だけじゃない!様々な愛の形に号泣必至!

全般

『鬼滅の刃』には、年齢性別関係なく、涙腺崩壊してしまうシーンがいくつもあります。

立場や考え方によって、心に刺さるところも変わってくるでしょうが、それでも「誰かに対する深い愛情、熱い思いに泣ける」という部分は共通しているはず

ここでは敢えてランク付けはせず、大切な人たちへの思いを紹介していきます。

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鬼滅の刃の象徴「家族愛」での涙腺崩壊シーン

親子の愛

「一緒に行くよ、地獄でも」下弦の伍・累と両親

人間の頃の累は体の弱い子で、強くなりたくて鬼舞辻無惨に鬼にしてもらいました。

両親は、人を食べねば生きていけなくなった息子の累に対し、累を殺した後、自分たちも死のうと決意しますが、逆に累に殺されてしまいます

その後も鬼として生き続けた累でしたが、水柱・冨岡義勇に那田蜘蛛山で頸を斬られて最期を迎えます。

そして自分の背中に置かれた炭治郎の手の温もりを感じながら、本当は両親が自分をとても愛してくれていたことを思い出すのでした

「ごめんなさい。全部全部、僕が悪かったんだ。どうか許してほしい。

でも、山ほど人を殺した僕は、地獄へ行くよね。

父さんと母さんと、同じところへは行けないよね」

ジャンプコミックス『鬼滅の刃』第5巻

アニメではここに、「そんなことはない」という優しい父親のセリフが入ります。

©吾峠呼世晴/集英社 ジャンプコミックス『鬼滅の刃』第5巻

我が子の行くところが地獄でも(いや、地獄ならなおさら)一緒に行ってあげたいと思うのが親というものなんですね。

「立派にできましたよ」炎柱・煉獄杏寿郎と母・瑠火

無限列車での任務を終えた直後、煉獄杏寿郎は上弦の参・猗窩座(あかざ)との激しい戦いの末、致命傷を負わされてしまいます。

そのときに見た走馬灯は、煉獄が幼い頃に亡くなった母・瑠火(るか)との会話の場面でした。

「弱き人を助けることは、強く生まれた者の責務です。責任を持って果たさなければならない使命なのです。決して忘れることなきように」

ジャンプコミックス『鬼滅の刃』第8巻
©吾峠呼世晴/集英社 ジャンプコミックス『鬼滅の刃』第8巻

母の言葉を思い出した煉獄は、みぞおちを貫通されているにもかかわらず、最後の力を振り絞って猗窩座に向かっていきます。

「母上、俺の方こそ、貴女のような方に生んでもらえて光栄だった」

ジャンプコミックス『鬼滅の刃』第8巻

結果として、猗窩座を倒すことはできませんでしたが、炭治郎たち後輩や無限列車の乗客全員を守り抜いた煉獄。

最期は母・瑠火に「立派にできましたよ」と褒められ、少年のような笑顔を浮かべて息を引き取ったのでした

©吾峠呼世晴/集英社 ジャンプコミックス『鬼滅の刃』第8巻

なお、母・瑠火に抱きしめられる幼い頃の煉獄さんの画は、劇場版のエンドロールでも使われています。

「伊之助は私の宝物」嘴平伊之助と母・琴葉

母親の記憶が全くなかった伊之助に、図らずも母・琴葉(ことは)のことを知っていた鬼、上弦の弐・童磨と無限城で戦う機会が訪れます。

自分を捨てたと思っていた母親が、実は自分を助けるために童磨に殺されていたことを知った伊之助

そのとき、覚えていなかったはずの母親の記憶がわずかによみがえります。

©吾峠呼世晴/集英社 ジャンプコミックス『鬼滅の刃』第18巻

そして母親の仇(かたき)であり、胡蝶姉妹の仇でもある童磨をカナヲと一緒に倒し、再び母親のことを思い出します。

©吾峠呼世晴/集英社 ジャンプコミックス『鬼滅の刃』第19巻

母親が赤ん坊の伊之助にかけていた言葉に、れだけの愛情が注がれていたか、どんな思いで伊之助を手放したか、母親目線で見ると、より心に刺さります。

伊之助と母親・琴葉については、こちらの記事で詳しく紹介していますので、是非ご覧ください。

兄弟・姉妹の愛

「私が鬼を弱らせるから、カナヲがとどめを刺してね」胡蝶姉妹&栗花落カナヲ

胡蝶カナエの仇である上弦の弐・童磨の殺し方について、栗花落(つゆり)カナヲはあらかじめ、しのぶにこう言われていました。

「まず第一の条件として、私は鬼に喰われて死ななければなりません」

ジャンプコミックス『鬼滅の刃』第19巻

しのぶの作戦は、自分を童磨の体に取り込ませることで、すでに自身の全身に回っていた藤の花の毒を童磨に大量に注ぐ、というものでした。

しかし、その毒が実際はどれほど効果があるのかは未知数で、やはり頸の切断がいちばん確実なのだとカナヲに教えます。

©吾峠呼世晴/集英社 ジャンプコミックス『鬼滅の刃』第19巻

しのぶの命を犠牲にした作戦により、カナヲが実の姉のように慕っていた胡蝶姉妹の仇、そして伊之助の母の仇でもあった童磨の頸を、二人で斬ることができたのでした。

©吾峠呼世晴/集英社 ジャンプコミックス『鬼滅の刃』第19巻
©吾峠呼世晴/集英社 ジャンプコミックス『鬼滅の刃』第19巻

幼い頃のトラウマ(感情を表に出すと父親に殴られる)で、カナエが死んだときは泣くことができなかったカナヲでしたが、仲間と過ごすことで感情を取り戻し、「姉」を二人とも失った悲しさに号泣しています。

なお、カナヲが伊之助と共に挑んだ上弦の弐・童磨戦は、こちらで詳しく紹介しています。

「俺より先に死ぬんじゃねぇ!!」不死川実弥&玄弥

不死川兄弟の兄・実弥は、鬼になってしまった母親が家族を殺していく中、一人生き残っていた弟・玄弥を助けるため、母親を殺します。

玄弥は母親が鬼になっていたことを知らず、兄を「人殺し!」と責め立てますが、後に兄が自分を救ってくれていたことを知り、鬼殺隊に入って兄のところへ謝りに行きます。

「しつけぇんだよ、俺には弟なんていねェ。いい加減にしねぇとぶち殺すぞォ」(中略)
「それからテメェは見た所、何の才覚もねえから鬼殺隊辞めろぉ。呼吸も使えない奴が剣士を名乗ってんじゃねぇ」

ジャンプコミックス『鬼滅の刃』第15巻

ここだけを見ると、とても冷たい兄に思えますが、実弥の本心はこうだったのです。

「テメェはどっかで所帯持って、家族増やして爺(じじい)になるまで生きてりゃあ良かったんだよ。(中略)そこには絶対に俺が、鬼なんか来させねぇから」

ジャンプコミックス『鬼滅の刃』第19巻

上弦の壱・黒死牟(こくしぼう)との戦いには勝利したものの、致命的な傷を負った玄弥は最期を迎えます。

©吾峠呼世晴/集英社 ジャンプコミックス『鬼滅の刃』第21巻

玄弥は呼吸が使えない代わりに、鬼を食べて一時的に体を鬼化(戦闘能力が上がる、体が再生するなど)させることができたのですが、最期はその鬼化した体質により、体が崩れてしまったのです。

©吾峠呼世晴/集英社 ジャンプコミックス『鬼滅の刃』第21巻

誰よりも守りたかった弟が、目の前で死んで消えてしまった。

実弥にとっては、自分が死ぬよりも辛かったに違いありません。

なお、不死川兄弟の過去やそれぞれの想いなどは、こちらの記事で詳しく紹介しています。

添い遂げたかった「愛しい人」への思い

「守れなくてごめん」猗窩座(=狛治)&恋雪

貧しい家に生まれ報われない理不尽さに自暴自棄になっていた狛治は、慶蔵(けいぞう)という「素流」の師範に誘われ、彼の道場で世話になることになります。

「素流」とは素手で戦う武術のことで、住み込みで面倒を見てもらう代わりに、慶蔵の娘・恋雪(こゆき)の看病を頼まれました。

看病の甲斐あって快復した恋雪は狛治を慕うようになり、やがて二人は婚約します。

©吾峠呼世晴/集英社 ジャンプコミックス『鬼滅の刃』第18巻

そんな矢先、慶蔵と恋雪が隣の道場の者に毒殺され(理由は単なる逆恨み)、狛治はその道場の67人全員を素手で殺してしまいます

その日の夜に鬼舞辻無惨と出会い、猗窩座という鬼になりました。

猗窩座本人は気付いていませんが、術式展開の雪の結晶は「恋雪の髪飾り」、技の名前は「恋雪と見に行った花火」から来ており、鬼になってからも恋雪との思い出が心にあったようです。

恋雪との約束を守るため、ただひたすら強さを求めて弱者を排除してきた猗窩座でしたが、自分の攻撃の羅針盤を狂わせた炭治郎の一撃により、いちばん弱いのは己の心に負けた自分なのだと気づきます。

それでもなお「まだまだ強くならなければ」と最後のあがきを見せる猗窩座に、

©吾峠呼世晴/集英社 ジャンプコミックス『鬼滅の刃』第18巻

そして体を再生させることをやめ、このまま死ぬ道を選んだのでした。

©吾峠呼世晴/集英社 ジャンプコミックス『鬼滅の刃』第18巻

鬼となっても素手のみで戦っているところや、女性は絶対に食べないところなどは、狛治だった頃の名残が感じられます。

鬼の中でダントツ人気なのは、「散り際の潔さ」と「愛する人への一途な思い」、そして「人間なら誰もが持つ心の弱さ」への共感なのでしょう。

猗窩座と恋雪については、こちらの記事で詳しく紹介していますので、是非ご覧ください。

「わたしっ・・・私、伊黒さんが好き」伊黒小芭内&甘露寺蜜璃

無限城で鬼舞辻無惨と戦った柱の中で、最初に大きな傷を負わされてしまったのは、恋柱・甘露寺蜜璃でした。

蛇柱・伊黒小芭内は、「まだ戦える」と言って戦闘を続けようとする蜜璃を止め、隠(かくし)に救護を頼んで自分は戦場へ戻っていきます。

炭治郎をかばって両目の視力を失うも、鏑丸(かぶらまる・伊黒といつも一緒にいる蛇)が伊黒の視覚となってくれました

仲間が次々にやられていくのを目の当たりにし、怒りが爆発した蜜璃は、すでにボロボロの体ながら、男性の柱にも劣らないその怪力で無惨の腕を引きちぎります

©吾峠呼世晴/集英社 ジャンプコミックス『鬼滅の刃』第23巻

そしてこれが蜜璃の最後の攻撃になったのでした。

一方の伊黒も限界はとっくに超えていましたが、無惨の最期を見届けたのち、自分の羽織を蜜璃にまとわせて寄り添います。

「自分はあまり役に立てなかった。ごめんね」と涙を浮かべる蜜璃に、「そんなことはない。そんな風に言わないでくれ」と優しく諭す伊黒。

「ささいなことではしゃいで、鈴を転がすように笑い、柱になるまで苦しい試練もあっただろうに、それを少しも感じさせない。(中略)

底抜けに明るく優しい君は、たくさんの人の心をも救済している。胸を張れ。

俺が、誰にも文句は言わせない」

ジャンプコミックス『鬼滅の刃』第23巻
©吾峠呼世晴/集英社 ジャンプコミックス『鬼滅の刃』第23巻

伊黒が蜜璃に好意を抱いていたことはすでに物語中で語られていますが、まさかの蜜璃の方からの告白&プロポーズ。

添い遂げる強い殿方を見つけるために鬼殺隊に入った蜜璃が最後に選んだのは、自分のすべてを受け止めてくれる優しい殿方だったのです

そして伊黒にとっての蜜璃は、消し去りたい過去を浄化してくれる眩しい太陽のような存在。

「鬼殺隊の柱」という過酷な環境に身を置きながら奇跡的な出会いをした二人は、寄り添いながら最期を迎えたのでした。

なお、伊黒と蜜璃のお互いの想いにつきましては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

共に戦ってきた「仲間」への思い

「この二人まで死なせちゃいけない」時透無一郎

上弦の壱・黒死牟戦の序盤で片腕を失った霞柱・時透無一郎は、自分で黒死牟を倒すことよりも、自身が盾となって共に戦う仲間を助けることに力を注ぎます

「死なせない! 貴方はまだ両腕で刀を振れる・・・!!」(不死川実弥へのセリフ)

ジャンプコミックス『鬼滅の刃』第23巻

岩柱・悲鳴嶼行冥、不死川兄弟、無一郎の4人から攻撃を受けて苦戦していた黒死牟の「間合いの内側」に入ることができた無一郎は、片手で黒死牟の体に刃を突き刺します。

しかし、追い込まれるほど新しい技を出してくる黒死牟、その至近距離にいた無一郎は、胴体を切断されてしまいます。

©吾峠呼世晴/集英社 ジャンプコミックス『鬼滅の刃』第20巻

仲間のために、上半身しかない状態で精一杯の力を込め、赤く染まった日輪刀で敵の動きを封じ、最終的にそれが敵の体の再生を阻み、黒死牟を倒したのでした。

©吾峠呼世晴/集英社 ジャンプコミックス『鬼滅の刃』第21巻

自分より一回り以上も若い無一郎の死に、悲鳴嶼は無惨を倒すことで報いる決意をしたのです。

なお、無一郎の最後の戦い『上弦の壱・黒死牟戦』につきましては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

「斬れねえ、だめだ炭治郎、できねえ」嘴平伊之助

産屋敷一族と隊士全員の力を集結させ、ついに鬼舞辻無惨を倒した鬼殺隊でしたが、その代償はあまりに大きく、炭治郎も座ったまま動かなくなっており、息もしていませんでした。

ところが、無惨は自身の体が消滅する直前、炭治郎に自分の細胞を与えており、自分の意思を継ぐ鬼として炭治郎生き返らせました

鬼になった炭治郎は回りの人間に襲いかかります

「友達だからこそ他の奴には殺させない、俺が斬る!」との思いで伊之助が向かっていきますが、優しかった炭治郎を思い出し、、

©吾峠呼世晴/集英社 ジャンプコミックス『鬼滅の刃』第23巻

禰豆子も、善逸も、義勇も、鬼になってしまった炭治郎にそれぞれの思いをぶつけますが、この伊之助のシーンは、物語中で人間としていちばん成長を遂げた彼を象徴していました

その伊之助の成長についての詳細は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

まとめ

まだまだ、たくさんありますが・・・

「あのシーンも良かった」「あのシーンをなぜ挙げない?」、そんなふうに他のシーンも思い浮かべてもらえたら、それもまた嬉しいです。

今回挙げた中ですでに映像化されているのは、累(アニメ第1期)と煉獄さん(劇場版)のところのみですが、どちらも映像化されることで、より心が揺さぶられるシーンになっていました。

ということは、もし他のシーンも映像化されたら・・・と考えるだけで、すでに涙腺崩壊しそうですね。

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